今更だが、この騒動は他人事として結構面白かったので、感想を書いておこうと思う。
まず驚いたのは、ネットでは意外とベッキーが嫌われていたという事だ。 優等生っぽくて嫌いだったのよねーというよくわからない理由から、痴漢冤罪をドヤ顔で平気で告白していたからと言う尤もらしい理由まで様々だったが、何かのランキングで上位に入るような高感度タレントの割に、アンチも多かったようである。 そしてバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル(面倒なので以下ゲス)が、あの程度のご面相なのに何故かモテモテという事。 清純派と思われていた高感度タレントが、歳下のポッと出のミュージシャンと不倫していたというこのギャップ、そりゃあ世間は盛り上がりますわ。 他人の恋愛に無関心になった私のようなオバサンすら、関心を示したほどである。
今回の騒動で色々な人が色々な事を言っているが、その中で私がおかしいと思った事や、それはおかしくないと思った事など。 既婚者である事を隠していたゲスより、ある意味騙されたベッキーの方がダメージが大きいのに、ゲスが謝罪会見もしない上に干されもしないのはおかしい!と息巻く人もいるけれど、それは職業上致し方ない事だと思うのだ。 タレントはイメージを売る仕事。虚業である。 一方のゲスは、歌を売る仕事。ある意味虚業だが、実業とも言える、まあ微妙な所だ。 タレントと違うのは、音楽家の仕事は作品が全てという事。(少なくとも私はそうあるべきだと思う。だから、槇原敬之や飛鳥涼が覚醒剤で捕まった時、彼等のCDまでが売り場から撤去されたのは行き過ぎだと思った) 従って、両者で扱いの差があるのは当然である。 また、こういう時は男が出て来て説明しろよ!という、特にオッサン達の言い分。 素晴らしい騎士道精神だが、それに対してフェミニスト共は是非とも噛み付いて欲しい。男女差別だ!ってここで叫ばないでどうするよ。 矢鱈ベッキーを擁護するテレビ番組にはうんざりだが、それを覆すようなラインのやり取りやらが出て来たり、全然関係ない人が参戦したりして、傍観者としては結構楽しませて貰った。
ところで、ゲスの極み乙女。曲はいいと思う。 しかしどの曲を聴いても同じように聞こえてしまうのだ。アレンジのせいか? 好みの味付けだが、毎食これでは飽きてしまうよな……という感じなので、特徴と長所を残して、別の方向からガツンと聞かせて欲しい。 先ほど述べたとおり、人格は作品とは別。ボーカル兼作詞作曲がゲスでも、良い作品を送り出してくれる事を期待している。
ショートヘアにしていると、結構な頻度で美容院に行かないと、格好が付かない。 お洒落な人やお金持ちなら月に2回は行くのだろうけれど、そんな経済的余裕は私には無い。 前回からひと月半経過して、そろそろ美容院に行きたいなあと思いつつ日々を過ごしていたのだが、突然衝動的に自分で鋏を入れてみた。 出かけるのが面倒臭かったのもあるが、金を支払ってもどうせまた気に入らない髪形にされるんだろうし、それよりは自分で好きなように切ってみようと思い立ったからである。 私の注文の付け方が悪いのだろうが、いつも前髪は短めに、そして後ろ髪は長めに切られてしまうのだ。後ろこそスッキリさせて欲しいのに。 前髪なら自分で切った事はある。しかし横から後ろにかけてはやった事が無い。 首を曲げて横目で鏡を見ながら、耳から後ろがスッキリして見えるように、勘を頼りに切ってみた。 奮闘の結果、気に入ったシルエットにはなった。しかし、合わせ鏡でチェックして絶望する事になる。
帰宅した主人に、正面から向かって「どう?」と尋ねてみたところ、まあいいんじゃないのという上々の反応であった。 じゃあこれは?とくるりと後ろを向けてみたところ、 「何だこれ! ガタガタだな! まさか自分で切ったの? 何でこんな暴挙に……」 と呆れられた。 「酷いでしょ。だからここからリカバリーすべく、是非とも貴方のお力をお借りしたい訳なんですが」 と頼んで、夕食後に風呂場で後ろ髪だけ整えて貰った。 「リカバリーと言ってもね。片側だけこんなにザックリ切っちゃっていたら、限度と言うものがね」 とブツクサ言いつつ、鋏と髭用バリカンで仕上げてくれる優しい主人。 スマホで項の写真を撮ってその場で見せてくれたが、美容院よりも満足の行く出来であった。 安上がりだし、次回からもこれでいいかなと一瞬思ったが、今回手を入れたのは横から後ろにかけてだけ。 前髪や上の髪が伸びて来たらこうは行かないので、やはりちゃんとプロに頼まないと駄目かなと思い直した。 そしてきちんとこちらの要望を伝える努力をしないと……それが一番面倒なんだよなあ。
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