日々是迷々之記
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2004年05月13日(木) 大阪バイク生活

朝からぽつりぽつりと雨が降っていたので、今日は自転車でなくカブで会社に行くことにした。

会社まで約9kmほど。自転車なら40分、カブなら25分くらいで行くことができる。これだけ見るとカブの方が楽じゃんと感じるが、現実は自転車の方がずっと楽なのである。その理由は「ここが大阪だから。」それに尽きると思う。

今朝も危うくタクシーに突っ込みかけた。青になったのでぷるるると走り出したら、後ろからタクシーが怒濤の勢いで私を抜き去る。私はさほど気に留めず、向こう岸目指して走るわけだが、テキは私を抜き去った瞬間停車しようとする。ブレーキを踏む。私はホーンをならしたら、「あれ、あんなとこに原付いたよ。ハイハイ」といったかんじでハザードランプを点滅させる。

多分、「運ちゃん、信号渡ったところで下ろしてよ。」とでも言われたのだろう。片側3車線両面通行で6車線。それだけ分歩くのが嫌な客だったのだろう。

でもさ、こっち側って一方通行の1車線なわけで、そんなところで「信号渡ったところで停車」ってものごっつい迷惑ってことがわかんないんだろうか。しかも、すぐに停車するんだったら、カブをぶっちぎらなくてもいいんでないかと思うが。

日本が銃社会だったら一発撃ってやりたいと思うのはこんなときだ。(その前に私が撃たれるんだろうけど。)

同じ道で、こんなこともあった。停止線があるから減速したら後ろの4トン車がぶおーっと警笛を鳴らす。私は突っ込まれたらいややなぁと思い、左端に寄って停止した。すると4トン車は停止線で止まらず、私を抜き去る。が、停止線があるということは、クロスしている車道が優先ということなので、当たり前のようにクロスしている車線から車が出てきた。交差点の真ん中で両車は止まった。4トン車の運ちゃん、逆ギレして運転席で大声でぼやいている。あやしい薬物でもやっているのだろうか?

多分端っこに寄って止まらなかったら、私は確実に突っ込まれていただろう。こんなことはよくある。それに、路上のパーキングメーターに10トンダンプが停めてあって(しかも金は入れていない)、みんなが警笛を鳴らしまくったり、右折車線から真横に走って客を拾うタクシーもいる。

前の材木問屋に勤めていたときに、遠方に材木を運んでもらうために来てもらったドライバーのにいちゃんが酒臭かったのはさすがに引いた。しかし、その港湾地区の大型トラックは8割方飲酒運転らしい。フェリーターミナルに着いたら仮眠するので、それまで飲んでおこうという寸法らしい。んなもん、フェリーターミナルに着いてから飲めばいいと思うのだが。とにかくドリンクホルダーに発泡酒の缶がさしてあるのはめずらしくもないというのが事実なのだ。

そんな中でバイクに乗るというのはリスクが高いとしみじみ思う。それでも乗るのはバイクが好きだからだし、できるだけリスクを減らすためには、変な運転をしている車を察知する能力、危険を回避できるテクニック、そして能力の高いバイク(加速力、ストッピングパワーの面で)、それより何よりそんなバイクを扱える自分の能力が必要だと思う。

「カブでてくてく走る。」というのは簡単そうで難しい。中型以上に乗り換えるか、やっぱりバイクはやめるか、そんなことを考えた今日のできごとだった。


2004年05月12日(水) 意味があってもなくても

買い物をして帰ってきた。背中にザックを背負い、右手に卓上扇風機の入った箱、左手に本日開店した好日山荘でのお買い物をぶら下げて、マンションのエレベーターホールの大きな鏡に映った自分にふと目がいく。いやー、りっぱなオバサンだ。(涙)

部屋に入り、テレビをつけるとNHKの「クローズアップ現代」という番組がやっていた。そこに映った若い男性は、「働くことの意味がわかんないんですよね。そんな自分を犠牲にしてまでしなきゃいけないことなんですかね。」と活力のない目で言うのだった。私はああ、ひきこもりの人のドキュメンタリーかぁ…。合わない仕事って確かに追いつめられるよね、と思ったらそこにテロップが出た。有名な大学の4回生である。どうして就職活動をしないのか、という問いに対してであった。

