鼻くそ駄文日記
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2002年02月28日(木) わたしの生き方

コーラを缶のまま温めて
破裂させても
人生は何も変わらないだぜ
角砂糖を風呂に入れて
砂糖湯に浸かれば
人生の無常がわかるさ

なぜわたしは
かくも賢明じゃないのか
なぜわたしは
かくも怜悧じゃないのか

バカでいいんだ生きていけりゃ
前期ウィトゲンシュタインと
後期ウィトゲンシュタインの
違いがわからなくても
愛の言葉はささやけるから

犬のウンコをラップに包んで
電子レンジでチンしても
人生は何も変わらないんだぜ
こたつの中に一日もぐって
自家用サウナと言い張れば
人生の無常がわかるさ

なぜわたしは
かくも賢明じゃないのか
なぜわたしは
かくも怜悧じゃないのか

それでいいんだ人が好きなら
原エクリチュールも
デコンストラクションも
なんにもいらないよ
好きな女がいればいい


2002年02月27日(水) ぶーぶーぶー

後輩の女の子に
ちょっとパソコンを
教えた
これは単なる世間話

だけど
君はそれだけで
ぶーぶーぶーぶー

もう決めた
ぼくは君に
女の子の話は
たとえ
後輩だろうと
会社の事務員だろうと
しない
絶対にしない

ぼくは君が
他の男の話を
するのを
いつも聞いてきたんだよ

会社の誰がかっこいいとか
あの人がいいとかさ
好きなタレントに
君が会うのを
手伝ったこともあったよね

なのに
ぼくがちょっと女の子の
名前を出しただけで
この仕打ちかい

だから決めた
ぼくは君に
女の子の話は
絶対にしない
あとで
どうして?
と聞いても知らない
それが君が選んだ
道なんだよ


2002年02月26日(火) 明日になれば

壊れた人形の腕に
蛆が這う
プラスティックに
どうして蛆がわくのだろう
と思ったら
ぼくの頭からポロリポロリ

みんなの家が燃えている
蛆で脳が接触不良
エチケットブラシを
トイレの隙間に差し込んで
屈んだ教師の
放尿チョロチョロチョロチョロ

ダイオキシン
まき散らす
焼却炉から出てきた目玉
コンタクトレンズが
ひん曲がり
破片が指にグサリグサリ

今日ぐらいは泣くのも
許されるだろう
今日ぐらいは泣くのも
許されるだろう
明日になれば……


2002年02月25日(月) うんざり

受話器を置いて
ため息を吐く
いらいらしている
時間を奪われた
でも君に
悪いことをした

朝倉街道
あてもなく歩いた
あの頃は話すのが
とても楽しかった
でもいまは
君との話が苦痛だ

黄砂が柔らかい風に
乗っています
ぽかぽか春はもうすぐ
ぼくはうんざり倦怠期

君からもらったチョコレート
誰かにあげちゃったなあ
飽きてしまったわけじゃない
別れたいわけじゃない
でももう少し
君と距離がほしい

愛されすぎる
といやになる
愛しすぎても
駄目になる
恋の理屈を
わかってほしいよ

甘い苺を頬張りながら
甘えられると
逃げ出したくなります
ぼくはうんざり倦怠期
ぼくはうんざり倦怠期


2002年02月24日(日) 正直

ストリートファッションの
ガキどもがツバを吐く
この街
ぼくのウォークマンは
ワルトトイフェルの
スケーターズワルツ

素直な気持ちが
捨てられません
美しいものは
流行の中には
ないものです

書店の入り口
雑誌棚
群れてる奴らは
いま何をしていれば
みんなと同じかを
確認している

G線上のアリアに
酔いしれる
ハチャトリアンの
剣の舞
あなたに届け
トルコ行進曲
それでも
あなたにとって
ぼくは
おもちゃ交響曲
でしょう

正直に生きたいと
思っています
だけど
正直に生きたら
ぼくは
ひとりぼっちです


2002年02月23日(土) 欲深い?

朝から
パチンコ屋に並ぶ
休みの日まで
金儲けをしたい
そんなおれは
欲が深いかい?


2002年02月22日(金) すごく

恋の話をしてあげよう
君たちが
すごく
聞きたがる話だから
ほら
そこの君だって
聞き耳立ててるだろう

クラスの中で
すごく
気になる子がいたんだ
女の好みには
ぼくはうるさいけど
彼女は
なかなかのものだった
すぐにでも
いいことがしたかったけど
まずは
マクドナルドに
誘ったのさ

彼女と話すだけで
当分は
楽しめそうだったよ
ショートケーキの
苺は最後に
食べるよね
熱い気持ちと
みなぎる性欲を隠して
ぼくは
彼女と話したんだ

クラスは
彼女以外に
三十人も人のいる
小社会だよね
「提出」と
先生が言えば
三十二枚の
プリントが
集まるところだよね

ある日
ドトールコーヒーで
彼女は
クラスの話を
はじめたんだ
クラスの子の悪口を
はじめたんだ
彼女は
クラスの子のひとりを
外見的なことばかり
すごく
悪く言ったんだ

すごく
いやだった
ぼくのなかで
彼女があんな子に
なってしまった
すごく
ぼくは
自分を責めたよ
なんで
あんな子を
好きになったんだろうって

クラスの中で
すごく
気になる女の子がいたんだ
女の好みには
ぼくはうるさいけど
彼女はなかなかのものだった
ぼくは彼女を好きだったんだ
ぼくは彼女を好きだったんだ


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