天上天下唯我独尊

2016年04月16日(土) ひとでなしまい

義弟は熊本に単身赴任している。
前々から妻子を熊本に呼び寄せたがっていたのだが、今回の地震でその目論見はパァに。逆に、さっさと本州に帰って来いと言われる始末。
私が妹の所に滞在中の木曜の夜に電話があり、ひとまず無事だというので、私から主人にもそう伝えておいた。
そしたら主人は心配して、自分が震災に遭った時はどうだったかなあ、何が必要だったかなあなどと考えていて、その夜はよく眠れなかったらしい。
遠くの人間が心配してもどうにもならないし無駄だよねとばかりに、私も妹も朝までぐっすり眠ったというのに、何この温度差は。
私から見ると義弟は妹の夫で、且つ私と血の繋がった甥っ子の父親であるが、主人にしてみれば、義理の義理の弟に過ぎない。完全に赤の他人である。
それなのに、私達以上に義弟の身を心配するなんて。
「貴方って心優しいのね……」
と感心したところ、主人はこう言った。
「うん、君達姉妹は通常運行だね。全くぶれないのが寧ろ凄いよ」

でも絶対、それって褒めてないよね。



2016年04月15日(金) 約1歳半

今月1回目の子守は4日間で終了。
甥っ子は中耳炎も治って頗る元気で、保育所から呼び出される事も病院に連れて行く事も無かったので、今回はかなり楽であった。

ものの本によると、離乳食は1歳半で卒業だという。
甥っ子はとっくに奥歯も生え揃ったので、大体大人と同じ物を食べられるのだが、未だにおっぱいから卒業出来ない。
無理に断乳させようとしたら泣き叫び過ぎて中耳炎になった経緯があるのと、寝かし付けが面倒という事で、妹は寝る時だけは甥っ子の好きなようにさせているらしい。
添い乳を習慣にしていると、私が寝かし付けなきゃならない時に困るんですがね……。
卒乳が出来ない甥っ子だが、食欲は旺盛である。
自分の食事を平らげた後も、大人の皿にまで手を出す。
頂き物の、ピリ辛の肉味噌が載った饂飩に酢を垂らして、刻み葱と胡瓜を混ぜて食べるという郷土料理を大人組が食べていたら、饂飩大好きな甥っ子は自分にも食べさせろとばかりに騒ぐ騒ぐ。
あまりに煩いので、どうせピリ辛だし口から出すだろうと思い、試しに1本だけ与えてみたところ、
本当に食べるの?と目を丸くする私の顔をにやにや見ながら、得意気につるーんと啜ってしまった……大丈夫か?お前。
大人の私でさえ、最初から卵を混ぜ入れないと食べられないぐらいの辛さなのに。
流石に刺激的だったのか、2本目を欲しがる事は無かったけれど、これには私も妹も大層驚いた。
翌日は中辛カレーも、ピリ辛スパゲッティも、口から出す事無く美味しそうに食べ、もっともっとと要求して来た。(そして私の分が減る)
当然お腹はパンパンに。この、見慣れたシルエットは……あれだ、うちの主人だ。

今回の甥っ子
・「シッチ!」と言うので、おしっこ?と思ったら、ピタゴラ「スイッチ」の事であった。番組のテーマ曲に合わせられれば完璧なのだが、曲が終わってからシッチ!と言う。ワンテンポ遅いのが残念。私にTVのリモコンを手渡して「シッチ」と言うのは、ピタゴラスイッチを見たいという意思表示である
・自分の股間だけでなく、私の股間まで指差して「チンチン!」と言う。付いてないよ! 後で主人に報告すると「子供は目に見えないものも見えるというからね。バレてしまったかー」……それってどういう事かね?
・保育園で教わったのか、何やらステップを踏む事が出来る
・実家との電話の最中に、じーちゃ!と言って、父の相好を崩させていた
・キーボードを出して電源を入れてやったら、椅子から身を乗り出して手を伸ばして、鍵盤の端まで弾こうとしていた。一寸前までは、目の前の精々2オクターブぐらいにしか興味を示さなかったのに、視野が広がって来たという事なのだろうか。88鍵を買い与えて良かったと思った

最終日の朝、食事が済むと絵本を出して、私に手渡して来た。
妹との会話からなのか雰囲気からなのか、私がもう帰るのだという事を察知した模様。
膝の上に載せて何回か絵本を読んでやってから、登園の支度をして妹に手渡そうとすると、何故か嫌がって抵抗。
仕方が無いので私が抱っこしたまま3人で駐車場に向かい、車に乗せてやったが、なかなか私から離れようとしなかった。
懐かないよりはましだが、眠い時だとお母さんじゃなきゃイヤー!って泣く癖に、面倒臭いなあもう。


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