日々是迷々之記
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2004年09月11日(土) |
さらば、eMac。そして、愛着について。 |
今日は意を決してeMacの再インストールをした。友人に譲るためのクリーンインストールだ。
が、ディスクが見つからなくてヒヤアセをかいた。結局、手紙入れにしている靴の紙箱から出てきたのだが、何でこんなところにしまっているのだか。我ながら訳がわからない。
パーテーションを切り直して、OS9.2.2とPantherをインストール。譲る相手は小学校からの友人なので、里子に出すような気持ちだ。昼過ぎに再インストールと梱包が上がったのでクロネコヤマトに引き取りの電話をした。
すると、1時間くらいで引き取りに来た。サイズ的には微妙に宅急便サイズを超えていたが、数センチなので宅急便扱いにしてくれるという。でもそれだと保険がかけらないので、やはり保険のかけられるヤマト便扱いにしてもらった。値段はあまり変わらず、1670円だった。
eMacが出て行ってしまい、パソコン部屋はがらんとしている。というより、パソコン部屋というもの自体がいらないかもしれないと感じる。ウィンドウズのエクセルでやっていた作業はApple Works6に移行したし、家計簿ソフトもマック用のシェアウェアに乗り換えた。ということで、今はiBookで全てのパソコン作業を行っている。
なのでリビングのちゃぶ台だけでいいのかなと思ったり。パソコンやスキャナを使うときはそれなりに面積が必要だけれど。
eMacよ、今までありがとう。新しいところでもがんばっておくれよ。と感じる。
Windowsとマックを両方使って思うことは、マックの方が寿命が長いな、ということ。未だに5色の初代iMacを使っている人も普通にいるし。でも、今、ウィンドウズの世界でpentium3とかDuron700をそのまま使っている人は何らかの不満を感じている気がする。OSをXPにしなければ使えるのだろうが、Windows Media PlayerはXPしか最新バージョンを出していないようだし。
それに最高スペックである時間が短すぎて、愛着を持てなくなるのが早いようだ。うちのだんなさんはAthlon XP 1500+のノートを使っているが、もう冷め冷めである。最初の頃はDVDを見たりしてそれなりにエンジョイしていたようだが。
同じように10万円オーバーを越えるお金を出すのなら、少しでも愛着を持てるものを買いたいと思うのは特殊なんだろうか?HDが30GBだろうが、USBポートが左側にしかも2個しかなかろうが、ファンクションキーを使うときにいちいちFnキーを押さなきゃいけなかろうが、iBookはなかなかいいやつだ。
私が結果的にマックにスイッチしてしまった理由はこの辺の数字には表れないところなのかもしれない。(まぁ、スイッチしたと言っても、会社では100%ウィンドウズなんだけれど。)
水曜日の午前中に会社の廊下を歩いていたら、ふと足下がゆらりとした。「あ、地震や!」と思ったが、そうではない。もっと柔らかい。永遠に沈んでゆくそばがら枕の上に足を乗せたような感じだった。
その瞬間、同僚の女性から声をかけられたので、そのまま落っこちていきはしなかったけど、気持ちが悪い。そのうちに頭蓋骨全体がびりびりと痛くなってきたので、午前中で早退することにした。上司の女性にも、「顔色悪いから気を付けて。」とダメ出しをされて会社を出る。
途中でパンでも買うかと、ツタヤなどが入っているビルでバイクを停めた。すると今日は平日なのに高校生が大量にふらふらしている。でも、店に入るでもなく、コンビニの前で座り込んでやきそばUFOなどを食べている。制服の下にえんじ色のジャージをはいて、M字開脚で座り込み、焼きそばを食べる女子高生。もう何も言うまい。
パンを買って家に帰り、2時頃眠ってしまった。すると、次に目を覚ましたのは10時半。電話が鳴ったのだ。会話をそこそこにして2分ほどでまた寝る。その次に目を覚ましたのは翌朝7時。結局17時間も眠ってしまった。
起きると体はしっかりとしていた。足下がどこかに吸い込まれるような感覚もないし、頭痛もない。ああ、単なる寝不足だったんだなぁと思いほっとする。思えば地震がくるようになってから、寝付くことを恐れていた。
何が怖いのか?自分がたんすの下敷きになるくらいならまぁ別にと思うのだが、怖いのはだんなさんの住む部屋である。ワンルームの壁に2メートルほどの高さのアングル棚をしつらえて、キャンプ道具、釣り道具、折りたたみカヌー、スキーのメンテナンス用品などなどを詰め込んでいるのだ。もしも、阪神大震災級の地震が来たら、多分ものすごいことになるだろう。
まぁ、起こってもいないことを考えてもしょうがないのだが。安心してすやすや眠れるのは幸せなことだったんだなぁと今更ながら思った。
今日、会社で社員旅行の回覧が回ってきた。行き先は決まったので、二日目に何をしたいか選んでください、という回覧だ。
ホエールウォッチング、船釣り、体験ダイビングなどの体を動かすものに加えて、観光バスに乗って、観光地に連れて行ってもらうのもあり、それは「観光バスによる名勝観光」と書かれており、下に回る神社や滝、公園の名前が書かれていた。
私がコピー置き場の近所のパソコンで作業をしていると、若手女子二人がコピー置き場でしゃべっているのが聞こえてきた。
「社員旅行で、どれに行きたいか選ぶのあったやんかー、あれ、どれにした?」 「まだ迷てるねん。やったことないのんばっかりやもん。」
普通の会話である。が、しかし…。
「あのな、『なかつかんこう』って何なん?普通の市内観光みたいなやつ?」 「へ?観光バスのやつやろ?」 「名前の名に、勝つって書いてあって、そういう観光地なんかなぁと思ってんけど、何が有名なんかなと思って。」 「あれは『なかつ』やなくて、『めいしょう』や。要はあれって観光地を回るってことやと思うで。」 「へー、そうなん、そんな言葉知らんかったわ。私それにしようかな。顔が濡れるの嫌やし。」
顔が濡れるのが嫌って、あんたはアンパンマンかい!ともう一人の彼女には突っ込みを入れて欲しかったが、それはなかった。しかし、『名勝観光』が『なかつかんこう』ねぇ…。そう読めないことないけど、大人なんだからそれはちょっと恥ずかしいのではないだろうか。
いやはや、社員旅行が楽しみである。社員だけじゃなくて派遣もパート社員も全員行っていいらしい。すばらしい会社だ。
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