買い物に行ったら、すぐきが出ていた。京都の冬到来や。もちろん購入し、薄切りにして葉は細かく刻んでさっそくいただいた。まだ味は浅かったな。
すぐきはしば漬けや千枚漬けと並んで「京都三大漬物」の一つとされているが、他の二つはすでに化学調味料まみれになっておりまったく買う気がしない。しば漬けは大原の方に行けば昔ながらの漬け方で漬けたしば漬けがあったが、そこまで買いに行く気がしない。そういう意味ではすぐきは昔ながらの地域で昔ながらの方法で漬けられているガラパゴスのような存在だが、これからもずっと伝統を守ってほしい。ヨーロッパでは伝統食品は法律で厳しく作り方などを規制されているが、日本もそうなってほしい。もう遅いとは思うが、やらないよりましだ。
夕食は、高野豆腐をかつお出汁で煮たもの、ピーマンと油揚げの和え物。ピーマンと油揚げの和え物の作り方は二つあって、ピーマンをよく焼いたものと油揚げをカリカリに焼いたものを和える場合と、ピーマンおよび油揚げを湯通ししたものを和える場合があるが、本日は後者。共に同じ幅に切って、鰹節をたっぷりかけて醤油で和える。ピーマンはよく火を通すととても甘くなり、焼いた方がより甘くなるが、その分手間もかかる。しっかりと焼いたピーマンを食べていればピーマン嫌いの子供も少なくなるだろうなどと勝手に思っている。
2011年12月05日(月) |
海老芋とかアポとか父のテレビとか。 |
海老芋が出回り始めたのでさっそく手に入れて夕食にした。棒だらと合わせた「芋ぼう」が有名だが、今回は芋だけをカツオのだしでゆっくり煮た。あとは菜の花の芥子和えと、豚の冷しゃぶ。ソースはニンニクとショウガとねぎのみじん切りに、醤油と酢とごま油を合わせて作った中華風。
父の件で弁護士にアポを取った。こういった経験は初めてなので、いろいろと勉強してこようと思う。まあ結局は成年後見人やれという話になるような気がするが、今の父は完全に管理されている状態にあるので今後そういった問題を起こすことはないだろう。携帯電話も持っていたが、いろんなところに電話しては電話したことすら忘れるという状態が続いたので申し訳ないが取り上げた。幸いなことなのかどうかわからんが、そういった状態について父自身はストレスには感じていないようだ。
父用のテレビも届いたので設置した。アンテナは室内設置のものにしたが、フジテレビ以外はきれいに映るので問題なし。フジテレビは映らなくても全く問題ない。こんなにかんたんに設置できるのであれば、もっと早くに設置しておけばよかった。今はニュース番組を中心にテレビを楽しんでいるようだ。
高野さんのところで知った「ウハー(Уха)」が大変おいしそうだったので作ってみようと思い立ったのはいいが、「ディル」をどう手に入れるかが問題となった。高野さんのところのように代わりにパセリを使用してもいいのだが、いろんなレシピは圧倒的にディルを使用している。実際にこのスープを飲んだことのないてめえとしては初めから代替品を使うのはまずいだろう。
というわけで、なんだか上等そうなスーパーを何件かめぐってみたがどこにもディルは売っていなかった。乾燥ハーブにもない。おそらく生でしか使用しないのだろう。もしくは塩漬けか。
どこにも見つからなかったのでまたいつかめぐり逢う日まであきらめることにして、いつものスーパーに買い物に向かった。
すると、あったのだ。いつも買い物をするスーパーの棚に、ネギとかパセリとか香菜(これも普通のスーパーにはないわな)と並んで普通に陳列されていたのだ。いやー驚いて笑ってしまった。
というわけで、一束100円にて生のディル購入。さっそく魚売り場に行くと鮭のアラが安くで大量に売っていたので一緒に購入した。きっとアラから良い出汁が出るだろう。
玉ねぎは皮をむいてぶつ切りにし、馬鈴薯と金時人参は皮をむかずにぶつ切りにして鍋に入れ、鮭のアラを敷き詰めて水から調理する。てめえは芋やニンジンや大根は、基本的には皮をむかずに使用する。皮にも栄養があるからである。客に出すとき以外は面取りもしない。業務用の大量調理ならともかく、家庭では面取りしなくても煮崩れない。以前は面取りした大根やニンジンできんぴらを作ったりしていたが今はやらなくなった。
しばらくことことと煮て、塩で味付けして最後にディルをどっさり放り込んでウハーの出来上がり。もちろんてめえは酒を飲みながらちみちみ頂いた。鮭が安いうちにまたやろうと思う。
2011年12月03日(土) |
