日々是迷々之記
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2004年10月24日(日) 写真撮影の季節。なのに

結局デジカメは購入したヤマダ電機へ修理を依頼した。戻ってくるまで約3週間。その間に社員旅行、翌週にツーリングの予定を入れている。タイミング悪いなぁ。

でも、写真を撮りたいので、久しぶりに銀塩の一眼レフカメラを出してきた。思えば、前使ったのは一昨年のアメリカ旅行の時である。カメラバッグに入れて自転車で外出。近所の川へ。

デジカメと違い、とりあえずシャッターを切るということはしないので、おのずとよく考えて悩むようになる。シャキーンという音とともに、確実にシャッターの小さな動きがカメラを握る手に伝わる。久しぶりの感覚だ。

いいぞ、いいぞ。デジカメの軽快さ、気負いのなさもいいが、よく考えて一枚を撮影するのも楽しい。ずっと忘れていたけれど。

そういえばこんなんだったなぁと、感覚が蘇る。いいカメラを使えばいい写真が撮れるわけではないが、一眼レフカメラは、「よっしゃ撮ったるで!」という気持ちにさせる。

社員旅行が楽しみだなぁ。


2004年10月23日(土) 電気製品はお疲れ気味

吉本新喜劇を見おわるころ、窓の外は曇り空から薄日が差し始めていた。さて、とマックの電源を落とし、かばんにデジカメと携帯電話、財布とハンカチなどを入れ、自転車で外へ出た。

暑くもなく、寒くもなく、空も青くて気持ちがいい。私は近所の神社で自転車を停め、デジカメを取り出した。が、デジカメは起動しない。「レンズエラー」というエラーが液晶画面に表示されている。電源を入れると5ミリくらいレンズが飛び出すタイプなのだが、それが出て来ないのだ。再度電源を入れ直したが変化なし。以外と早かったなぁと思った。

前のデジカメも買って数ヶ月で最初の不具合が出た。レンズの前にカバーのようなものが付いており、電源を入れるとそれが自動で開くのだが、それが開かなくなった。と、時を同じくして、記憶メディア(スマートメディア)を認識したり、しなくなったりした。結局保証期間内の1年で2回も同じ所を修理した。

今回も買って2ヶ月ほどなので無償修理してもらえるだろうが、よりによって今度の週末は社員旅行である。ホエールウォッチングもあるので、デジカメと水中ハウジングがやっと使えると楽しみにしていたのだが、多分間に合わないだろう。

デジカメはとても壊れやすいような気がする。銀塩カメラも持っているが、使い始めて4年くらい立つが、一度も不具合が出たことがない。デジカメは軽量化やら、コンパクト化が過剰なまでに求められるからいろいろと大変なんだろう。でも3万円とかするものが数ヶ月で故障ってのもちょっとどうかなと思った。

そして、夕方、ふとファックス一体型電話機の子機を見たら、充電中のランプが消えていた。ああ、ちゃんと充電器に乗せてなかったんやなぁと思い、角度を変えて乗せてみたが、やっぱりだめだ。とうとう充電しなくなったのである。

なんでとうとうかと言うと、2年くらい前から、普通に乗せただけでは充電せず、ちょっと前傾したように置かないと充電できなかった。夏頃はついに充電器に丸めた紙を貼り付けて、3センチほど浮かせて斜めに置かないと充電できなくなった。で、とうとう、今日はどうにもこうにも充電できなくなったのである。

かばんに子機と充電器を入れて、近所のジョーシンへ行った。修理をしたい旨を告げると、修理の見積もりに1050円。修理の場合は最低でも7000円くらいはかかりますとのことだった。ちょっとそれは高いなぁというのが正直な気持ちだった。ただの電話機なら3000円とかで売っているのに、子機だけ、しかも充電部分という電話本来とは何も関係のない部分の修理が7000円というのはよっぽど愛着がないと難しい値段だ。

「携帯電話みたいにじかに接続できるタイプの子機のファックスってあるんですかねー。」と聞いてみた。そのほうがトラブルが少なそうだと感じたからだ。そしたらそんなものはなく、一部の機種で子機に接点がなく、プラスチックのつるんとしたものを充電器に乗せると充電できるタイプがあるとのことだった。原理はよく分からないが、そういえばだんなさんの持っている充電式電動歯ブラシは下の部分が普通にプラスチックだけなのに、充電ができるようになっている。そういうものらしい。

まぁ、寿命を考えると5年くらいですかねーと店員さんは言った。うーん。メーカー側もそれが分かっているなら、携帯電話みたいにいざとなれば直に接続して充電できるようにすればいいんである。なんでそれができないんだろう。

こんな感じでデジカメに電話の子機と、夏バテのご様子である。いやはや。何気なく使っているものだけれど、ないとやっぱり不便である。ってそんなこと当たり前かぁ。


2004年10月22日(金) 人生の時間

今日は会社に久しぶりの人がいた。それは上司で8月の初旬に体調を崩し、即入院、手術、リハビリをし、どうにか社会復帰にこぎつけたといった様子で、若干左半身を引きずるようにして会社に来ていた。

病名は脳梗塞。年齢は40代なかばである。私は今32歳。干支が一回りしたらわたしも40歳半ばだ。そうか、そんなことが起こる可能性があるんだ、と漠然と思った。

今の私はそれなりに収入も増え、やっと遊ぶ余裕ができたなぁといった感じだ。20代前半の頃は遊ぶ気だけはまんまんだが、全然お金を持っていなかった。

30歳を過ぎて、どうにか余裕が出てきた。アウトドアやパソコンに関しては長くやっていると道具が揃ってくるので、何かをやってみるにしてもそれほどお金はかからないというのも大きい。寝袋、ザック、自転車、キャンプ道具なんかは長く使えるのだ。最近はとうとうフォールディングカヤックにテレマークスキーまで手を出してしまった。

どちらもそこそこうまくなったら海外のフィールドに出たいなぁと密かに考えているが、もし、40代で体が思い通りに動かなくなるとしたら、私の時間はホンの10年ちょっとしかないのだ。

もちろん、40代で思い通りにならなくなるか、80代でもしゃきしゃきしているか、それはその時にならないと分からないが、毎日一駅手前で地下鉄を降りて歩いて通勤していた上司が倒れたことを思うと、運動しようがしまいが、誰にでもそうなる可能性はあるのだ。

だからといって焦れば成果が出るとか、楽しいとかそういうものではないのだが。ただ、あらゆることが起こる可能性というのがすこしだけ私を暗い気持ちにさせる。

白髪が増えたこと、歯に物が挟まること(特にニラとか)、そして明るいだけの未来を思い描けないこと。それが歳をとった証拠なのかなぁと感じる。あと何日か何十年か分からないけれど、確実に毎日短くなっていく人生の時間を、どれだけ納得できるように使っていけるだろう。

と、今日はガラにもなく真面目なことを考えてしまった。それほどまでに杖をついた上司の姿は衝撃的だった。でも、戻ってきただけで社内の雰囲気が和む。そんな人なだけに運命って…と思わずにはいられなかった。そんな私の思惑なんか全然関係なく、奥さんに付かず離れず、見守られながら現れた上司は、きっと多分幸せなんだろうなぁ。


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