1箇月半振りに会った甥っ子に泣かれた。もう私の顔を忘れたらしい。 思い出したのか、すぐに慣れたようだけれど。
今回は、誕生日プレゼントを持って行ってやった。 主人からはマラカス、私からは縫い包み。 甥っ子はいつの間にか拍手が出来るようになっていて、シャカシャカとマラカスを鳴らすとそれを下に置いて、「わあー」と言いながら自分で拍手していた。 電子ピアノも買ってやった。どうせなら本物に近い物をと思って88鍵を買ったのだが、流石に大き過ぎた。まだ体が小さいので、真ん中か端っこしか弾けない。 そして、これだとタブレットのキーボードと違ってグリッサンドが出来ないので、甥っ子にはつまらなかったらしい。 弾いている様子を撮ろうとしてタブレットを向けると、「それ寄越せ」とばかりに突進して来る。 そしてタブレットでキーボードを開いてやると、グリッサンドして遊んでいる。その様子を撮りたいのに、撮影機材が無い……ううむ、義弟を唆してビデオ買うしかないのか。
その他のまとめ ・まだ移動はハイハイだが、掴まらなくて立つ事が出来る ・アイ!とお返事が出来る ・ボールを投げる事が出来る。しかも真っ直ぐに ・すきっ歯を心配していたが、上下4本ずつ、綺麗に生え揃った ・手も足も大きくなった。鼻の穴も。去年はベビー綿棒も入らないぐらい小さかったのに ・発音のパターンが増えた。相変わらず何を言っているのかわからないが
それと、私の言う事は割と聞く。 お尻にうんこをつけたままハイハイで逃走しようとしたので、「動くな!!」と私が本気で命令したら、こちらを振り向いてじっとしていた。(主人に言わせると、赤ん坊なりに生命の危機を察したんだろうなあと。私としては、脅したつもりも殺すつもりも無かったのだが) 更に、うんこべったりのお尻を拭いたものの、こりゃ風呂を前倒しにして今すぐ洗った方がいいだろうなと判断して風呂場に連行し、下半身丸出しで掴まり立ちをさせていたところ、風呂場で放尿していた。 おしめを外した居間で放尿に及ばず、風呂場に行くまで我慢していたのは、褒めてやりたい。
仕事で高校の同窓会を欠席した主人が、同級生のブログでアップされた写真を見ながら言った。 「へー、この先生も来てたんだ……皆でこの先生のロッカー投げたんだよね」 ? 意味がわからなかったので、訊き直した。 「ロッカー投げたって、何?」 「だから、ロッカーだよ。職員室前の廊下に、先生方のロッカーがずらっと並んでいて、その先生のロッカーを雪の中に投げたの」 やっぱり、よくわからない。 「なんでそんな事をしたの?」 「理不尽な酷い先生だったんだよ。だから友達数人で、『あいつムカつくよなー』『仕返ししてやろうぜ』って事になって、よいしょよいしょとロッカーを運んで、廊下の窓から外に投げたの。そしたら、翌日になって先生が『私のロッカーが無いんだが、誰か知らないかね』って。夜のうちにドカ雪が降って、ロッカーは埋もれちゃってたんだ」 「それで、名乗り出たの?」 「まさか! 皆で『♪〜(´ε` )』って知らん振りだよ」 「ロッカーは? ロッカーはその後どうなったの?」 「さあ? 誰かが発掘したんじゃない」 ぽかーんとしていると、主人が慌てて、 「そういう時代だったんだよ! 煙草とかシンナーとか吸ってるような悪い友達もいたし。勿論僕はやってなかったけど。因みに、今はもう皆いいオッサンで、普通の社会人になってるよ」 この話だけだと、どんな底辺校かと思うが、当時も一応中堅の進学校だったらしい。 しかし、だからと言って、そういう事をやってしまうってどうなの……と思っていると、 「本当にあの頃は、そういう時代だったんだよ。先生方だって、相当な悪戯好きだったし。でも今は、一寸した事でもキーキー騒ぎ立てるような保護者がいるせいで、そんな事する教員はいなくなっちゃったね。世の中、余裕の無い奴が多いんだよ」
なんか、昭和って凄いなと思った。
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