日々是迷々之記
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2004年07月01日(木) |
カブ90でヤンキーに煽られてみました |
朝の情報番組で、今日の大阪の最高気温は33度と聞いた瞬間、自転車通勤はお休みにした。ものの本によると、気温が35度を超えた中でのサイクリングは危険らしい。33度でもアスファルトの照り返しを考えるとなんだかやばそうだ。
ということでカブで家を出た。帰りは1時間だけ残業して会社を出た。家まであと5分くらいのところで、ふとミラーを見るとガラの悪そうなシャコタンな白いカローラワゴンがマフラーをボビョーとうならせながら車間距離を詰めてくる。
カブにはよくあることなので、抜かさせようととしたが、そこは50mおきに信号があって、左端はびっちり路上駐車で埋まっているのでなかなか抜かさせるポイントがない。カローラワゴンはいらいらしているのか、センターラインを明らかにまたがって私を抜く機会をうかがっている。
で、私は右折なので、真ん中に寄って、タイミングを見計らって右折した。と、その瞬間、私の右側を抜いて行くではないか。なめとったらあかんで!と私はセカンドのまま加速し、結局抜かさせなかった。大体、右折したらすぐスクランブル交差点なので、そんなに加速しても意味がないんだけど。ガソリンの無駄遣い。
そこのスクランブル交差点で左折だったので左に寄った。すると、テキも左車線に入ってきた。まだ青になっていないから停車しているのに、パッシングしてくる。その時青になったので、私は左折したが、乱暴に抜き去って、30メートルほど前方で方向指示器も出さずに車を左側に止めた。
やる気やな、と私は身構えて急停車した。というか、左折で外から抜かれてすぐ左に停車されたらこうするしかないのだ。
車から降りてきたのは薄汚いエメラルドグリーンのニッカボッカに、インチキサーファー風の茶髪の若いあんちゃんだった。下品な白いカローラワゴンのリアウィンドウは真っ黒スモークが貼られていて、上の方にイタリック体のローマ字でそいつの苗字と思われるローマ字が○○familyと書かれている。け、おめでてぇな。私は念のため、エンジンを切ったがヘルメットを脱がずにいた。殴られても痛くないぞ!ってことで。そのニッカボッカ兄貴は車を降りるとこちらに一瞥もくれずに、私の横の立ち飲みに入っていった。
!!!
ナニかい!アンタは「早く飲みたい」一心でカブをあおりたおしてたんかい!はぁ〜。脱力。つーか、車で立ち飲みっていいのか、それに○○familyってことはアンタは父親じゃないのか?ナナメ向かいは交番なんだけど。(まぁ、この交番に人がいた試しはないけれど)
手持ちぶさたな私はとりあえず、立ち飲みの横の酒屋に入り、黒生を一本購入した。まぁ、家を出るときに今日の分を冷やすのを忘れたし、ということで。
なんかこんなしょーもないことでイラついたりしている自分が情けなかった。もし、こっちが先に手を出していたら、まちがいなくこっちが悪いことになるだろうし。(んなことしないけど。)
家に帰るとシャワーを浴び、ベランダに椅子を置き、沈みかけの夕日を見ながらさっきの黒生を空けた。足下にはバジルと大葉と島とうがらしが元気に葉っぱを茂らせている。
平和だなと意味なく思った。そして明日は暑くても自転車で通勤しようと思う。
2004年06月30日(水) |
マンガ原作ドラマのかなしさ |
内田春菊さん作の「南くんの恋人」をテレビドラマでやるらしい。私も中学校の時にものすごくこのマンガ(いわゆるガロ系のマンガ全般だが)に衝撃を受けた人間として、一応サイトをチェックしてみた。
結果。知らなきゃよかった、と思った。深田恭子ちゃんがちよみ役。彼女が小さいというのは想像しがたいが、かわいいのは事実なのでいいとして、南くん役が嵐の人というのは興ざめである。全然ちがうだろーが。あの物語は、さえない中肉中背のおっさんみたいな南くんがかいがいしく、お裁縫や、炊事などをするところがすごくいいのに、容姿の整った少年がやったって原作の魅力半減だと思う。ハリウッド映画で言えば、「ニコラス・ケイジが子煩悩」的なよさと似ていると思う。
イメージでは「世界仰天ニュース!」で中国へ痩せに行った加藤大くんくらいの感じでぴったりなんだけど。でも、それじゃきっと数字が取れないからダメなんだよね、ともっともらしく大人の意見を述べてみたりして。
まんが漬けの若者時代をおくってきた者として、是非、ドラマ化してほしい作品がいくつかある。まず、山岸涼子の「アラベスク」。一条ゆかりの「デザイナー」。吉田秋生の「バナナフィッシュ」。あと、「ジョジョの奇妙な冒険」「王家の紋章」も見てみたい気がする。って、デザイナー以外はどうやってやるねんって作品ばっかりだけど。でも、これらを原作の感動をそのままにイメージを崩さずにドラマ化できたら、それはめっちゃおもしろいと思う。
余談だが、吉田秋生氏は「バナナフィッシュ」を連載していたとき、エイジのイメージは野村宏伸だと言っていたような気がする。確かに初期のエイジは後の方に比べるとちょっと顔がふっくらしていて、野村宏伸っぽい。が、今野村宏伸はどうしているのだろう。「メインテーマ」「ボビーに首ったけ」「キャバレー」くらいまでは覚えているが…。(ってファンだったんかい。)
とりあえず、「南くんの恋人」は初回くらいは見ようと思う。忘れてなかったら。
2004年06月29日(火) |
友人の存在を確かに感じるとき |
朝起きたら携帯電話にメールが来ていた。差出人は古い友人のTちゃん。小学校2年生の時、同じクラスになってから、ずっとやり取りをしている。もう25年くらいのつきあいになるんだろうが、最後に会ったのは20歳くらいのときだったので、12年は会っていない。
その間、彼女は結婚し、子供が家族に加わり、私は留学し、結婚しと、全然違う環境で生きていくことになったわけだが、年賀状と、誕生日のプレゼントを贈りあうことはずっと続いている。最初はいわゆるプレゼントっぽい華やかなものを贈りあっていたが、いつしか、「自分が使ってよかったもの」を贈りあうようになった。今年、私はホッチキスとキッチンに置くようなコンパクトな時計を受け取り、彼女には愛用のかばんと同じ物を贈った。
今日のメールの内容は、あのかばんを持って実家に顔を出したら、彼女のおかあさんがそれを大変気に入って、色違いを買ってしまったとのことだった。ついでに、そのかばんを買いに行くとき、彼女の息子(小学2年生)を一緒にその店に連れて行ったら、そこにあるリュックサックを気に入り、サッカーの合宿に向けてそれを購入したとのことだった。
今どきの小学生は野球より、サッカーなのかもしれないが、なんかうれしかった。というのも、私たちは小学校で女子サッカー部に入っていたのだ。おかっぱ頭で一緒にうろちょろしており、おそろいのサッカー用スパイクを持っていることが嬉しかった。(余談だが、そのスパイクは学校で使うことができなかった。陰険な女ボスがいて、私たち二人だけがスパイクを履くことをヨシとせず、しょうがなく「ロボコン」とか「花の子ルンルン」のビニール靴でやっていたのだった。子供の世界も大人の世界以上に息が詰まる。)
息子が出会ったときの年齢になり、同じようにサッカーをやっている。って何かドラマみたいだとちょっと感動してしまった。
例のかばん「モンベル クラベリーポーチ M」
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