午後から休みをもらって銀行へ。今日はようやくやってきた最終決済の日だ。
決められた時間に銀行に着くと、すでにいろんな方々がてめえを待っていた。銀行の融資係の方を中心に、今回の物件を仲介していただいた不動産屋さん、売り主の不動産屋さん、司法書士の方などなど。全く見たことのないはじめましての方もいたがもはやどうでもよい。
さっそく最終決済がはじまった。銀行が見たこともない多額の金額をてめえの通帳に振り込み、そこからそれぞれに支払われていく。てめえは言われるままに出金伝票を切り続けた。
そこから銀行がお金を持ってくるまでしばらく時間があった。てめえはすみっこの方でようやくここまで漕ぎつけたという感慨に耽りしばしぼーっとしていた。そんな昼下がりだった。
てめえの前に座っていた、売り主の不動産屋が小声で隣の司法書士事務所の方に「おい、お前のところの子ども何歳になったかな」と囁いた。 「もう小3や。お前のところは?」 「わしまだ独身や…」 「そやったな」とひそひそ会話が続く。それを契機にむさくるしい男ばかりがため口でぼそぼそと会話を始めた。 「こないだ事務所みんなでインフルエンザの予防接種受けたんや。かかってしもうたら事務所閉めなあかんからな」 「ほんまか。うちはそんなことしてへんで。罹ったら休んでもらうだけや…」
初めはみな事務的だったが、おそらく狭い業界なのだろう。みんな知り合いと言うことやなあ、なるほどなあと一人合点した。
それから銀行の融資係が現金を持ってきて取引は終了した。てめえはそれを順番に配り、山のような領収書を頂いてすべて終了した。
さっそくもらった鍵を持って家へ。待ち構えていた妹と母と一緒に家の中に入り、台所などいろんなところを計測しまくった。電気も開通させた。きれいな家でほんまにてめえが住みたいわ。父付きで今の家と交換しようや、と母に提案したがたちまち却下された。
今更ながら気が付いたが、自分で言うのもなんですがてめえは立派な孝行息子ではないか。
一時期は勝手に南の島に移住したが、親父が呆けたおかげ(?)で帰郷し親父を引き取り。家を購入しリフォームしてめでたく同居し。家を出てきた母親にはてめえの家の近くに家を買い。徒歩1分。なんだこの孝行ぶりは。母は団地生活からのまさかのマイホームなのであり得ないくらいの喜びようだが、これもまた母が出てこなければこうはならなかったというのが不思議なところだ。しかしこれで奇妙な同居生活も解消されるな。
父親が住んでいた家は実はそのまま誰が住むわけでもなく放置されている。てめえの育った家でもあるのだが、今後は誰も住むことはないのでそろそろ真面目に売り飛ばすことを考えている。てめえ名義の家がこれだけあると不動産王まっしぐらな気がするぞ。これ売って返済に充てよう。しかし面倒ですわ。ごにょごにょ。
妹のバイクも購入した。もちろんホンダではない。すぐに近場をうろうろと一緒に走ったが、妹のビビりぶりは半端ではなく、もう少し訓練が必要と思われる。
本日は特にすることもなく、自炊が捗ったぜぇ。ワイルドだろ?
めでたく通りました。いやぁよかったよかった。来週本契約になるということで、銀行に足しげく通うく事になってしまった。なんでもブラック凝塊高コンプライアンスの問題だか何だかで18時までしか仕事しないことになっているらしく、昼間にしか受け付けてくれないと。まあある意味全うだが、おかげで来週ただでさえ少ない仕事をさらに休むことになってしまった。
妹が中古のバイクを購入することになった。何も持っていないのでヘルメットから保険から何から何まで揃えてあげるわけだ。近日引き渡しなので楽しくどっかに走りに行くつもり。
選挙が近付いてきた。いろいろ離合集散を繰り返されて皆さん忙しいなあ、と傍から呆れている。てめえ的に譲れないのはTPPおよび原発反対だな。
個人的には安倍さんに頑張ってほしいという思いはあるが、この二点が全く相いれないので投票することはないだろう。
民主党はないな。ほんまに前回の選挙で民主党に投票した方々は猛省してくれ。
維新の会は、橋下さんへの個人的な期待はあるがあまりに選挙が下手すぎる。そのまんま東が近畿から出馬とか、関西人に喧嘩を売ったとしか思えないのだが。なんでそういうことするのだろ。
あとは知らん。国民新党は今回の選挙で消滅するのではないだろうか。選挙で消滅する与党って聞いたことないな。
原発は、本当になんとかしたほうがよいと思う。これだけの問題があるのに続けるとか狂気の沙汰だろう。おそらくいろんな利権だとか何だとかが絡んで止めるにやめられないのだろう。そういう意味では、本気で原発を中止したければ共産党しかないのではないかと思う。全く利権絡まないからな。いやあ困った。
オリジナル
キムヒョナバージョン
ミット・ロムニースタイル
妹が原付免許の試験を受けた。
てめえの家に転がり込んできて以来、妹は公共交通機関を乗り継いで仕事に行っていたが、これがとてもしんどいことになっている。
この街は街の構造上、及び今までの政策として、基本的に街中に鉄道、及び高速道路が入ってきていない。地下鉄がわずかにあるがいろいろ理由があり、今後はこれ以上増やすことは困難である。以前は市電が走っていたが渋滞激しく廃止となって久しい。
というわけで、市内を移動するのであればバスになるが、これまた観光客で込み合っており乗れないこともあるし、途中で目的地まで乗り継ぐ必要があることも多い。
そんなわけで妹の通勤時間は、同じ市内の移動にもかかわらず2時間弱もかかることとなった。これでは時間も無駄だし交通費もばかにならない。
車も問題がある。渋滞が避けられないし、なによりそもそも置く場所がない。この都市の中心部の家屋は車を置くことを想定して作られておらず、そもそも一方通行地獄で脱出も難しい。てめえの家の前の道なんて軽自動車がぎりぎり通れる幅であり、もろに消防法に引っかかっている。そのため、建て替えをする際にはかなりセットバックを取られることになる。
それでもどうしても車が必要と言うことになれば、家の近くにガレージを探さなければならない。自宅にガレージを持っている人が多くない地域では競争率も高くほとんどが埋まっており。そのため値段も強気の設定となっている。コネとカネがなければ車も持てないわけだ。
そんなわけで最も活躍する移動手段は実は自転車なのだが、さすがに通勤するには無理のある距離であった。そんなわけで最も適当と思われたのがバイクである。バイクであれば約30分の道のりとなる。
そんなわけで原付免許の試験を受けることとなった。原付試験なんて自分の名前を書く+常識+αで合格すると思っていたが、なぜか妹は猛烈に勉強を始めた。力の使いどころを間違っている気がするが、だから学校でも大した成績を残せなかったのだろう。
そんな猛勉強が功を奏し、無事一発で合格した。よかったよかった。合格祝いにバイクを買ってあげることにしようと思うが、その前に家だな。まだローンの審査結果が返ってこないのが気持ち悪い。
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