天上天下唯我独尊

2016年02月23日(火) 1歳半未満

1週間の子守り終了。クタクタのヘトヘト。
先週は、いつもより1日遅れての現地入り。何故なら主人がいつものように体調を崩して、仕事を休んで寝込んだため。
「大事な懇親会があるから、夕方までに来て欲しいんだけれど……」という妹の頼みを却下し、臥せっている病人を置いて出掛けるのも妻として如何なものかと思ったので、翌日主人が出勤するのを見届けてから、自宅を出発した。
というか、今回の子守りは、最初から気が乗らなかったのだ。
丸々2週間、気儘なぐうたら生活を送った後での子守りはきつい。
あーあー行きたくないなーと思っていたところでの主人の体調不良だったので、私にとってはまさしく渡りに船であった。
誤解の無いよう言っておくが、あくまでも偶然である。行きたくないがために、私が主人に毒を盛った訳じゃないからね!

平日は呼び出される事も無く、甥っ子は保育所に預かって貰えて平穏に過ごせたのだが、今回の土日は妹が仕事だというので、私は妹の車を借り甥っ子を乗せて実家に行った。
序でに実家近くのいつもの床屋さんで散髪をお願いしたのだが、今までは大人しかったのに、何故か今回は全力で泣いて暴れて抵抗する甥っ子。
私1人の手には負えないと判断して、甥っ子が大好きな父を召喚したが、それでも駄目であった。
喉が枯れたのと毛先がギザギザで変な髪形になったのは甥っ子の自業自得だとして、低価格で請け負ってくれた床屋さんには非常に申し訳なかったので、後で菓子折りでも持って行くように母に頼んでおいた。
実家では、甥っ子は大好きな祖父ちゃんにべったりだったので、私はかなり楽をさせて貰った。何せ、食事の支度をしなくて良いのだ。その分、母に負担が圧し掛かる訳だが。
日中は適当に甥っ子の相手をし、食事を与え、風呂に入れ、一緒に寝るのが私の仕事だったが、この「一緒に寝る」が大変だった。普段妹が添い乳をしながら寝かしつけるせいで、布団に入るとおっぱいを探して泣くのだ。
子守りに入ると、疲れてアトピーが悪化する私は、目や体のあちこちが痒くなる。今回も漏れなく症状が出て、手足や首や胸にもステロイド入りの薬を塗っていたので、それを甥っ子の口に入れる訳には行かない。
おっぱい出ないからねー、それにさっきお薬塗ったから駄目ねーと言って、甥っ子を遠ざけると、ギャーギャー泣く。しかしどうする事も出来ないので、よしよしと撫でていたら、そのうち泣き疲れて眠ってくれた。
しかし夜中に起きる。何度も目覚めて、その都度おっぱいを捜す。そして拒絶されて泣く。この繰り返しである。こちらが泣きたくなった。
2泊したが、実家は寒かった。そのせいか、寝不足のせいか、甥っ子は風邪を引いて熱を出してしまった。
朝になっても熱が下がらないので座薬を入れ、午前中はぐずぐずにぐずる甥っ子を抱っこして過ごし、昼食後に実家を後にした。
途中のSAでおむつを替え、序でに私もトイレに寄ったのだが、ここで甥っ子に大泣きされた。知らない場所で抱っこを解除されると泣く仕様のようだが、10kg超の荷物を抱っこしながら用を足すのは流石に不可能である。一寸ここでお利口さんしていてね、とトイレ備え付けのベビーシートに座らせたが、ギャアギャア泣く。同じ個室にいるのに泣く。でも置いて行かれる訳ではないようだと理解すると、泣きやんで、トイレの壁に触ろうとする。汚いからヤメテ。
まだ熱っぽいし、喉が渇いただろうと思い、自販機で買ったポカリを与えてみた。本当は水で薄めて与えた方が良いのだが、移し替える容器も無いので、原液で与えてしまった。そしたら味を占めたらしい。何この美味しいの……という顔をして、もっともっととねだって来た。
多分ただの風邪だろうとは思ったが、一応妹に相談して、念のため、途中で小児科に連れて行った。
妹は夕方まで仕事が入っていたので、当初の予定では甥っ子を保育所に放り込んで私は帰宅するつもりだったのに、甥っ子の発熱でそれがパァになってしまった。
飲み薬と座薬を処方され、小児科から妹宅に戻ったが、妹はまだ仕事である。
私はさっさと帰りたかったが、ぐったりしている甥っ子を1人にしておく訳にもいかないので、荷物を片付けながら一緒に遊んでいたら、甥っ子がいつもの定位置(部屋の隅っこ)に行って、何やら泣きそうになっている。
うんこだな。
トイレに連れて行こうかと迷ったが、出している途中で邪魔するのも悪いと思い、暫く様子を見る事に。実家にいる間は全然出なかったのに、自分の家に戻った途端に催すとは、デリケートな子である。
悪く言えば臆病で神経質。男の子ならもっと大らかじゃないと!という人もいようが、人間これぐらいでいいのだと思う。恐怖心や警戒心を抱かないのは、生物として生き残れないのではないかと思うのだ。
私がうんこおしめを交換した後で、やっと帰宅した妹は、じゃあ今夜もうちに泊まって行ってくれるんだよね?とさも当然のように言っていたが、それも癪だったので、いや今日こそ絶対に帰る!と宣言して、妹宅を後にしてやった。
だってもう限界。甥っ子が自宅に戻って安心したように、私も自分のおうちに帰りたいのよ……。