父が連帯保証人になっていた |
困ったことになってしまった。
仕事を終え自宅に戻ると、役所から父宛ての手紙が来ていた。てめえの実家のある役所からの便りだったのではじめから嫌な予感しかしない。
さっそく開けてみた。それによると、以前に父は誰かが役所からお金を借りるにあたり、連帯保証人になっていたようだ。なったのは呆ける少し前だった。手紙は、お金を借りた人が一向に返さないのでお前が何とかしろという内容だった。要は、本人に督促するかてめえが返せということだ。
デイケアから帰った父にさっそく手紙の内容を尋ねた。 「誰やこれ? 知らん人や。連帯保証人になった記憶もない」と、彼は予想通りの反応をした。 「覚えてないかもしらんが、現実として手紙が来ているだろ? ということは連帯保証人にはなっているはずや」 「そうか。(手紙を熟読し)この内容だったらわしがお金払わなあかんな」 「この人(借金している債務者)に聞き覚えは?」 「まったくないわ」
実はこういったことは初めてではない。以前にも他の人の連帯保証人になっており何とかしろという連絡がきたが、放置した。それ以降督促は来ていない。もしかすると他にも保証人になっているかもしれない。なっていても今回のケースのように本人は覚えていないだろう。
呆ける前の父は、税金だの法律だのに少し詳しい人だったのでほとんど趣味でいろんな人の相談に乗っていた。なのでこういったケースがあってもおかしくない。以前実家を掃除していたときに、父宛てに「現在刑務所で服役しているが、家族の面倒を見てくれており安心しています」という手紙も発見した。ちなみに父はこの人のことも「覚えてない」と言った。
困ったことになってしまった。てめえは法律に詳しい知り合いがいないので、とりあえず母に相談してみたが、てめえでもいない法律に詳しい知人が母にいるはずもなかった。とりあえず、こういうことは法律に詳しいプロに相談するしかないのでは、と母は言った。
というわけで、今回は放置せずに弁護士に相談に行くことにする。いったいどうなることやら。
いつもiPodに入れた音楽を聴きながら、夕食を作り皿を洗う。
だいたい自分で選曲した「お気に入り」を聴いている。毎日とまではいかないが、何回か聴くと飽きてくる曲もあるので「お気に入り」の中身は頻回に入れ替えているが、ずっと変わらず入っている曲がある。その一つが筋肉少女帯の「大釈迦」。
丘の上でひとりすわって 古ぼけた娘が 丘の上でひとりすわって 街を見降ろす その横で忙しげに アンテナ売りが 娘がたのむ 仕事のために商品の組み立て
けっこう イイ人だったから恋してあげてもよかった けっこう イイ人だったから好きになってもよかった ドロロのノウズイ ドロロのノウズイ
アンテナはその街の博物館の屋根に 娘はそこの持ち主の成金の孫で 年は十四でおしゃべりすぎて だけど かわいくって アンテナ売りが落ちてきたら 受けとめてあげるよ
けっこう イイ人だったから恋してあげてもよかった けっこう イイ人だったから好きになってもよかった ドロロのノウズイ ドロロのノウズイ
釈迦はイイ人だったから ドロロのノウズイ ドロロのノウズイ
足が滑り アンテナ売りは屋根から落ちる 待ちかまえてた娘の上に音を立てて落ちる 月の光あびてアンテナがさびる 屋根の上の アンテナから 飛び出る電波が シャララ シャカ シャカ
けっこう イイ人だったから 恋してあげてもよかった けっこう イイ人だったから 好きになってもよかった ドロロのノウズイ ドロロのノウズイ ドロロのノウズイ ドロロのノウズイ ドロロのノウズイ ドロロのノウズイ ドロロのノウズイ ドロロのノウズイ
元々の歌詞は「ドロロのノウズイ」ではなく「トロロのノウズイ」で、「月の光あびて アンテナがさびる」ではなく「割れた娘の頭から はじける脳髄」だった。いずれもメジャーデビューするに当たりやむを得なく変更したとまだ中学生だったたてめえは聞いた。
上記のライブでは、ちゃんとインディーズバージョンで歌われている。これ以上なく楽しそうなみのすけは「トロロのノウズイ」と叫ぶ。てめえのiPodに入っているのは「筋少の大車輪」バージョンで、ギターの競演がすごい。大槻ケンジがギターソロの前に一人ひとり名前を呼ぶのだが、横関敦のときだけ「横関っ! さん(小声)」とさん付けなのが笑える。
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