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今日は悲惨な一日だった・・・・・・・ 入院中のひろしさん。約30歳 意識混濁中。 おなかがパンパン。嘔吐もしたため、レントゲンを撮ったところイレウス。 いわゆる糞づまり。 なーちゃんさん、浣腸してくださ〜い。 了解!! さっそくグリセリン浣腸片手にひろしさんの元へ。 ほんとだ!お腹がパンパン。こりゃ、苦しいわ!かわいそうに・・・ で、ちょっとお尻の穴に指を突っ込んでみた。 決して趣味ではありません。 摘便というれっきとした看護行為です。 すると指先に硬く当たるものが・・・ そうです。これが蓋をしていたのです。 ひろしさんを横向きにして、私のゴールドフィンガーで掻きだしました。 出てくる出てくる出てくる・・・・・ 詰まってたってことはもちろんガスも奥に溜まってる。 そこから私の不幸が始まった・・・ ブフォ・・・ブブブ・・・ブブブブッフォ〜〜! うぎゃ、オオ〜〜、ううう〜〜〜 (私の実声) ガスと一緒にうんちも吹き出る・・・ とにかくガス爆発が収まるまでオムツで包んで一時待機。 収まった頃に再び出陣。 それを繰り返し、ひろしさんのお腹はやっとぺったんこになった。 なんだか充実感!達成感! 自己満足に浸りながらナースステーションに戻ると みんなが遠ざかっていく・・・ なーちゃん・・・くさい。 なんだか漂ってるよ・・・ くんくん、、確かに臭い。 体にひろしさんの臭いが染み付いてる。 初めて病院でシャワーを浴びた。 こんなシャワー室誰が使うねん!って日々おもってたシャワー室、私がつかってた。
病棟に主任が6人。 基本的にみんな好きです。 仕事ができる人、みんなに慕われてる人、頼りないけど優しい人・・・・ それぞれいろんな個性をもった人達。 T主任 今日は体拭きはやめ!オムツだけ見ましょう。 お〜〜〜主任の一言が出た! 体拭き=清拭、は毎日の作業。 オムツだけということで、いつも通り陰部を洗い流す。 でもここで体を拭いてあげてもそれほどの時間のロスは少ない。 結局私は体を拭くことにした。 ふと見るともう一人の若手スタッフも体拭きをしている。 でも主任が来ると、一応指示に従ってないことになるので、さりげな〜〜く 拭いていく・・・ だって、主任様怖いんだも〜ん。 でも主任様、なんやかんやと用事を見つけ清拭に手を出すことはなかった。 いいんです。主任様、もうお年ですから! あとは若い者におまかせください!
納得のいかないことがある。 先日ある看護婦のお父さんが倒れた。 車で5時間はかかるところに住んでいるのだが・・・ かなり重症で、生死をさまよっている状態らしい。 翌日彼女は準夜勤。 てっきり休むものだと思っていたが、出てきた。 泣きはらした目をして・・・ 確かに急に夜勤を交代するのは無理があるかもしれない。 でも、婦長さんの力でどうにもならないことはないのだ。 なのに・・・誰とも交代するわけでもなく・・・ その方のお父さんは無事命はとりとめた。 本当によかった。もし亡くなってたら・・・って思うと 私ならこんなに好きな仕事も嫌いになってたかもしれない。 後悔ばかりの人生になったでしょう。 それほどまでに、働かなくちゃいけないのでしょうか? 親が倒れたときに休めない職場って、多いのでしょうか? 周りのスタッフがフォローしてあげたら一人ぐらいの穴は埋められるはず。 こんな職場環境でいいのでしょうか?
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