『スウィート・バイエル』
『スウィート・バイエル』

モクジ 今ヨリ、カコへ 今ヨリ、ミライヘ


2005年03月28日(月) 逢瀬キロク 〜 異様なる 興奮 〜



 
  

常宿(いつものラブホ)にて。
 
縄を胸上下にかけられ、後手に
股縄
アイマスク
両足首には縄
開脚状態で何処かに固定
  
長い時間、放置
 
そして、身体に何かが……垂らされる

 
 
ローション?
ううん、身体を流れ落ちていくこのサラサラ感は……水。
冷たいということは、冷蔵庫のミネラルウォーター?
 
次はどこに垂らされるの?という期待感
水が落ちてきたときの、ドキッとする感触
ひんやりと肌を打つ快感。
あ……んんっ、と言葉とも呼吸ともつかない声が出てしまう。
 
「どうだ?」
「あ……」
「イイか?」
「あ……はい。あの……それと……」
「ん?」
「ご主人様、喉が渇きました」
 
ご主人様が苦笑してる感じ。
でも本当なんですもん。喉がからからで、咳き込みそうなんだもの。
 
ご主人様の唇が近づき、私の口中にゆっくりと水が入ってくる。
不自由な体勢のまま、ゆっくり、一口ずつ飲み下す。
 
 
喉が湿り一息ついたところで今度は
肌を撫でる、硬いような柔らかいような感触が。
そして、痛み。
 
 
あ、……ムチ。
 
 
「どんな気分だ?」
上手く答えられないので黙っていると、またムチが飛んでくる。
両太ももの内側に、お腹に、股間に、胸に。
 
この前は、股間以外はさほど痛く感じなかったのに、
今日はどこを叩かれても痛い。
痛覚が鋭くなっていたのか、ご主人様のお力が強いのか、
はたまた両方なのか、わからないけれど。
 
ムチが肌を撫でるたびに不思議な快感が走り、
振り下ろされるたびに、身体がビクッと跳ねる。
ちゃんと覚悟しているはずなのに、打つ痛みに、思わず声が漏れる。
なるべく、はしたない声や言葉は出さないようにと、唇を噛んで努力。
せいぜい「あ」や「うっ」という、短いうめき声どまりに。
 
そんな私の努力を知ってか知らずか、
ご主人様のムチは、どんどん力強く振り下ろされる。
 
 
ムチの柔らかな先が、乳首を撫でた。
「こんなに、乳首を勃てて」
まるで屹立を叱るかのように、胸の先端めがけて、ムチが振り下ろされる。
……痛い。
「麻瑚。ムチで叩かれて、そんなに感じているのか?」
ううん、決して心地よい気持ちよさじゃない。
だけど。
 
どう答えいいかわからなくて無言でいると、イライラするかのように
乳首に振り下ろされるムチが、どんどん力強くなっていく。
刺激で更に先端が硬くなる。
そこにまた、力強い一打ち。
もう、アイマスクの下では、涙が溢れているのに、ムチは止んでくれない。
 
 
「いた…ぃ……」
強烈な一打に耐えきれず、小さく高い声で自然と呟いてしまった。
もう、少しでも気を許したら、号泣してしまいそうなほど、私は張りつめている。
 
 
胸の先端に、暖かく湿った柔らかい感触。きっとこれは、ご主人様のキス。
そして、まるで何かを労うかのように、痛む乳首を舌で撫でて下さっている。
 
「まだ痛いか?」
「……」
「まだ、痛いのか!?」
慌てて「あ、ううん」と答え、首を小刻みに左右に揺らす。
 
 
さっきまではムチ打にシクシク泣いていたのに、
ヒリヒリとした先端を、舌と唇で優しく転がされただけで、
腰が浮き、甘い吐息が漏れてしまっている私。
こんなのイヤ。自分が情けなさすぎる、なんだか本当に。
 
 
ご褒美の時間が終わると、ご主人様は
ムチの持ち手側を、私の股間に突き立てた。
亀裂に食い込む縄を押しのけるかのように、グリップがクリトリスめがけて攻撃をしかける。
「ここか? ここが気持ちいいのか?」
ご主人様の蔑むような、ぞんざいな問いかけ。
 
問いに対し黙っていると、ご主人様のお言葉がどんどん荒くなる。
ご主人様を怒らせてはいけない。
私は慌てて、やっとしぼりだした「はい」という小声と腰つきで、かろうじて答えた。
 
