解放区

2014年09月06日(土) もう古い話になるが新さんま/コレステロールとか

新さんまが出て来たので、新鮮なものを買ってなめろうにした。さんまが出て来ると秋が来るということを実感する。てめえはアル中なのでまずはなめろうにしたが、他の料理もしばらくは色々と楽しめそうだ。

と、言う文章を書いてから2週間くらい放置してしまった。上記の文章を書いたときは新鮮な新秋刀魚も400円くらいだったが、今日は100円に落ち着いていた。

今は文章を書くということに対するモチベーションが著しく低い。本業の仕事が急に増えたことや、親父が落ち着かないことや今にも危ない祖母のことや誰にも言っていないビンボー学生ないとこの件や処分しなければならない実家の件など他に考えなければならないことが山盛りあるからということはよくわかっている。

忙しいときは、決まって呼吸が浅くなっている。ゆったりと呼吸する余裕が体にも頭にもないからだろうなと思う。呼吸が浅いとどうしても体の末梢が低酸素状態になるので、体中がだるくなる。酸素が行き渡らないと末梢に乳酸も貯まる。ああ良くないなあと思う。




「コレステロールが高いですよ」
「血圧が」「尿酸が」

と、まあ色んな人が外来に訪れる。

大学では、なぜコレステロール値や尿酸値が高くなるのか、と言うことを生理学的に勉強した。コレステロールは体内で生産されるのが多くて、その合成経路はこうで、したがって合成経路を阻害する薬を投与しなさい。いわゆる「スタチン」と呼ばれる薬たちである。

この薬は本当に良く効く。「食事指導なんてする必要がないんちゃうか」と勘違いするレベルである。しかしそうではなく、この薬の効き目は「コレステロール摂取を制限するのではなく、体内合成を阻害することが効果的である」ということを教えてくれている。

尿酸もしかり、どうして尿酸が合成されるのか、と言うことを生理学的に学ぶ。そして合成を阻害する薬を投与しなさいと。

しかし、その材料を減らしましょう、というのは学ばないのだ。

コレステロールなんかは、その多くは体内で合成される。従って、コレステロールを多く含む食品を避けるということは、実はあまり意味がない。ものすごく高い人は意味があるかもしれないが、そうでない人にとってはあまり意味がない。

そもそもコレステロールを多く含む食品を摂取しても、腸管が一定以上は吸収しない。

そうではなくて、最も大切なのは原材料をとらないことである。飽和脂肪酸を避けること、炭水化物を、特に夜には摂らないこと。これだけで実はずいぶんと違ってくる。


と言う話を始めようと栄養の話に入ると、いつもてめえを遮るように言われる言葉がある「結局、肉を止めて野菜を摂ればいいんでしょう」と。みなさん判で押したかのように同じことを言う。なんでそうなるの、と思うくらい。

なんでそうなるの。

仮に「肉を止めて」を理解したとして、代償になるのは同じタンパク質でしょ。野菜のみでタンパク摂るとしたら大変な事になるで。じゃあ肉の代わりのタンパク質はどう考えるのか問いたいわ。

この辺りで猛烈に面倒くさくなって来たのでまた今度。



2014年08月24日(日) 梅干しを漬ける。

昨日と今日も京都は地蔵盆で道が寸断されていた。本来は今週行うものらしいが、これは町内町内でそれぞれのいきさつがあるということのようだ。

今年の夏はどこかおかしい。まるで梅雨のように毎日雨が降る。それもそぼ降る訳ではなく、今回の広島の豪雨のように滝のように一気に降り落ちる。先週の土曜日は、昼過ぎと夕方に広島同様の集中豪雨が京都を襲った。このときの一時間雨量は観測史上第2位だったらしい。

そんな変な天気が続いているので、いつまでたっても梅干しが干せない。涙。

梅干しはてめえの大好物で、そのままご飯のお供にしたり酒の肴にしたり、魚や肉を煮るときに使ったり、焼酎に入れたりと梅干しのない生活は考えられないほど梅干しを愛している。

今まではずっと、母親が漬けた梅干しを頂いていた。しかし数年前に超減塩梅干しに失敗して以来、ショックのあまり母は梅干し作りを中断してしまった。母は数多くの迷信を信じる人で、梅干しを腐らせると不幸があると信じて疑わなかった。

仕方がないので市販の梅干しを購入したが、これが不味い。なぜこれほどまでに口に合わないのかはすぐに判明した。そう、余計なものが山盛り入っているからなのだ。本来梅干しの原材料って「梅・塩・紫蘇」だけだろ。

