『スウィート・バイエル』
『スウィート・バイエル』

モクジ 今ヨリ、カコへ 今ヨリ、ミライヘ


2005年05月20日(金) 関係 番外編



(画像は、チヂミを焼くご主人様)

 
 
GWのことです。
 
連休スタート前日の4/28。ご主人様と「飲みデート」。
お互い、お仕事でヘロヘロ〜って感じだったけど、楽しく飲みデート。
 
何を食べる? ということになり。
ご主人様がとあるパンフを見つめること、30秒。
 
「肉喰うか?」
 
という焼肉好きご主人様のご意見で、焼肉に決定。
何度かご主人様と来ている、お財布に優しいお店へ直行(笑)
 
が、しかし。
案の定、今は満席とのこと。
ご主人様はそこかしこにいらっしゃる普通の男性と一緒で、待つのが嫌い。
「じゃあ、いいです」と一旦出たんだけど。
お店出たところで私が説得。
 
「ご主人様。今日はどこだって混んでますよ。
 それにね、表みたら、今なら待ってるのは私たちだけ。
 つまり次なんですよ。20〜30分で入れるでしょ〜」
 
再度お店に入り、順番待ちに登録。
近くの広めな本屋さんで待つことに。
 
少し時間がたち、ふと見ると……うっ、携帯が圏外になってる!
お店入ったときは大丈夫だったのに。
本当にこの携帯って弱い(涙)
 
店内を早足で歩き、ご主人様を捜す。あ、居た。
 
「ご主人様、私、外に居ます」
「??」
「ご主人様はここに居て下さい〜、迎えに来ます」
「なんで?」
「いーから」
 
だって「携帯が圏外だから」って説明すると、きっとご主人様も一緒に来ちゃう。
ご主人様は外で待ってると飽きちゃうだろーし、ねぇ(笑)
 
と、お店の階段をトントンと降りる。
ずっと圏外のまま。結局外へ。
と、外に出たところで携帯ブルブル。
うわー、いいタイミング。
 
再度階段を上がって、さっきのフロアでご主人様捜し。
いたいた。小声で言う。
「ご主人様〜、お席の準備が出来ました〜」
 
うむって感じで本をしまい、歩き出すご主人様。偉そうである(笑)
 
階段を今度は二人で降りつつ。
 
「ねぇねぇ、ご主人様。褒めて(笑)」
「……なんでっ!」
「さっきね、気づいたら携帯が圏外だったんですよ〜。
 時間的にそろそろ連絡入りそうだったから、やばいと思って下に行ったんです。
 そしたら、外に出た瞬間、電話がかかってきたの」
「……」
「えらいでしょ!」
「……」
「この身を犠牲にして、ご主人様を気遣って、一人外で電話を待とうとした私。
 時間的にそろそろだと思って、すぐ行動した私。
 えらいでしょ!」
 
人の居ない階段。ご主人様しかたなさそーに「はいはい」と言いつつ、
前を見たまま(つまり私を視界にも入れず)私の頭をポンポン。
 
「なんでそんな、おざなりなんですか!?」
と今度は、階段にちょいと響く位の大きな声で、オーバーアクション気味に
「あーー、よくがんばったな! 麻瑚はイイコだっ! よーしよーし!」
 
 
それって、子供かイヌ扱い…………・あ、私はイヌ?でしたっけ(笑)
 
 
 
少し歩いて、お店へ。
お腹が空いていた私たちは、ひとしきり焼肉ジュージュー。
といっても、ここでも揉める。
 
「麻瑚、なんで一気に乗せるんだ!」
「……考えて乗せてます!
 だって、ミノとか、なかなか焼けないでしょ。
 最初から乗せておかないと、いつまでたっても焼けないでしょ!」
今食べるものと、次の食べるものを考えて焼いてますってば。
……焼肉なんて滅多に食べに行かない(行けない?)私だって。
 
とりあえず、お腹も頼んだ肉も、ひと段落。
さて次は何を?どうしよう? と思っている頃。
 
女の子店員さんが来る。
網交換とか、そんなこともしつつ。
「アンケートはもうお願いしていますか?」と。
まだですと答えると、チラシ(だったか、カードだったか)をもらう。
 
携帯からそこにアクセスしてアンケートに答えると、
もしかしたら割引券とかゲットできるかも? というアレでした。
 
じゃあやってみますか、と私の携帯でアクセス。
アンケートに答えていく。
 
 
「……ご主人様」
「ん?」
「どうしましょう。
 『今日ご来店された方との関係は?』のところに、選択肢がありません」
「……どれ? というか、普通ないだろ(笑)」
「(笑)そうですけど〜」
「そんなこと言ったら、不倫だってないだろ?」
「いや、それは、ここ『上司と部下』とかかもしれないし〜」
 