私は一気にばっかじゃねーのと心の中で毒づいた。そんなもん、メシ食うために決まってるじゃないか。やりたいことが見つからないとか、自分に何ができるかわからないとか、迷うより前に、ゴハンを食べないといけないし、ケータイ電話の料金だって払わないといけない。今、世話してくれている保護者たちはかなりの高確率で自分より早くいなくなってしまうし、それまでに一人で生きていけるようになっていなければならない。それだけのことだと思う。

だいたい、意味がないとできないんだろうか。私は基本的にやりたいこと、楽しいことしかしないが、そのためのつらいこともやっぱりする。バイクに乗りたかったら地獄の教習があったし、欲しいモノがあれば守銭奴と呼ばれようとも節約の鬼になる。

意味が分からないと先に進めない人はぜぇったい結婚とかこのままだったらできないだろう。結婚の意味は仕事よりもずっと曖昧だからだ。仕事はどんな仕事にせよ、達成感もあれば、続けることによって何かをやり遂げたような気もするし、お金も手元に入る。が、結婚はどんなもんだろうか?同じ苗字になって、一緒に住み、一つの家計を持ち、運営するといったところか。男性の場合はほぼ確実に自由になる金額は減るだろう。

が、そこで「意味ないじゃん。」と判断するのは早計だと感じる。一人ではわからなかった楽しみもあるし、血縁がないからこそ努力しないとつながりは保てないので、努力をすることになる。まぁ、努力なんてたいそうなものではなく、一緒に楽しもう、充実させようとすることか。それで初めて意味を感じるようになるわけであって、最初っから「むむ!結婚の意味とは!」などと小難しく考えても、徒労に終わるだけである。

というわけで、「意味が分からないからやらない」人は、とにかくやってみるといいかもしれない。就職にせよ、結婚にせよ、ほんまにアカンかったらやりなおしはできるのだから。

こんな感じで、若い人達が私の予想だにできないところで悩んだりしているのを感じると、あー年とったなぁと思う。まぁ、両手に買い物袋を食い込ませてる時点でりっぱにオバサンなんだけども。


2004年05月11日(火) 眠りボケダメ会社員の日常

毎日、とても眠い。朝起きるのは6時半ごろにすっと目が覚めるのだが、いろいろやって自転車を小一時間こいで会社に着く。すると眠りの足音が聞こえてくる。午前中の作業は単調なルーティンワークが多いのでそのせいかとも思うのだが。昨日は書類をチェックして日付印をいれるのに、日曜日の日付を入れてしまい、往生した。しかも100枚以上。それを消して押し直すのに1時間。消して押し、消して押し…、不謹慎なことにこれがまた眠い。まばたきでもしようがものなら「どっか別の世界」に行ってしまいそうだ。

そんなこんなで午前中が終わり、弁当を食べて午後の仕事が始まる。これがまた輪をかけて眠い。主に書類を読んで、内容に応じていろんなことをするのだが、この読む作業がヒジョーにつまらんのである。英語で書かれた法律の話。いや、日本語で書かれていても5秒でうつらうつら来るだろう。読んだら死ぬ!とまで言い切れるほど眠くなる。

で、どうするかというと机から離れるに限る。お茶を入れに行ったり、顔を洗ったり、歩くのが効くような気がする。眠り欲の頂点は2時半ごろか。それからはだんだんまともになってゆき、さぁ、がんばるぞ!となったころには5時である。世の中とはあまりうまくいかないもんであるとしみじみ思う。

やる気にあふれた私は会社を出るとちょっと遠回りして公園の中を抜けるルートを取る。散歩中の犬を眺めたり、バラ園でゆっくりこいだり、のんびりたのしい。それから、気分に応じて99ショップや、アウトドアの店、酒屋、魚屋などに寄ったりして、夕焼けを見てから家に帰るのだ。

家に帰るとこれまたやる気十分で、昨日はバナナブレッドまで焼いてしまった。今日は食後に大量のアイロンがけ。この活力をぜひ仕事に生かしたいものである。そうすればきっともっと真人間になれそうな気がするのだが。


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