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何様ですか?
2002年01月24日(木)

医師には派閥があるらしい。
出身大学による派閥です。ちなみに我が病院2派閥です。

一つは全国でも下のほうのランクの医科大学(らしい)。
もう一つはエリート医科大学。頭がいい!

でもほとんどが前者の医師。
外科のみエリートなのだ(約4名)。でもこやつら、態度がでかい!

今日、外科の中堅医師、痔の患者さんの診察の為、我が病棟に来た。
担当のおばさん看護婦と、たまたま処置車を持って近くにいた私が介助についた。

手袋!

私はゴム手袋をわたした 
ドクターの指先にゼリーを落とす。
ドクターは患者の肛門診をし、無事終了。

はい。

ドクターはグーの手をして私に差し出した。

なに???
もう診察終わったんでしょ??


はっ?

はい!

はっ??

横で見ていたおばさん看護婦。
手袋っ!

取るんですか?
おいおい、幼稚園児じゃあるまいし自分で脱げよ!怒

でかい態度で無言で手を差し出しているドクター。

私はドクターの右手の手袋をとってさしあげた。
そしてドクターはでかいツラで帰っていった・・・

なんじゃ、ありゃ?
おばさん看護婦に聞いた。

なんですか?あれ?

あ〜〜、ここの外科の先生、みんなそうなのよ。
上の先生は手袋つけるのも看護婦にやらせるわよ。


あの人たちはいったい・・・・
いつの時代から来た人だ??


ビンボーなのはしょうがない
2002年01月23日(水)

治療費未払い常習犯の患者さん

入院中のおじいさん。常習犯。
家族は払えません!お金がありません。
でも、手術をしたわけでもないしそれほど高額でもないはず。

家族もまったく払う気がないのが頭に来る!

治療が仕事の医師。
現在取り立て屋も兼業してる。



産婦人科でも・・・・
ある若いおかあさん。
一人目のお子様出産!

出産のときは 20万円ちょっとの費用がかかる。
しかし、出産費用はすべて夫や本人の会社(保険)や国だか県だかどっかから出してもらえるので自費負担はほとんどない。

でも若いお母さん、夫の会社から頂いた20数万円、他のことに使い込んだらしい。で、病院には未払い。
病院もこの不景気、だまっちゃいない。しっかり請求を続ける。


すると、若いお母さん、
二人目を妊娠し、来院!
いい度胸だ!  



 




無表情
2002年01月22日(火)

寝たきりのあばあちゃん。目が悪く、ほとんど目は閉じた状態。
言葉も発しない。
何かを聞いたときに軽くうなずく程度の反応。
ご飯も食べられず、鼻からチューブを入れて栄養ドリンクのようなものを入れている。
ほとんど無反応の毎日。

でも私たちは何かをするたびに声をかける。

『おはようございます』
『体拭きますね〜』
『気持ちいい??』
『今日は息子さん来てますね〜〜〜』


ま〜恥ずかしながらボキャブラリーの少ない声かけです。

今日手を拭いてたら、なんとなく指に見入ってしまった。
とっても綺麗な手。
80代なのにしみもなくしわも少ない。
指が長くて指先は綺麗にとんがってる。
なんだかうっとり。

『ツエさ〜ん』(そう、以前にも登場したツエツエ・・・)
『すごく綺麗な手してるね。うらやましい!!』
すると無表情なツエさん、フッフッフって笑った。

えっ?今笑ったよね。

『ツエさんピアノしてた?』

『えっ?』ツエさん聞き取れなかったのか聞き返してきた。

『ピ・ア・ノ。昔ピアノしてた?』

『してない』かすれるような声で、しかもうっすら笑いを浮かべながら。

『そうなんだ〜、すっごく綺麗な指だ〜〜』

私は何よりもツエさんが笑ってくれたことに大感激!!
ツエさん、生きてるね!!

それから私の褒め殺しが始まるのであった。
ツエさん、毎日あなたとお話するのが楽しみでしょうがないわ。





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