とかなんとか、下らないやりとりをひとしきりした後。
私が「じゃあこれでいーや」と、確か……一番下の『その他』を謙虚に選ぼうとしたとき。
 
「これでいいだろ?」と、ご主人様が私の携帯画面をさす。
指さしたあたりをみて、私が言う。
 
「え? ……『家族』??」
「違う! これ。」
 
再度、今度はちゃんとご主人様が指さしたところは、家族の下。
 
「こいび……と?」
「ん」
「えーーーー!!!
 い、い、いいんですか? 『恋人』で!?」

「ん」
「私、ランクアップ?(笑)」
「……」←そろそろ、はしゃぐ私の相手が面倒になってきたご主人様
「ね、ね、ランクアップ?」
「……ん」←かなり適当。
「んじゃ、『恋人』っと♪」
 
ありがたく『恋人』を選択させていただき、アンケート回答終了させ、
当選結果へ……ハズレ(笑)
 
 
作業終了し、携帯を閉じて……30秒後くらいしてから。
ふと、前のカップルを見て、思い出したように呟く私。
 
「わーいわーい、ご主人様が焼き肉屋のアンケートで
 関係『恋人』を選択させて下さいました。うれしいです〜
 って、萌え萌えしながら、メルマガとかに書かなきゃ〜ですね」

 
もちろん、↑全文↑棒読みで、淡々と言う私
 
もうすっかり無言で肉を焼き始めていたご主人様は、適当に「ん」とか相づちってました。
 
 
ほか
くだらなーい会話で2〜3回、笑いながら
ご主人様に頭をペチッてされてましたけど。
ま、いいですよね、
焼き肉屋だし。
ビール飲んでるし。
いい大人な主従が、焼き肉屋でそんなことしてても(笑)
 
 《 2005.05.21 19:30 記》






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2005年05月13日(金) 関係(1)



 
改めまして、今更ですが、麻瑚(まこ)です。
 
10万hitしてから気づいたのですが。
なんかどーも最近、カウンターがいっぱい回るようになっております〜。
(なんかどっかでヤバいことになってる訳じゃないよね?とビクつく、幸せに慣れてない小心者(笑))
ありがとうございます。
1ヶ月間に1万hitなんて(4月中旬〜5月中旬)、
以前の私には考えられなかったです〜。
 
……ということは、最近になってこの日記をご覧になられた方や、
ついこの前から、定期的にご来訪いただくようになられた方々も多いのかな?と。
 
となると〜。
ご主人様と私のこと、よく分からない方々も多いですよね?
ご主人様と私、夫婦と思われている方も多分いらっしゃいますよね?
(ご主人様という呼び方をしているので、結構カンチガイされる方も多いんです)
 
ご主人様と私は、主従関係です。
主と奴隷、もしくは、飼い主とペットです。
でも、世間一般の主従関係のイメージからは、ほんの少しだけ
かけ離れているかもしれません。
 
そんなご主人様と私のことを一旦整理し、
書いてみようかな、と思い立ちました。
 
 
***
  
 
ご主人様から一番最初にいただいたのは、首輪。
知り合ってから7ヶ月後、お逢いするようになってから2ヶ月後の、
誕生日にはまだ少し早い逢瀬日に、私の誕生日プレゼントとして頂きました。
 
嬉しかったです。
サイズが全く合ってないことをネタに、はしゃぎました。
  
後日、ネームプレートにお名前を書いていただきました。
……ひらがなで書かれました(苦笑)
「ちょ、ちょ、ちょっとまった! 待って、ご主人様」
「?」
「なんで名前……ひらがなで書くんですか! こういう所に書くお名前は、かっちょよく英語でしょ!」
「…………(長考)…………ああ〜っ!!」
 
私に言われるまで気づかなかったご主人様。
その後、ご自分で首輪のネームプレートを見るたびに、笑ってました。
ご自分でされたことなのに。
  
 
そりゃ私も女の子(笑)ですから、
自分の首周りにあったサイズのものや、
赤くてカワイイのや、
エルメスみたいなタイプの、オシャレな首輪が欲しかったです。
でも、「赤いのが欲しい。せめて中型犬用の首輪が欲しい」
と直談判しても、ご主人様は買い直して下さいませんでした。
 
そんなこんななエピソードつきの首輪ですが、
今では一番私にしっくりくるものに、なってしまったような気がします。
一番大切なものに、なってしまったような気がします。
 

そして。
どうやらこのときに、全ては決まっていたような気がします。
 
  
そう…… お笑い主従関係、そしておてんば奴隷(笑)  
 
 
私は、奴隷というカテゴリに属してはいるものの、
普通の奴隷さんから見たら
(いや「奴隷」自体、十分に普通では無いと思うけど)
かなり異端児です。
 
一般の方に「麻瑚さんみたいなのは、奴隷じゃないでしょう」「それはおかしい」と言われたり、
Sの方に「オレが調教しなおしてやりたい」と言われたりしました。
 
また私は、便宜上、モノを書くうえでは「ご主人様」と呼んでいる
ことになっていますが、実際はご主人様とは呼んではいません。
(冗談で言うことはありますが)
 