そんなわけで、今年は自分で漬けてみることにしたのだ。

ネットや本ではいろんな漬け方が紹介されているが、今回は初めてなので、母が今まで漬けて来た方法を踏襲することにして、素直に教えてもらうことにした。

記憶だけではなく記録にも残すために書き残しておこうと思うが、てめえには衝撃すぎたので書き残さなくても忘れないだろうと思う。

1.梅はヘタを取って、焼酎で洗う。
2.漬け込む容器に梅を並べ、塩をふる。

以上。笑。重しはなし。笑。

「これでいいの? 梅酢上がってくんの?」
と、てめえは思わず聞いてしまった。

「大丈夫や。いつもこのやり方やで」
と、母は言った。

ビビるてめえをよそに、しっかり梅酢は上がって来た。重しを使わないとなると皮が破れるリスクも低く、これはこれで面白いやり方だと思ったが、来年はそのまま踏襲するかどうかちょっと良く考えたい。

あとは良く晴れた日に3日連続で干して、梅酢には戻さず、別の壷に干した梅と紫蘇を交互に挟んで秋まで置くらしい。つまり、紫蘇は一緒に漬け込まない。紫蘇の旬は梅とほぼ同じなので、このやり方だと紫蘇の塩漬けを作って土用干しまで保管するしかない。

そんなわけで、てめえの家では紫蘇の塩漬けが出番を待っている。笑。こんなに待つことになるとは思わなかったので、来年は一緒に漬け込むつもり。



しかし残念なことに、今年の夏はまだ干すタイミングがないのだ。困ったわ。もう少し待つしかないのだろうけど、間違いなく9月に入ってからになるだろうな。なんてこった。



2014年08月21日(木) 天国への扉

「天国への扉」 ("Knockin' on Heaven's Door")は、ボブ・ディランの楽曲。映画『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』のサウンドトラック・アルバム『ビリー・ザ・キッド』に収録、シングルとして1973年にリリースされた楽曲。ビルボード Hot 100 のシングル・チャートで12位を記録した。
2004年に、『ローリング・ストーン(Rolling Stone)』誌が選んだ「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では、190位にランクされている。





Mama, take this badge off of me
I can't use it anymore.
It's gettin' dark, too dark for me to see
I feel like I'm knockin' on heaven's door.

ママ、僕のバッジを外してくれないか
もう二度と使わないから
外はどんどん暗くなって、もう何も見えないよ
まるで天国への扉を叩いている感じ


Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door

Mama, put my guns in the ground
I can't shoot them anymore.
That long black cloud is comin' down
I feel like I'm knockin' on heaven's door.

ママ、僕の銃を外してくれないか
もう何も撃てないよ
どこまでも続く深い闇が僕のそばにやってくる
まるで天国への扉を叩いている感じ


Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door



2014年08月20日(水) 地蔵盆について

先週末に地蔵盆を行う町内が多かった。まあ、週末がお盆そのものだったのだからと思う。

そんな地蔵盆の京都の町中は、ただでさえ一方通行だらけの道路が地蔵盆であちこちで分断されてしまうので、いつもこの季節はてめえは帰宅するのにも一苦労する。

一方通行の道をバイクで走っていると、その途中で「地蔵盆につき、車両の通行はご遠慮ください」と道路が塞がれている。一方通行なので、しかたなくバイクのエンジンを切ってとぼとぼと元来た道をバイクを押して歩く。

そして別の道を走るとまた同じ光景が。笑 まあ、ええわ。


てめえも去年、持ち回りで町内の地蔵盆の役員をしたので、その大変さはよくわかる。洛中の町内に一つずつある地蔵の掃除とお花の世話を年中行い、花が枯れそうになったら買い直す。一応花代は町内の予算から出るが、正直全く足りない。そこは暗黙の了解で自己負担になる。

そして一番大変なのが地蔵盆そのもの。坊さんの手配から道路をせき止めるための許可証を警察署にもらいに行くことやら地蔵盆のタイムスケジュールを決めることやらお菓子を買うこと、ゲームの景品、夜の花火の手配まで全部行った上で、全部領収書をつけて清算する。

坊さんの手配や警察署などは今までのやり方を踏襲するしかなかったが、その他景品などは、てめえの得意なネットで手に入れた。それでかなり予算も縮小できたし町内にある程度の還元を出来たのではないかと思っている。

夜は花火と、子供のために紙芝居を読むことにした。共にてめえの町内の今までの地蔵盆では行われたことがなかったのだが、妹や弟や娘をそれなりに育てて来たことのあるてめえはこれが一番子供が喜ぶだろうという勝算があった。

