日記でもなく、手紙でもなく
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1日元旦は、今ひとつ体調が思わしくなく、寝正月。
2日は昼少し前に外出。 新宿の京王プラザホテルロビーで知人と待ち合わせ。小田急百貨店が開いているので、そこのレストランフロアで食事をしようと行ってみたら、どこも入り口に人が10人ほどは待っている。
一番上のフロアのなだ万賓館、すしコーナーか鉄板焼きコーナーなら、すぐ席が用意してもらえるという。結局鉄板焼きのコーナーで、ランチ2500円を食べる。家族連れ6人で来ている人も。 ただ、鉄板焼きは鉄板焼きだなぁ、店を出てからそんなことも。
2002年01月01日(火) |
流通し始めた通貨ユーロ |
1月1日から、ヨーロッパは通貨ユーロが流通し始めた。ここまでくるのになんと30年かかったという。確かにECからEUという名称については、かなり以前から徐々に目になじんでいった感じがする。 1990年頃、オランダに住む人が話をしていて今でもよく記憶していることがあって、簡単にヨーロッパというのは一つにならない、それぞれの国に歴史があり、文化があり、風俗習慣がかなり異なるのだから、どだいそれを一つにするのは無理だ、という。 ただ、文化を一つにするのは無謀だが、市場経済的な側面から言えば、同じ市場の中でモノやサービスが流通していったほうが、市場効率は圧倒的に良くなり、そこに新しい競争が生まれ、大きなマーケットの中でビジネスをつくりだすこともできていく。グローバル化する経済の中で、ヨーロッパの通貨統合というのは、ドルのグローバル化に対しての、ヨーロッパ挙げてのカウンター攻撃でもある。 かつてヨーロッパに行った折、とりあえず持っていくものはドルで持っていき、最初ロンドンでポンドに換え、次にポルトガルで換え、更にパリで換え、短い10日くらいの間に、3回も通貨交換したが、今なら大陸側だと通貨交換は1回位で済んでしまうことになる。ヨーロッパをあちこち短期間に回らざるを得ない旅行者などにとっては、この上なく便利になった。
実は、今回の通貨統合は、経済統合を促進する手段として、採用された一つの手であるという。従って、当然国によっていろいろなところで価格差が明らかになってくる。ある高額商品の価格が、極めて安いところがあるとすると、それを求めて多くの人がそこへ買いに行くということになる。 価格差が明らかになると、例えば<労働の対価>一つをとってみた場合、同じ仕事をしても、ペイの良いところと悪いところが出る。この価格差が歴然とすると、(言語の問題やそのエリアの物価等々は今考えないことにすると)ペイの良いところへ人が流れていくことになる。 流出したエリアでは、人口=市場が小さくなり、供給量が変わらないなら、需要が減ると価格が下がり、ペイは少し低くても、物価が安いので住みやすい、みたいなことになる。 老後はそのエリアに住む、みたいなことを考える人が増えたりすると、仕事が増えると同時に需要量が増えることにもなる。 恐らくこのようなサイクルを徐々に繰り返しながら、ある程度安定し平準化が進行していくことになるのだろう。 確かに通貨統合により、大きな経済圏が生まれてきたわけだが、決してこれからの道は平坦ではないだろう。言語・文化の違いにより、経済だけの統合では、予測できないことがらも多々生じてくるに違いない。 その意味では、大いなる実験でもあるし、21世紀のヨーロッパを一つの市場として捉えた、まさに国家100年の計に近いようにも見えてくる。
小泉さんの構造改革についても、本当はこれくらいの規模と視点からやってほしいと思うのは、僻みだろうか。
2001年最後の日。 晴れた空を見上げていると、急に今日鎌倉まで行こうと思い立ち、午後から出かけることにする。
東京から横須賀線には乗らず、東海道線で大船まで行き、そこから横須賀線に乗るのが、最近はほとんど。 大船からあまり待つことなく久里浜行きに乗り込む。
お正月よりはぐんと人が少ないだろうと思っていた。確かに少ないことは少ないが、それでも小町通あたりの人の流れは決して少なくない。 渋谷なみかと言われると、雰囲気が違うのでなんとも言えないものの、人とぶつからないで歩くというのも、なかなか難しいくらいの人出。 同じようなことを考えて出てきている人が多いのかなどとも思ったり−−。
午後から出かけると、鎌倉に着くのが3時過ぎになってしまうが、だいたい2時間ほどぶらぶらして、蕎麦屋に入る感じなので、大晦日ということもあり、十分時間があるだろうと思っていた。 しかし、4時半過ぎると、空気がかなり冷たくなってきて、かなり着こんで歩いているので少し汗ばむくらいなのだが、顔だけはやたら冷たくなってきて、これが結構こたえる。
鎌倉宮のほうまでぶらぶら歩いていく。さすがにこの境内はひっそりしている。元旦になるまで、社務所も開かない、という気配。 少し鎌倉駅に戻ったところにある荏柄神社に至っては、門すら閉まったまま。深夜0時前後に再び開門するようだった。
なかむら庵の蕎麦屋も、本日は持ち帰りのみという札が出ていて入れないので、鎌倉駅に少し寄ったところに新しくできた(参道沿いには本店がある)創作蕎麦の店に入って少し豪華な蕎麦を食べてしまう。 ただ、豪華といっても、少し高級素材をちりばめ、それに別籠に天ぷらがついた内容で、蕎麦でここまでする必要はあまり感じられなかったのも事実。 蕎麦はやはり<もり>か<ざる>、それに天ぷらをつけてもらうというのが一番のような気がする。
更に、横浜中華街へ寄って、中国茶を50g買って帰る。 今まで通沿いにあったところだが、角に新しい店ができ、台湾と中国本土両方のお茶が置かれている。2Fは喫茶で、おいしいお茶もそこで飲める形。
とりわけ値段が高いのは、<20g!>3000円の大紅袍、いわゆる岩茶の最高峰に近いもの。100gだと\15,000也! おいしいかもしれないが、これはちと贅沢に過ぎる。
それほど高くはないものの、さほど安くもない文山包種茶・超特級を、2日に知人に会うのでそのおみやげ代わりに50gだけ買って帰る。
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