 
ひとしきり責めがおわると、股縄が解かれた。
でも脚は、固定されて開いたまま。
大開脚させられている脚の間に、ご主人様がいらっしゃる気配。
  
「これから何をするか、わかるか?」
ご主人様の行動について想像はつくけれど、
もしかしたら違うかもしれないし、それになんだか怖いし……と
ひとまず首を横にふる。
 
ご主人様はそれに対して無言のまま
私の太股を掴み、位置を直すとそのまま中へ……
 
 
いち。裂けるような痛みが走るけれど、それは一瞬のこと
にぃ。次の瞬間、私の身体はもう素直にご主人様を受け入れてる
さん。そして三回目のピストンで、私ははしたない声をあげてしまった。
  
 
見えない恐怖、固定されて動かせない両脚、
腕はまだ後手に縛られたまま。
私には全く自由がない状態。こんなに怖いのに。
なのに私は、
ご主人様が身体の中心に突き立てられたものを、待っていたかのごとく受け入れ、
そして喘ぎ声を上げているのだ。
 
 
「どうだ?」
「……怖い……です」
「怖いのに感じているのか? 自分で腰振ってるだろ? ん?」
 
ご主人様は更に私の身体をご自身の方へと引き寄せ、
さらに激しく犯し続ける。
 
いつもより、とてもぞんざいな扱いと言葉。
犯されているような雰囲気に、恐怖感と快感が入り交じり、
また声が上がってしまう。
その声は、どんどん大きくなっているのが自分でもわかるくらいだ。
 
喘ぎ声の合間を縫って「壊れちゃう……」と呟くと、
ご主人様が「もう壊れてるだろ?」と。
そして、「いいよ、もっと壊れな」とも。
 
その言葉に甘えるように、更に喘ぎ声が大きくなってゆく。
もう、自分で自分が止められない。
 
 
ご主人様の身体の下で、私の身体は
アイマスクと下で、私の感覚と頭は
崩壊していくような、人として駄目になっていくような、
恐怖感とも快感ともつかない、不思議な感覚を味わいっていました。
 
 
ほどなくして、脚の固定が解かれ
アイマスクが外され、涙で濡れた目蓋がキスで拭われ
手の縄も解かれ
繋がった場所以外、私は自由になった。
 
なのに、
さらに拘束されたがっているかのように
ご主人様の身体にしがみつき、
「もっと……もっと、下さい。ご主人様……下さいっ」
と、私は強請り続けていた。
 
  
対面座位の状態で律動がとまっても、
私はご主人様にしがみつき、喘ぎ声をあげながら
どうしていいかわからなくなった心と身体を、ただくねらせるばかり。
  
 
少しして
やっと激しい快感が引くと、
今度は、猛烈な恥ずかしさと後悔が全身に広がる。
 
……なんで私、こんなになっちゃったんだろう……
 
そう考えながら、「ごめんなさい」と呟く。
「なにが『ごめんなさい』だ?」
「……淫乱で……」
ご主人様の耳元に唇を近づけ、そっと伝えた、お侘びの言葉。なのに、
「別に今だけじゃないだろ? このところ、いつもこうだろ?」って。
たしかに、そうだけど。でも……。
 
 
 
「麻瑚、ムチはどうだった? 気持ちよかったか?」
「……痛かったです〜」
「でも麻瑚は、あんなに濡れてたぞ」
「ん……あのね、気持ちよくはないですけど、 凄く 興奮……しました」


それはなんか、
行っちゃいけない向こう側を見てしまったような、
そんな気分とでもいうのでしょうか。
しかし。本当に、自我が崩壊しちゃうかと思いました。
 
怖かった……自分が(苦笑)
 

ではまた、少し休みます。
 
 《 2005.0331 02:10 記》
 





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2005年03月16日(水) 休憩中。



コンニチハ。
花粉が凄いですね〜。
いやぁ、今日はやられました。
もう、仕事中も、帰り道でも、鼻かみっぱなし。
ローションポケットティシューを、また買っちゃいました(苦笑)
こちらはもう、桜の花も、こんなに咲いてます。
……って、造花ですけど(笑)
 
 


麻瑚は只今、ちょっと長いコーヒーブレイク中です。
あ、これ、ティーカップだっ(笑)
 
改めて。
麻瑚は只今、ちょっと長いティータイム中です。
 
つまりが、《休憩中》でございます。
 
 
また近いうちに、お逢いしましょう〜♪
そのころには、花粉症も良くなってる……かな?(涙)





谷藤 麻瑚 MAILスウィート・ハノンHP(改装・再開予定)

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