覚えておきたい記憶が、薄れてしまう。 両手から零れ落ちる砂のように。
うちの主人はかなり面白い。 今日も面白い事を言ってくれたので、 「それ、絶対うちの妹に言うわ! そしたら自動的にうちの両親の知るところにもなるから」 と笑い転げていたのに、2時間後には何の話だったのか、すっかり忘れてしまっていた。 何だっけ……床に崩れ落ちて、呼吸困難を起こすほど笑ったのは覚えているのに、肝心の中身が思い出せない。 言った本人なら覚えているかもと思って訊いてみたが、やっぱり覚えていなかった。主人は、食べ物以外の事は、すぐに忘れてしまうのだ。 その部分だけ、記憶に靄がかかっているようで、かなり悔しい。
やっぱり、主人の面白発言はきっちり記録しておかないと!
録画しておいたロボコップの1〜3を観てみた。 有名な映画だが、随分前に2しか観た事がなかった。しかもストーリーは殆ど忘れていて、兎に角怖かった記憶しか残っていなかったので。 そういう事で改めて最初から観た訳だが、昔の映画なので色々と大雑把である。 人権先進国の筈のアメリカも、当時はこんなものだったんだなーと思った。 死人に人権は無く、遺族の感情も意向も無視って、相当凄い。 序でに観たリメイク版ロボコップでは、流石にまずいと思ったのか、この辺りはちゃんと配慮して辻褄を合わせていたが。 しかしリメイク版は、オリジナル版を観てしまった後では、如何せんテンポの悪さが目に付く。 新しい映画ほど、つまらんどうでもいい描写に時間を割くわな。そしてそのせいで上映時間が長くなってしかも内容が間延びするという。 やはりオリジナル版の方がぶっ飛んでいて面白い気がした。 リメイク版は画像も綺麗だし内容もシリアス方向を目指したのだろうが、面白CMも無いのでどうにもつまらなく、実はまだ途中までしか観ていない。下手するとこのまま消去してしまいそうだ。 そして2はやっぱり怖かった。記憶どおりの怖さ。 3は2に比べると落ちるなあ。ラストも適当だったし。 でも通してみると、馬鹿馬鹿しくて、やはり楽しかった。 昔のアメリカは馬鹿でぶっ飛んでいたんだな。 今はぶっ飛び感がなくなって、ただの馬鹿になってしまったけれど。
そう言えば、リメイク版には失踪者を追え!のビビアンが出ていた。 こないだイギリスのドラマにも出ていたので調べてみたら、イギリスの女優さんだったのね。 失踪者を追え!の第4シーズンから先を観たいわあ……NHKめ。
|