葬儀と言うか何と言うのかわからないが、主人の親戚の出棺から火葬までに参加して来た。 火葬場での集合時間しか聞いていなかったのだが、早めに家を出て連絡を入れたお蔭で、何とか出棺に間に合った。 しかし、かなりの高齢で最後は痴呆も入っていたのに、身内はあんなに悲しむのか……と驚いた。 若い人なら兎も角、老人の葬式って、もっとあっけらかんとしたものだと思っていたのに。 それって、私の身内だけなのか……そうなのか?
自分の親だったら、どうだろう。 両親は老いていて、物忘れはあるもののそれは昔からだし、まだ足腰も比較的しっかりしていて、日常生活に支障は無いし、父もちゃんと働いている。 この状態で死んだら、まだ先がある気がするから悲しいけれど、ボケてヨイヨイで施設で世話して貰っていたなら、そこまで悲しまない気がする。だって歳だし。 家に帰りたかっただろうとか言って遺族は泣いていたが、じゃあボケた老人の世話を家で見られたの?と思うと、それも何だかねえ。 流石の私もそんな事は口にしなかったけれど、綺麗事と言うか、幸せな人達だなあと思った。 家庭によって様々だなと知る、良い機会であった。 暫く会っていなかった主人の親戚にも会えたし。 ちょこまかしていた小さな女の子が、もう大学生だってよ。そりゃ私もババアになる筈だわ。
昨日は主人にとって大事な日だったのだが、良い結果が出ず、打ちひしがれて帰って来た。 例年なら私も行ってこっそり物陰から見守るのだが、今年は主人が車に乗って行ってしまったので、お家でお留守番。 その気になれば電車とバスで行けなくもないので、様子を見に行こうかなと思ったのだが、結局家でお片付けをしていて、主人からのダメールで結果を知った次第である。 全部お前のせいだと思いました。言わなかったけれど! それは本人が一番良くわかっていたようで、珍しく夕食を残していた。 病気の時でもご飯だけはきっちり食べるのに、何と言う珍事! 凹み具合がわかって面白かったが、主人は自業自得だけれど、他の人が大迷惑なのだよな。 あー本当に気の毒。主人じゃなくて他の人達が。 なんとお詫びを言って良いやら……みたいな事を言っていたので、じゃあ切腹でもしたらー?と思いました。言わなかったけれど!
そんな訳で昨夜の主人はお通夜モードだったのだが、今度はリアルでお通夜。 主人の親戚が死んだそうで。 もう80過ぎだから、そんなもんだろうと主人は言うが、うちの親父もとっくに80過ぎてたんだっけ、そう言えば。 うちの親は孫が可愛くてまだまだ死ねない様子だが、心の準備はしておかないとな。 しかし心の準備の前に物の準備だ。葬式参列グッズを押入れから引っ張り出さないと。
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