『スウィート・バイエル』
『スウィート・バイエル』

モクジ 今ヨリ、カコへ 今ヨリ、ミライヘ


2006年04月12日(水) 鞭 -6- 入れたい

私のアナル責めに、彼が根を上げました。
 
「もうだめ! イっちゃう!」
 
そこでムリヤリイかせてしまえばよかったんだけど、
私は行為をやめてしまいました。
その時のプランとしては、もう少ししたらまた攻めて、そこでイカせようと思ってて。
 
いままでの様々な要素で、興奮している彼。
彼は私を押し倒し、「入れさせてくれないの?」と再度尋ねる。
……ねぇ、「入れさせてくれないの?」じゃないでしょ、「入れたい」でしょ?
もっと、自分が欲しいと言うことをアピールできないのかな、この人は。
 
 
「オマンコの奥まで入れたい」
もちろん私は、無言。
絶対に入れさせない! そう心に誓った瞬間。
彼の手が私のお尻へと伸びて……。
 
「ダメ!」
「なんで?」
 
なんで???? 前回も、そして今回だって何度か言ったはず。
 
「アナルはダメって言ったでしょ」
「なんで?」
ガックリとした口調ながら、私は諭すように言いました。
「ここはご主人様だけの場所なの。誰にも触れられたくないの、ね」
 
でもムダでした。
彼に、そんな説明は。
相手を自分のモノにしたい、相手を束縛したい、相手を大切にしたい、
そういう感情がない人にそんなことを説明しても、悲しいかな、理解できないみたい。
 
ふたりの男に挿入を施された、私のアナル。
でも不快感と痛みしかなく辛かったところ。
特にこの彼は、拡張も愛撫も何もせず、いきなりペニスを挿入し、
私が「痛い、痛い」と連呼しても、行為後に「痛かった? ごめんね」すら言わなかった人。
あの日からもう絶対AFなんてしないと心に決めていたのに……それを全く変えたのは、ご主人様。
感じるようになるまでの段階を経て、ご主人様だけが育ててくれたところ。
だから、だから……私の身体のなかで、とても大切なご主人様だけの場所。
 
  
彼は興奮し、私とsexをしたがっていました。
いや、sexというより、ただ入れたがっていたんでしょう。
彼は思い出したかもしれません……彼にとって私の身体が
最高に相性が良かったと言うことを。
だから余計かも。
でも彼は、その欲求を出さない。
「なんで入れさせてくれないの? 入れさせて? 入れてもいいでしょ?」
そんな感じ。
この行為に於いての責任を自分でとりたくない、そういう態度。
 
そういえばこの人って、よく「主婦と遊んだ」とか言ってたっけ。
浮気するときも、こういう態度なの????
 
sexって、喧嘩両成敗みたいに、基本的に互いが責任をとるものだと私は思っています。
でもこの人は違った。いや、その責任もたないところが以前より増しているかも。
 
 
私は、自分の股間に手を伸ばされたくなくて、うつぶせに寝ました。
でもそれは失敗。
彼は私の上にのしかかり、ペニスをアナルにあてがいました。
 
「本当にやめて」
 
拡張も、ローションもなく入れようなんて。
私がご主人様とアナルセックスをしていると知ったからって、
経験あるアナルはそのままでも入ると思っているなんて
……なんて知識のなさ!
 
 
拒み続ける私に諦めたのか、
続いて、そのままヴァギナへ入れようと試み始めました。
 
 






↑ちょっこっとメッセージつきボタン

My追加

--***--


2006年04月11日(火) 鞭 -5- 「S」になる



 
彼のを握る。
ああ、こんなだったっけー。
そうだそうだ。硬くなるんだよね、芯があるような感じで。
でも膨張率は高くないんだよね、と思いながら。
 
私、すごーく冷静だ(笑)
 
「硬い?」彼がニコニコと尋ねてきました。
「うん、硬いね。他の女の子に言われない?」
ぶっきらぼうに答える私。
「言われない(笑)」
 
ふーん、女性ってそんなもんかなぁ。
みんな、その人の良い特徴をきちんと伝えて上げないのかな。
そういうのって、したほうがいいのに……と思いながら。
 
 
私、やっぱり冷静だ(笑)
 
 
 
お湯がたまり、彼がバスルームへ。
コートがそこらに投げ出してあったので、きちんとかけてあげました。
こういうふうに、お部屋を片づけちゃうのは、奴隷の習慣?(苦笑)
お湯が沸いたので、私はコーヒーを淹れて一人飲む。
 
 
そして、コーヒーを飲みながら考えました。
……なんかこのままだと、彼が可哀想かな?
 