今回の甥っ子
・階段の昇り降り(ハイハイ)大好き。実家の寒い階段で、いつまでも昇ったり降りたりしたがるので、それに付き合う大人は大変である。しかしこれが風邪の原因だったのかも。それにしても、何故頭から降りようとするのか
・カンカン?と物を指差す。蜜柑の事かと思ったが、食べ物じゃなくても、自分が気になった物、気に入った物、取って欲しい物に対して言う言葉のようだ
・甘えたい時には絵本を持って来る。わかった、じゃあ読んでやるからここに座りな、と膝をポンポン叩いて示すと、ニコ〜と笑ってよじ登って来る。そして同じ本を5回も読まされる……
・加減を覚えて来た。以前は、コップを差し出されても飲みたくない時には全力で叩き落し、甘い水薬入りのスプーンは早く寄越せとばかりに凄い勢いで掴んで中身を零していたが、叱られた事で学習した模様。要らない時は、ん!とやんわり押し返す事が出来るようになって来た

そう言えば、昨年だったか、動画サイトかツイッターで紹介されていた寝かし付けの方法。
軽く丸めたティッシュで赤ん坊の眉間をクシュクシュ撫でてやると、あら不思議〜眠っちゃいました!というのが紹介されていたが、甥っ子には効かなかった。
しかし今回、眠そうにして泣いている時に、タオルで涙を拭きながら顔を撫でてやると、スーッと眠りに落ちそうになっていた。
だが、途中で母と交代した途端、また大泣き……多分、あれは撫でる人によるのだと思う。



2016年02月03日(水) 映画「マレフィセント」

2014年アメリカ、ディズニー映画。
maleficentとは英語で、悪事を働くとか悪意のあるとかいう意味の形容詞だそうで。
アンジェリーナ・ジョリー演じる悪い魔法使いが、何故悪い魔法使いになったのかという話から始まり、自分が呪いをかけたオーロラ姫に情が移って陰からそっと見守るという、原作無視のツンデレ物語であった。
まあ仕方無いよね、目の大きな赤ん坊って可愛いし。これが多分、日本によくあるタイプのぼんやりした顔の子供だったら、16歳の誕生日を待たずに早晩死んでたんじゃないかなーと思った。
所詮ファンタジーなのでね、ディズニー映画に突っ込みは野暮なのだろうけれど、これじゃあオーロラ姫の両親が、特に母親が気の毒に思えた。
アナと雪の女王もそうだったけれど、男性の扱いがなんだか酷くて、無下にされてる気がした。「真実のキス」のパターンも、まんま同じだったしな。
でも最後にやっぱり納得いかないというか、それは流石に駄目じゃないのと思ったのは、父王が死んだというのに喪にも服さずちっとも悲しそうじゃない娘。まあ娘から見たら知らないおじさんだし何の感情も湧かないんだろうけれど、なんだかなーと。
あ、ファンタジー映画に突っ込みを入れるのは野暮でしたね。


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