花火はネットよりも卸売りの方が安くで大量に手に入ったので、卸に買いに行った。紙芝居は今回限りなのが明確なので、近くの図書館に借りに行った。幸いなことに、近くの図書館には紙芝居が山盛り置いてあった。


地蔵盆当日。当日は朝6時に設営が始まる。てめえの家の真ん前にあるお地蔵さんの前にテントを立て、町内の子供の名前が入った提灯をぶら下げる。これがてめえの家の真ん前になるので、この間てめえの家から自転車すら出せなくなる。

設営のときには、町内にこんなに人がいたのかと思うくらい多くの人間がどこからかわらわらと集まって来たので、一瞬で設営は終わった。

その後朝と昼も行事が山盛りあるけど飛ばす。笑 行事の時間になると、鈴を鳴らして町内を練り歩くのが楽しかったぜ。

夜。もう皆さん食事も終えた時間に、再度鈴を鳴らして町内を歩いた。鈴の音を聞いた大人と子供がわらわらと出てくるが、主人公は子供たち。

みんな集まったところで、紙芝居を始めた。初めての試みだったので大人たちも興味津々だったのだろう、てめえは珍しく気合いを入れて紙芝居を演じた。ありがたいことに子供だけではなく大人にも喜んでもらえたので、トライしてみてよかったと思う。

その後、みんなで花火をした。もちろん住宅街の中なので打ち上げなどは出来なかったが、子供も大人も楽しんでもらえた。花火に興奮する子供を肴にビールを飲む大人たち。笑 道路は封鎖しているので車が来る恐れもなく。




実は今日は今日の往診の話を愚痴ろうかと思っていたのだが、そのさわりとして地蔵盆の話を書き始めたらそれだけで燃え尽きてしまったぜ。ワイルドだろ。



2014年08月08日(金) ガードマン哀歌

昔書いたものの焼き直し。笑


職業に貴賤がないというのはもちろんだが、てめえが最も尊敬している職業の一つはガードマンである。

ガードマンを街で見かけると、てめえはほんまに、彼らに対してごくろうさま、という気持ちになる。ただ交通整理をしているだけとの見た目と違って彼らの仕事が過酷であることは、てめえがかつて植木屋で働いていたときに嫌と言うほど感じたのだ。

現場には雇い主よりも早く着いていなければならず、そのために彼らの朝はやたらと早い。また現場の仕事が遅れれば、その分だけ彼らの終業も遅くなる。しかし、現場の仕事が終わらなかったからと言って「すんません、もう5時ですので帰ります」なんて口が裂けても言えない。

そして単調に見える交通整理の仕事は、一瞬でも気を抜いたら現場の人間からたちまちぼろくそに怒鳴られる。結構理不尽な仕事だな、と思ったものだ。


植木屋で働いていたある日のことだが、その日は街路樹の剪定をしていた。公道にある街路樹の剪定をするときには、植木屋は必ず安全のためにガードマンを雇わなければならない。ので、その日も二人のガードマンのおっちゃんが現場に来ていた。

その日は昼を過ぎてもその日の目標の地点まではまだ遥か遠く、親方は結構いらいらしていたのだろう、なんでもないことでガードマンのおっちゃんを理不尽に怒鳴りつけていた。いつもは何本かの剪定を終えるたびに、てめえはてめえの単車を少し前に移動するのだが、その日は忙しかったのでそんなヒマもなかった、というか、単車を移動することをすっかり忘れていた。

もうとっぷりと日が暮れ、ようやく仕事がすべて終了したときに、てめえは単車を橋の向こうに置きっ放しにしていたことに気が付いた。その大きな橋はいったい何を考えて作ったのかわからんが歩道が無かった。つまり、交通手段がない限り向こう側には渡れず、かなり遠くにある橋を渡って向こう側に渡るしかなかったのだ。

もう仕方が無いので橋の欄干の上を歩いていくしかないか、となどと考えていたら、仕事を終えたばかりのガードマンのおっちゃんが何を思ったかてめえのところにやって来た。自分の原付でよければ橋の向こうまで2ケツしましょうか、と。

それからノーヘルのてめえを乗せた原付は、渋滞気味の車の間をすり抜けて、その橋の上を疾走した。ガードマンの制服を着たおっちゃんと、足袋を履いた植木屋が2ケツしている姿は結構笑える図だっただろう。そもそも原付の二人乗りもノーヘルも法律違反だが、時効ということで許してもらう。

そしててめえは、なんだかバイクに初めて乗った中学生のような不思議な気分になった。橋の上から見た川の波は、どっぷり沈んだ街の闇と光をしっかりと吸い込んでいた。


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