いつもは「○○○様」と、
ご主人様がご主人様であられるときのお名前に
様付けで呼んでいます。
 
 
これらについて、かなり何度も悩んだ時期がありました。
 
「奴隷らしくない」「ご主人様と呼ぶ幸せ。呼ばれる喜び」
というようなことを言われたり、読んだりするたびに、
落ち込み、悩みました。
呼び方を変えようとも思いました。一般的に言われる奴隷らしくしようかとも思いました。
 
悩んだ末、ご主人様に相談。
何回か相談しましたが、いつも同じお答え。
 
  麻瑚は今のままでいい。演技などされたらつまらない。
  ○○○様と呼ばれることを、私は気に入っている。

 
そして「人が何を言おうと気にするな」とも。
 
そーですね。
私はご主人様の奴隷であって、他のSの方の奴隷じゃないんだもん。
普通の奴隷さん的な素養を持った、大人で素敵な女性が奴隷に欲しければ、
私を捨て、そういう女性を探されればいいんだもん、ね。
ご主人様が私を飼い続けている意味。
……それは、私の個性あってこそだと。
 
もちろん私も、このご主人様だからこそ、
この方針だからこそ、ついてゆくことができたのだけれど。
 
 
ご主人様は、主としてのスキルを重ねに重ねて
私と出会ったのではないようです。
私の方も、ご主人様に出会うまで、奴隷なんてしたいとも思わなかったし、Mとして開花させて欲しいとも思っていなかったし。
 
たぶんお互いに、
本気で主従関係を結ぶ相手を探していたのではなかったと思われ。
ちょっとした、言葉上のお遊び程度の関係を探していたのだと……。
 
その結果でもあると思いますが
ご主人様は私より年下です、奴隷の私はご主人様より年上です。
 
きっと本気で「これからリアルに飼う奴隷」をご主人様が探していたのならば、
私なんて箸にも棒にもかからなかったことでしょう。
誰だって、年下の若くて可愛い子を飼いたいですもの。
 
だからこそ、憧れで、通り一辺倒な関係を作ろうとしていなかったのかもしれない。
自分たちが楽しめる関係で、主従を結ぶ。
その結果、ご主人様は主として、私は奴隷として、ここまで成長したと思ってます。
 
もちろん、ここにたどり着くまで、
私がこんな身体になるまで、
簡単だったわけではないのだけれど。
何度も悩み、泣き、話し合い……という面倒なことだって繰り返しているし。
 
私はご主人様に、個性を伸ばしつつ、ご主人様のいいと思う奴隷に育てられてきたのでしょう。
いや、まだ完成形ではないですね(笑)
もとい、関係が終わるその日まで、
私はご主人様のいいように育てられていくことでしょう。
それを私自信も、嬉しいと思います。
 
と同時に、私は奴隷として、
ご主人様を成長させていただいていている部分があると、自負しています。
 
私は奴隷として、
今やご主人様は、どこに出ても恥ずかしくないご主人様になられたと、
胸を張ることが出来ます。
 
……なーんてことを奴隷が言う自体、
また「奴隷らしくない」って言われちゃうかもだけど(笑)
 
 
そういう自信が、関係をより強めると思うのですが、どうでしょ?
やっぱりこれは異端児奴隷の考えかしらん?

でも、netでの主従関係の見せ方ってそうだと思うのだ。
SとMなんて、普通の人に言わせればタダの変態だろうし、
「主と奴隷」なんて、人に威張れるような、羨まれるような関係では無いわけで。
それを、SMの嗜好がない方までをも羨ましがらせる。
それが、主従関係として成功している(上手く成り立っている)強さと見せ方だと私は思うのです。
 
これからもきっと、
ご主人様と私は、一風変わった独自の主従関係を築き、突き進んでいくと思います。
きっと、人に何を言われようと、本人達……のどちらかが望まない限り、変わらないと思います。
 
そして私は、
こういう奴隷としてあるまじき発言をnetでさせてくださる
ご主人様に、大変感謝しております。
 
 
とまぁ、大まかにいうとこんな感じ〜(笑)
 
「関係 その2」以降に関しては、おいおい。
ひとまず洗濯機が止まっちゃったので(洗濯が終わったので)
干してきます〜。
早く干さなきゃ、しわくちゃになっちゃう!
あ、そーだ、「洗濯ものを干すタイミング」に関しても、ご主人様と言い合いになったなぁ。
そんな普通のお話も、笑いながらいっぱいいっぱいしている、主従です。
 
呆れられた方もいっぱいいらっしゃるかもしれませんが
……ご主人様と私は、そんな関係です(笑)
  
 《 2005.05.14 17:12 記》





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谷藤 麻瑚 MAILスウィート・ハノンHP(改装・再開予定)

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