日々是迷々之記
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2004年11月15日(月) サイコーに無意味な有給休暇の使い方

10日ぶりの日記である。その間、日常はずっと続いていて、何度か日記をしたためようと思ったのだが、力が出ない。毎日がくだらないのである。

まず恒例のマンションの点検だ。今回は金曜日夕方の4時である。この4年ほど逃げて受けていないので、今年は有給休暇を取った。最初は午後休にしていたのだが、ひまそうだったので休んだのである。10時くらいまでゆっくり休んで、昼前にコーヒーを読みながら本棚を整理していたらテキはやってきた。

「在宅でしたら点検をさせて欲しいのですが…。」まだ午前中である。夕方4時だっつうからゆっくり寝ていたのに。なんでこんなに早いのか聞いたら、他の家は不在らしい。こっちは休みをとってるのに、ざけんなよ!と思いつつしぶしぶ承諾する。あと10分でうちの番だとのこと。わたしはマッハの速さで行動を起こす。

まず水回りの片づけ。洗面所のシンク下のモノを全て出す。漏水してないかを見るらしい。出すのはいいが、こんなもんどこにしまえっちゅうねん!というほどモノが入っていた。他の家はどうしてるんだろうか?とりあえず、適当な段ボールに押し込んで別の部屋へ。

次はベランダの排水溝のゴミ取り。動物の毛が渦を巻いている。ったくどこの動物の毛やねん!と思いつつ、しょうがなく掃除。ここが詰まると、他で水が溢れるらしく小言を言われるのもうっとうしい。

ピンポーン!ここでテキはやってきた。大きなホースを引きずっている。これで下水管を掃除するようだ。まず洗面所方面へ。すると、「奥さーん!洗濯槽に水入れてもらっていいですかね?」と来た。忘れてた。排水の状態を見るのに水を入れとけと言われていたのだ。わたしはめんどくせーなと思いつつも「ハァハァ忘れてましたすみません。」と妙に腰低く、洗濯機に水を入れる。

さて、ベランダの続きだ。渦を巻いている動物の毛はどうにか集めた。が、ちりとりがない。そんなもの買った記憶がないのでなくて当たり前なのだが。洗濯物を干すときにしかベランダを使わないのでそんなものはないのである。しょうがないで手にコンビニ袋をはめて、ハンドボールくらいある巨大な動物の毛の固まりをぐわしっ!とつかみ、中表にしてくくる。ふぅ。

気が付くとテキはずるずるとホースをキッチンに引き込んでいる。まずい!ベランダより先にキッチンだったのだ。「奥さーん。シンク下のモノを出してもらえますかね?」来たよ、来たよ。うちのシンク下は型モノ入れなのだ。たこやきの型、回転焼きの型、ホットサンドの型、イカ焼きプレスにワッフルメーカー、一生に何度使うのかよく分からないものが突っ込まれている。すべてだんなさんの趣味なのだが。

ごろんごろんと鋳鉄でできたたこやきの型などをひっぱり出す。で、出すのはいいのだが、置くところがない。床に置くと歩くところがないし。しょうがないのでテーブルの上に積む。傍らにはiBook。隣に型モノ軍団。シュールだ。イカ焼きプレスとiBookの出会い。

ずごごごご!と音を立てて排水溝を掃除してくれる。するとテキは、終わりました、はんこを下さいと言う。あ、ベランダは?と聞くと、今回は偶数階だけです、とのこと。掃除して損をした気分だ。

嵐のようにテキは去ってゆき、部屋の中には段ボールに押し込まれた洗面所のブツ、出張の時ホテルからもらってきたシャンプー、もらいものの石けんの山、などが転がり、テーブルの上には型モノが並んでいる。ベランダから収穫してきた動物の毛の固まりはどうしよう?