 
そう思って、着衣でコーヒーカップを持ったまま、お風呂へ。
そのまま話す。で、部屋に戻る。
へんなところにある段差に気づかず、コーヒーをこぼす。
転けなくてよかった。彼が上がってくる前に、慌てて拭く。
こんな時でも、ドジッ子は相変わらず(苦笑)
  
 
私はそのまま、残ったコーヒー飲み、ソファでTVを見ていました。
少し時間が経った頃、彼がお風呂から上がってきました。
「じゃあ」と言い、一応私もお風呂へ。エチケットとして、ただそれだけ。
 
 
湯舟に浸かるというのは、
なんというか自分を見直す時間にもなります。
「どうしよう。
 どうしてついてきちゃったんだろう。
 ふたりの間の空気が悪くなるとか、考えないで断れば良かったのに。
 でもここで私が彼を攻めてあげて満足すれば、彼はストレス解消になるかなぁ」
 
後悔、これで彼が元気になればという自己満足的な愛情(恋愛感情ではない)、
まぜこぜになって、頭がぐちゃぐちゃ。
 
『あとはなるようになれ! 彼の出方次第だ。
 彼が私の心を開くような言葉をかけてくれたら、態度に出てくれたら、私も軟化しよう。
 彼とのsexを楽しむ方向にもっていってもいいじゃない。
 そうなったら、要は、良い思い出になればいいのよ』
そう決断すると、湯舟をあがり
バスタオルで身体を拭き、服をきちんと着込んでお部屋に戻りました。
 
 
「着ちゃったの?」
「うん。服、着ない方がよかった?」
「うん」
「あっそう」
 
たしかにお風呂上がりに完璧に着込んでいるのはおかしい、
着ない方がいいともいわれたので、
コレが限界です、って態度で下着姿になりました。
それにね、ご主人様に愛されている身体だもん、自慢したって
いいんじゃないかな?とも思ったりして。
  
今までは私がどんな下着をつけていようと全く気にしなかった彼なのに、
さすがに赤はインパクトあったのか、
「赤い下着かぁ!」と驚いていました。
 
確かに当時の私は、赤は着なかったかもしれません。
でも黒を着てたってキミは気づかなかったじゃない。
着ますけどね、今の私は。
赤だって何色だって、エロい形や、コミカルなスケベなのだって。
ビスチェやガーターベルトだって、もう慣れたものよ
……キミは知らないでしょうけれど(笑)
  
彼に対し、
「ええ、お正月だから、赤」と、笑いながらさらりと答える私。
 
 
 
彼の隣に座り少し話をしていると、彼の手が私に伸びてきました。
硬い唇が触れる。私の唇の間に、舌が差し込まれる。
……相変わらず下手なキスだなぁ〜。キス嫌いだから仕方ないけど……
そう思いながら、私は彼の次の出方を待ちました。
 
……
……
……
あのー、舌が中途半端に
私の唇の間に挟まったままなんですけど(苦笑)
なんでもっと差し込むとか、舌で口中を愛撫するとか、考えないの?
今までみたいに私が反応して、彼の舌を貪るとでも思ってるの?
残念ながらそれはありません……
 
  
そんな膠着状態が続き、キス終了。
この日のキスはこれ一度きり。なんなのでしょう。
 
ご主人様は言っていました。キスは最高の愛撫だって。
私もそう思います。キス好きだから、特に。
 
 
そして、彼の手が胸に伸びてきました。
「胸?若返った?」
そりゃどういう意味ですか?
「ううん、年取った。確実にこの半年ぐらいで垂れたもん」
「見せて」
「いや」
続いて彼の手がパンティーに伸びてくる。
「ダメ」
「どうして?」
「ダメなものはダメ……あ、それに今、無精ひげ状態だから(笑)」
「剃ったのか?」
「うん、逢瀬の時は剃毛が義務づけられてるから」
「どれ」
「だめだってば……」
彼の手が、いわゆる土手の部分まで差し込まれました。
「ほんとうだ(笑) オレのと同じだなぁ」
彼はもう片方の手で自分のヒゲを撫で、ニッコリ。
そういうところは、可愛いけどね。
 
でも普通……どうなんだろう?
昔の女が、今の男との関係で、常に剃毛しているって知って、
ソレを目の当たりにして、結構平気なものなのかなぁ?
 
 
それ以上進めようとする手を、私は自分の手で押さえつけ
ニッコリ笑って「ダメ」っていいました。
なんかこれ、風俗みたいよね?そう思う私。
お客との駆け引き、攻防戦。そんな感じ。なんか可笑しい。
 
 
 
彼の希望で、フェラチオへ。
ベッドに横たわる彼。
その股間にうずくまり、彼を攻めました。
「あー。どうしても癖で手を使わずにやっちゃうなぁ〜」とか言いながら。
(ご主人様へのご奉仕の際は、
 ご主人様の個人的希望により、
 支える以外は手を使ってはいけない。口のみでのご奉仕です)
 
フェラだけで満足してもらいたい。
そういう小さな希望をもって、ガンガンに攻めました。
自分のテクをありったけ思い出して、冷静にチンチンを舐めました。
でも彼は弱いので、攻めすぎるとすぐにイッてしまうのです。
「気持ちいい……ああ!」と声を上げ続ける彼。
そして「オマンコに入れたい」と言い出したところで、
限界かな?と思い「ダーメ」と言って口を離す。
 
やった、勝った。私のテクの勝ち!
久々にこういうフェラチオもいいかもね。
面白くなってきちゃいました(笑) 
だって自分やってることで相手がメロメロになってるんだもんね、とことんやってあげましょうか。
満足して貰って、それで、私には何もせず返って貰いましょう!
 
