モクジ | 今ヨリ、カコへ | 今ヨリ、ミライヘ
2006年04月22日(土) |
鞭 -14- 牝犬でもいい |
大きくイクことがまだ出来ない私。
でも小さな快感の波は、なんとかやってきてくれる。
その波が来るたびに、手足や背中に力を入れ、 身体の欲望通りに力の限り締め上げると、
それに気づいたご主人様の動きが停止。
緊張の小波が去り、身体が緩み……ご主人様はそんな私の状態を観察し、面白がるように軽く笑ってる様子。
私の状態がひと段落すると、ご主人様はまた私の腰を掴んで引き寄せ、
激しく犯し……ということを幾度か繰り返したでしょうか。
途中、身体を起こされて、
座るご主人様の上に、後ろ向きに座ったりという形もとらされたと思います。
ご主人様に声をかけられ、後ろをふりかえりながらのキスもしたように思います。
この時か、この前か、どちらかに、アナルにも指を入れられ、虐められたと思います。
「ダメ……ダメ……」と逃れようとしている私に、だめ押しのように
「麻瑚は、二本差しが好きなんだろ? ん?」と言うご主人様。
「でも……あ……」
「こうやって、前と後ろ、両方に入れられるのが好きなんだろ?」
「あ……あっ……好き、好きなの……でも、ダメ……」
「ほら」
「いやぁ……あ……ん」
イヤイヤと言いながら腰を振る私を、
そしてきっとヒクヒクとしているアナルを、言葉と指で弄り楽しんでいる、ご主人様。
ただ私は……もう獣でした。
ご主人様がいつもいうように、牝犬でした。
可愛くもない下劣な呻き声をはしたなく漏らし、嫌がりながらも腰を振ってる。
恥ずかしいけれど、苦しいけれど、でもこの快感には勝てない。
もう、このsexの快感のためなら、何でもやってしまいそうなぐらい。
こんな私のはしたなく乱れる姿を男友達が見たら、どう思うのかな。
以前、少しおねだりしただけで引いた彼は、こんな私の姿は、驚いて怖がるかもしれない。
それに彼は、こんな私の淫乱な姿なんて知らないし、ほんのひとかけらも想像できないだろうし、ね。
「麻瑚、仰向けになりな」
やっと私の後ろから離れたご主人様にそう促され、今度は仰向けに。
ご主人様は再度挿入すると、すぐに私の両足首を掴み、高く持ち上げました。
「いや……それ、恥ずかしい……」
「でも、麻瑚はこれが好きなんだろ?」
言葉と、高く上げ広げられた体勢からくるGスポットの責めに酔い、
時折きつく開かれる脚に痛みを感じつつも、 思考は止まり、もうご主人様に言われるがままの私。
「ほら、自分で足を持て」
ご主人様の言葉に、魔法に罹ったかのように両手を天に伸ばし、自分の脚を掴みました。
ご主人様は責め立てながら、「いやらしいヤツだな、自分で脚を持って広げて」
というけれど、少しでも私が脚を閉じると「ほら、脚!」と怒る。矛盾してる。
でも恥ずかしから閉じたい、閉じると怒られる、でも……
そんなことが頭をぐるぐる回るけど、何か言って反論なりなんなりしたいけど、
結局唇から出るのは喘ぎ声ばかり。
--***--
後ろから、ご主人様が一気に入ってきました。
後背位の最初か中盤に
ご主人様には珍しく、
私がうつぶせで腰を沈めたままの状態、
つまり、うつぶせに寝る私に覆い被さるようにご主人様が のしかかる体位で犯されました。
彼(男友達)がよくやっていたもので、この前もこの体勢のまま挿入されていました。
それが思い起こされて複雑な心境になったけれど、そんなのは一瞬にして
快感に打ち消されました。
もう気持ちよくて、「それ……ダメ……」って言うしかなく。
その後、腰を掴みあげられ、いつもの四つんばいの体勢で
激しく犯しまくられました。
そう、 「犯しまくられた」 という表現がぴったりなぐらいに、激しい情況でした。
そんな精一杯な状態なのに、ご主人様は「麻瑚、いいのか?」と 問いかけます。
そんなの尋ねなくたって、私の状態を見ていればわかりそうなものなのに。
でも、分かっているからこそ、わざと問いかけてくるのでしょうけど。
揺れる身体の合間に、なんとか頭を動かしてコクリと頷くのだけれど、
そんなもんじゃ、ご主人様は許してくれない。
「良かったら、ちゃんと言え!」
「い……いいです……いいの!……いいの!」
「ほら、もっと啼け!」
「あ……あああ!」
「もっと!」
「ああー! あああー!」
喘ぎ声というのは。
理性が少しでも残っているときは、
自分の中でためて(我慢して)から声を発するので、
あの、ワンテンポ遅れて響く「あ……あん……ああぁ」という
高くて甘えたような声がでるのだけれど、
私の場合、理性が飛んでしまうと、
喉から直接声が出ているという感じになり
地声、もしくはもっと低く呻く声になってしまいます。
普段の喘ぎ声は、年齢に似合わず結構カワイイんじゃない?
と自負する(ご主人様も認めていると思う(笑))私ですが、
今回は久々に……私は、地声で喘いでいました。
喘ぐと言うより、息を吐くのと一緒に叫び声や呻き声が出るという感じ。
今の私、絶対、可愛くもなんともない、
こんな声、恥ずかしいしみっともない、それに恐い。
……と、頭のどこか遠くの片隅で思ってはいるものの、
もう自分では、なにもコントロール不可能な状態でした。
この時の行為こと、実際にはきちんとした記憶がありません。
断片的なシーンと、その時の気持ちはかなり覚えているものの
時系列での記憶がかなり曖昧です。
--***--