最終回は90分拡大スペシャル。 「悪魔のような鬼教師に小学6年の子供たちが戦いを挑んだ、一年間の記録」という触れ込みだったが、結局鬼でも悪魔でもなく、自分の信念を貫き通した女教師と、彼女によって徐々に成長して行く子供達の物語だった。 優しさの欠片も感じられない彼女の言動に恐怖と不信感しか抱いていなかった子供達と一緒に、大抵の視聴者も彼女に対する見方が変わったのではないだろうか。
物事には裏がある。 彼女はそれを子供達に教えようとしていた訳だが、人によっては子供達に見せるのは好ましくないと言い、決して少なくない数の一部の視聴者は好ましくないと考えたのだろう、TV局に抗議した。 ドラマの途中、その抗議に配慮したらしい小細工のようなもの(実は優しい先生だったのよという夢や、エンディングに使われた撮影終了後の風景)が覗えたのは興醒めだった。 私はそこまでチェックしていなかったが、聞いたところによれば、何回目からか、「この番組は〜の提供でお送りいたします」というスポンサーのお知らせが出て来なくなったという。 つまり、スポンサーにまで文句を言う暇人がいたらしいという事だ。
世の中には裏がある。 世間に一歩出れば、汚い事や恐ろしい事が口を開けて待っているのだ。 TV局やスポンサーに抗議した人々は、表面的にしか物事を見る事が出来ない人々なのではないだろうか。 子供達を純粋培養したい親心は解るが、少なくとも、今の世の中は温室ではない。 いずれ子供は親元から飛び立つ。 勉強だけが教育ではない。 世の中の荒波の中でも生きて行ける逞しさや賢さを身に着ける事も、立派な教育なのだ。 「こんな酷い内容、子供に見せたくありません」 と言うのも解るが、詰まらぬ恋愛ドラマの方がよっぽど害悪である。
人間にも裏がある。 彼女の裏に隠された真意が、回を重ねる毎に明らかになって行くのが、私はとても楽しみだった。 最終回で彼女の実態が明かされたのだが、いやあ普通の教師はあそこまで出来ないだろう。 子供達に対する態度も仕打ちも裏のサポートも。 そりゃ過労で倒れるわ。 家庭を持っていたら絶対出来ないだろうな。 そして、これは結構危険な教育方法だ。 彼女の奥底には子供達に対する愛情があったとは思うが、それは表面からは非常に見え辛いものだった。 そして愛情は往々にして、与える側ではなく受け取る側の問題だったりする。 どんなに愛情をもって接しても、それが受け手に伝わらなければ、教育の意味が無いのだ。 彼女は偶々受け持った学級の中にそれを見抜いてくれる子供がいたから最後には「良い先生」だと理解して貰えたが、大抵の場合、「悪魔のような鬼教師」で終わってしまう。 尤も彼女は、他人の評価など全く意に介さず、それでも己の信じた道を突き進むだろうが。
初回こそ見逃したものの、私が今季唯一しっかり観た地上波ドラマであった。 ただ1つ不満なのは、最後にお母さんが働きに出てしまった事。 ある程度子供に手がかからなくなったし、外で働くのは一向構わないのだが、その動機が「いい女になるため」って何か違うだろ。 それじゃまるで外で働いていない女はいい女じゃないみたいじゃないか。 専業主婦として断固抗議するぞ!(と言いながら、家の中でも余り働いていない私☆アハハ!) まあ好き嫌いはあるだろうが、途中でリタイヤしてしまった人にも、出来る事なら最後まで見て考えて欲しいドラマである。
他に今季ドラマはBSしか観ていなかったが、今思えば「女系家族」と「ドラゴン桜」も観れば良かった。 「がんばっていきまっしょい」も面白かったらしいし。むう。 再放送があったら頑張って観よう。
民主党党首選に、小沢一郎は立候補しないのだとか。 じゃあ立候補じゃなくて推薦なら党首選に出るの?と一瞬思ったのだが、そういうのは無いのね。 前原さん(今まで顔も名前も知らなかった)対菅さんという事は、新旧対決って事なのかしら。 それにしても、菅さんって出たがりだなあ。 もしかして小泉並みに目立ちたがり屋? まあ、政治家なんてそんなものか……。 私の中では、一遍転けた菅さんは、既に過去の人なのだけれど。 そういやこんな川柳があったな。
かいわれを 食べてた頃が 花の人
もう潔く散ったらいいのに、まだ返り咲く気か。 こんなごたごたを見ると、民主党が政権取らなくて正解だったのかもと思う。 でもなあ、自民党で正解とも思えないんだよな。 最近TVで見かける、自民党の比例選出の1年生議員26歳を見ると、こんな奴が自民党の数合わせのために血税を貰っていいのか?と非常に疑問に思う。 「こんな馬鹿っぽい若造が代議士になっていいのか? こんなバカゾーなんかより、貴方が立候補したら良かったのに!」 と私が怒ると、ダーリンが言った。 「嫌だよ、国会議員なんて。家の中でさえ政権を取れないのに、国会議員になってもな」 まるで、私が尻に敷いてるかのような言い方である。 「そんな事無いでしょ。それに、貴方はこんな田舎で燻っているべき人じゃないわ。貴方には、救世主を探してサポートするという重大な使命があるんでしょ!?」(註:ヘンな宗教とかではない。なんかね、彼は若い頃に、そんな思いに駆られた事があるらしい/笑) 「いーやーだ。僕が国会議員になったって、自分の思い通りに国を作れる訳じゃない。それより、人を思い通りに作れる今の仕事の方が、ずっと遣り甲斐があるよ」 意外な返答に私は驚いた。 「あら、今の仕事が好きなの?」 「そりゃそうだよ。どうしてシオンは僕の仕事を辞めさせたがるんだ。第一、代議士の妻なんてシオンに務まらないだろ。うちの主人を宜しくお願いします、って色んな人に頭を下げなきゃならないんだよ? シオン、人に頭を下げるの嫌いだろ」 「うん、大嫌い。それにお辞儀は身体に良くないって、こないだの『本当は怖い家庭の医学』(9月13日放送分)でやってたもん。だから健康のためにも、頭なんて下げない方がいいのよね!」 と私がキッパリ言うと、彼は、 「シオン、それは違うぞ……」 とがっくりしてしまった。
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