そんなこんなで訳の分からないものに囲まれて、ボーゼンとなってしまった貴重な平日の休みであった。一生に一度くらいは有給休暇を使ってちょっとそこまでって感じで海外旅行でもしてみたいもんである。10日ぶりでこれかよ。


2004年11月05日(金) 若い子の世界・よい写真

「若い子の世界」それは若くないひとには理解できない謎の世界。そんなことを言ってしまっては我が身のおばさん化を露呈するようだがほんとうにそう思ったのでタイトルにしてみた。

会社の女子がかなりアレなんである。例の「くろしお」が新幹線だと思っていた彼女である。会話をするとすぐに話が進まなくなってしまうのだ。例えば映画の話をしていると、シネコンが何か分からなかったり、ソウルとペキンがなんでか彼女のアタマの中でごっちゃになっていて、話がとんちんかんになったり、異常な世界なんである。

が、彼女はバラエティ番組の街頭インタビューに出てくるいかにもな女子とは全然違う外見で、某外語大学を出て、ついでに留学経験もあり、ちなみに職業は翻訳家だ。

「英語が得意なだけでは翻訳や、通訳の仕事はできない。何か専門の分野があってこそ、英語力は生かされるのだ。」私は英語に携わる仕事をしてきて、何度となくそういう言葉を耳にしてきた。まぁ確かにそのとおりで英語さえできればいいのなら、英会話教室のCMに出ているこまっしゃくれたお子様でも翻訳ができることになってしまう。んなことない!わけで。

まぁ、彼女自体は明るいし、感じもいいので悪いヤツという気配はないのだが、何かの調査で20代女子の世界で同性に嫌われる女子とは「天然のふりをして男受けを狙う女子」らしいので、私には見抜けないが、彼女は「作られた天然」かもしれない。

どっちにしても会話すると疲れるのには変わりないが。

週末はいい天気なようなのでツーリングに行くことにした。が、例によってデジカメは修理に出ているので銀塩カメラの登場だ。結局社員旅行だけで2本のフィルムを使い、現像、プリント、CD書き込みで3000円くらいかかった。昔から考えれば安いが、デジカメだったら一円もかからなかったに近いことを考えると、根性が入る。

で、根性が入ったぶんだけ、良い写真も撮れた気がする。「きれいな写真ですね。もっと写してもらえば良かったです。」と言われると、でへへへへっ!となってしまうのが情けない。

それでは行ってきます。


2004年11月04日(木) iMovieでムービーを作る

こないだの社員旅行の写真を集めて、ムービー仕立てのスライドショーを作ることにした。

使うソフトはiMovie4。iBookに最初っから付いてきたソフトである。本来は動画を編集するソフトのようだが、写真のような静止画も取り込める。一枚当たりの表示時間を設定すると、その時間で自動的に切り替わるぱらぱらマンガができあがるのだ。

ドック内のアイコンをクリックする。が、iMovieは起動しない。そういえばiBookになってからiMovieを起動したことがなかったなぁと思い、いろいろ探しまくる。再インストールを試みるが失敗。結局グーグルで検索して見たところ、クラシック環境にインストールしてあるダイナフォント系のフォントが悪さをしていて起動しないのだという記述が見つかった。

確かに「DF勘亭流」(お相撲の星取り表なんかの筆文字みたいのん)とか入っているので、「フォント使用停止」というフォルダを作り、そこに移動させた。するとちゃんとiMovieが起動した。でもなんでダイナフォントがあったらだめなのかは不明。

気を取り直してムービーを作り始めるが、細かいところがよく分からない。マニュアルがないので本屋に探しにゆく。iMovieの本というのがあったにはあったけど、前バージョンの3の本である。アップルストア心斎橋店にはあるやろうと思い、めんどくさいけど行く。

そこで店員さんに聞いて知ったのだが、iMovie4の本というのは出ていないらしい。さわりを説明したムック本は多数陳列されていたが、私の知りたいことは書かれていなかった。結局前述の本屋に戻って前バージョンの本を購入。

そして作業をすること大体3日。やっと一日目の夕方までできた。分数にして2分。一枚の写真の表示時間が2秒前後なので、50枚ほど使ったことになるようだ。音楽のテンポと合わせたり、文字を入れたり、場面転換の効果をあれでもない、これでもない、と凝りだしたらきりがない。

今のペースで行くと、ムービーができるころにはみんなが社員旅行のことなんか忘れ去っていそうでちょっとコワイ。

ちょっとペースを上げなくては。


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