夢は、一体どこから来るのだろう。
子供の頃から、変な夢を見る事はあった。 グロテスクで気持ち悪くてあり得ない夢。 印象的な幾つかのものは、今でも鮮明に覚えている。 しかし今朝のは、その中でも群を抜いて最悪だった。 イスラム国の首斬りや焼殺など、まだ生温いのではないかと思えるほどの残虐さ。 目が覚めて、
_、_ .(;^ω^)\ | \ / \√| ( ヽ√| ` ̄ ノ>ノ  ̄ レレ (( さすがの俺でもそれは引くわ
というアスキー・アートが頭に浮かんだ。 幾ら私でも、そんな発想が浮かんだ事など無かったのだが、では何故そんな夢を見たのだろう。 夢の中の残虐な事件は私が起こしたものではなく、アフリカか東南アジアの奥地での出来事の新聞報道を私が読んでいるというものだったが、原因が無ければ結果は出ない筈。 いつ誰が私の頭にそれをインプットしたのだろう。 元から私が生まれ持った素質なのか。 そんな事を考えていたら、夢の陰惨さと自己嫌悪が相俟って、朝から憂鬱になってしまった。
あまりに酷過ぎて、一寸ここでは文字に起こせないような話である。 リアルで人に言うのも憚られるし、主人に言ってドン引きされて離婚を切り出されても困るので、暫くは自分の中に留めて置いて、夢の話を主人にした時にいつも言われる言葉を、自分で自分に言い聞かせるしかない。
「それはただの夢だ」
春闘関連のニュースで毎年聞く言葉、「ベア」。 自分には関係無いので、何の事か知らずにこの歳まで生きて来たが、「ベースアップ」の略だったとは! なんて強引な略語……昭和を感じた。
そう言えば、主人も一応職場の労働組合員だった。 「お金に執着しない貴方も、皆と一緒になって鉢巻締めて、『賃金上げろー!』とか『オオー!』とか拳を揚げているの? 想像出来ないわあ」 「鉢巻は締めないけれど、掛け声ぐらいはやってるよ。やる気無いけど。組合が交渉してくれるお蔭で給料が上がるから、一応彼等に敬意を払って最低限参加しているし、組合費も払っている」 なるほど、恩恵にだけ与るのは悪いから、一応お金も払いますよって事なのかね。
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