彼の耳元で囁きました。彼は言葉責めが大好きなんです。
「今日はねぇ……イケそうでイケない状態を繰り返して、
 おかしくなるまで攻めてあげる」
「ええ……っ」
 
 
 
でもそれは叶わなかったのだけれど。
ナメてました。男性の性欲というのものを。
 
 
現時点では挿入が叶わないとわかったからかどうなのか
分からないけれど、彼に唐突に言われました。
 
 
「おまんこ、舐めたい」
「え? だって臭いとか嫌いでしょ?」
私のが臭いってわけじゃなくて(笑)
彼は「オレは鼻が敏感だから、クンニの後も自分の顔が
オマンコ臭くて仕方がない」みたいな話を、以前してたんです。
 
「ううん……舐めたい」
「イヤ」
こんなやりとりが続くけれど、一向に事態は進展しない。
 
 
 
「ねぇ……クンニすれば、なんとかなると思ってる?」
思い切って私は尋ねました。
彼は「ううん」と。

ううん……その続きはない。
それ本当に?だから?……ああもう、煮え切らない男だ。
 
 
そして彼がまた繰り返し始めました。
「オマンコが見たい。舐めたい」
そればっかり。根負け、求められるモノに弱い私。
「じゃあいいよ」と許してしまいました。
まあそれくらいはいいかな、って思ったんだけど……それも甘かったのでした。
 
彼のクンニは、私の時のそれと違っていいました。
とても丁寧に、ねっとりとした愛撫になっていました。
そして、悲しいことに私の身体も前とは違う。
ご主人様に育てられ、感度は以前の数倍に上がってるんだもの。

キモチイイ。
sexというより、気持ちとしてはおもちゃを使ったオナニーに近いかも。
そう割り切ってここまでならいいかな……と、純粋に行為を楽しむことにしました。
 
 
 
彼は身体を引きずり上げると
ティッシュで口許を拭きながら、ニコニコと私に言いました。
「前より感じるようになったよね」
「……」
でも、それだけ。
彼の言葉に何も言わない私も悪いかも知れないけれど、
前より感じるようになったからどうだ、という所まで話が進まない。
 
つくづく、受け身な男だなぁ……と思ってしまいました。
私が「そんなことないよぉ」とか「いやぁん」って言うと思ってたのかな。
エロスイッチ入ってないから、恥じらいも生まれないので、
そんなこと言えません。演技もしたくないし。
 
 
攻守交代。彼の要望に従って、また私が彼を攻めました。
 
一番奥までくわえる。
いわゆる、ディープスロートってやつ?
でも、それをしても呼吸が出来るの。ああ、楽ちん。
膨張率が高いご主人様のだと、
根元までかっきりくわえてしまうと、上向きになった先端で
鼻の裏がわあたりを塞がれ、呼吸が苦しくなってしまうんです。
その上、ご主人様から頭を押さえつけられたら、もう完全に窒息状態。
……それでもついつい、自らお口の奥まで入れてしまうのだけど。
 
 
そんな楽ちんディープスロートの後は、もっと奥地へ進みこんでみることにしました。
タマで止まらず、会陰を辿り、アナルまで舌を進めてみると、
彼の声がひときわ大きくなって、女の子のような喘ぎ声を上げてる。
それもそのはず、これは彼の大好きな愛撫のひとつ。彼はM寄りだから。
  
でも、この声……彼の喘ぎ声にあわせ、私のS度合いがさらに高くなってししまう。
彼に命じ、四つんばいにさせました。
でもそれだけじゃ、麻瑚女王様の気持ちは納得しません。
更に腰を高く上げさせました。
アナル丸見えです。
舌をねじ込み、唾液を塗りつけ、次に指で責め立ててみました。
 
「ほら、もう小指の第一関節まで入っちゃったよ」
「ええっ」
「んー、これなら他の指でもイケるねぇ。ほら今度は、人差し指」
「ああ!」
「こうやってマッサージされるのと」
「あ……」
「指で入口をかき回されるのと、どっちがいい?」
「ああああ!」
「やっぱりかき回すほうなんだ(笑) じゃあ、どの辺が気持ちいい? ここ?」
「ああああああ!」
「同じだ。やっぱりここがいいのねぇ〜」
「どうしてそんなこと、わかるの?」
「……私がアナル調教されてるからよ」
私は笑いながら、そう答えました。
 






↑ちょっこっとメッセージつきボタン

My追加

--***--


谷藤 麻瑚 MAILスウィート・ハノンHP(改装・再開予定)

My追加