日記でもなく、手紙でもなく
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2001年12月09日(日) 行けなかった展覧会


 東京大学総合研究博物館で、今日まで開催されていた<真贋のはざま/贋作捏造からデュシャンまで>展ですが、結局ここまで開館時間内に辿り着けず、行くのを諦めてしまいました。

 新聞記事などでも取り上げられ、「コピーや贋物の意味と効用を再検討するとともに、オリジナル(真)の概念の曖昧さを問う」というような内容でした。ある意味で、普通の美術展ですと、そのバックヤードの作業にあたる領域。それをテーマ化した展覧会とでもいうべき内容です。
 ただ、そこに積極的な意味を見つけようとしているところに、一番大きな価値があるのではないか、とも思っていたのですが。

 東大には何回か以前行ったことはありましたが、総合研究博物館なるものがあったことは、この展覧会が開かれるということで、初めてその存在を知りました。

 ただこの展覧会、夕方の4時までなのです。家でうだうだしていたり、ここへ向かうにあたって、途中のターミナルなどでうろうろしていると、土日の休みの日なんかですと、会場に着くのがこの時刻くらいになってしまいかねません。
 昨日も、行こうかと思いながら、電車に乗ったときは、本郷三丁目の駅に着くと、4時を回ってしまうことに気がついて、途中で止めたのですが、今日も結局時間の余裕ができなくて、行けずに終わってしまいました。
 
 もっと遠いところの展覧会で、どうしても行くぞと、心に決めていくのであれば、(戻ってくるのにも時間がかかることを想定しながら)結構早目に家を出て、余裕をもって出かけるのですが、意外に街中の大学内ということになると、この午後4時という時刻、なかなか曲者です。

 普通の美術展ですと、早くて午後4時30分までに入れば、間に合う時刻ですので、この30分、私にとっては魔の30分であったように思いました。
 特に12月、この時期は、心してかからないと、余計なことで時間をくってしまいかねません。



2001年12月07日(金) 年末、心寒い風も吹く


 冬の晴れ間、という感じの日。空気はやや冷たい。
 銀座通りは、12月の初めから、街灯の部分に国旗が掲げられているし、みゆき通りのほうは11月末くらいから2002という数字が点灯した旗が下がっている。
 夕方から夜にかけてこの通りをあるくと、なかなかきれいに見えるし、気分的に、少しでも明るくしようとしているような雰囲気が感じられないこともない。

 ただし、見る人の目によっては、むしろ空虚に映るかもしれない。
 ゼネコンの青木建設の倒産に関連して、WBSを見ていたら、構造改革が一歩進んだことになる、というような話が出てきていた。
 要はそのような負債の多い企業の手形が落ちなくなって、会社更生法や民事再生法を申請するような事態がどんどん増えると、日本の経済が評価される、という仕組みになっているらしい。

 なかなか空虚な感じがしないでもないのだが、これこそまさにバブルのツケを今払わされていることなのだろう。

 今年の年末、さほど冷たい風が吹きまくる日はまだないが、ココロに冷たい風が吹きすさぶ人が、まだこれから増えそうな気もする。


2001年12月06日(木) 曇り空


 朝のうち雨。昼前には止むが、曇り空のまま。

 少し遅めに知人とソニー・ビルで待ち合わせをして、泰明小学校の前にある店で食事をする。
 ガラス張りのこの店の中から小学校を眺めると、なかなか趣のある感じに見えてしまう。

 もう少し経つと、昼ではなくて、夜にでもゆっくり食事ができるのだけど、というような話含め、あれやこれや、いつの間にか時間が経ってしまう。
 
 傘を持って出たが、そのままの空模様。


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