人も疎らな夕方の商店街を足早に自宅に向かって歩いていたら、突然呼び止められた。 歳の頃は30歳台、髪の毛を茶色に染めた眼光鋭いその女性は、NHKの記者だと名乗って、首から提げた身分証を提示した。 今度行われる、参議院選挙に関する意識調査に協力して欲しいという。というか、私は選挙がある事すら知らなかった。確かニュースで選挙は見送りになったと聞いた気がするが、あれは衆参同時選挙が無くなっただけで、参院選は予定通り行われるという話だったのだと、その人に教えて貰った。 候補者の写真や表を見せながら、次の選挙では誰に投票しますか、どこの党に投票しますか、アベノミクスについてどう思いますか(その言葉はよく耳にするが実態はあるのか、また果たして効果があるのか疑わしいので評価しないと私は回答したが、後で主人に訊いたところ、安部総理の経済政策は国内経済的には正しいが、世界経済との絡みでなかなか上手く機能しないのだという)、消費増税延期についてどう思いますか、など質問された最後に、 「前回はどの党に投票しましたか?」 と訊かれて、記憶を辿ってみた。 「よく覚えていないけれど、もしかすると、幸福実現党に投票したような気が……」 信者だと思われたら嫌だなあと思いつつ、恐る恐る答えると、 「ああ、白票的な意味合いでって事ですね」 と、こちらの意図を汲んでくれた。 察しがいいな。流石NHK!
という話を、帰宅して主人にすると、 「それって、NHKが言っちゃっていいのか? 特定の政党を白票扱いするって、結構な問題発言だろ、公共放送として」 などと言っていたが、私が幸福信者扱いされるよりずっとましだと思うの。 でもなあ、アンケート取るなら、スーパーの出入り口とか、もっと人通りのある所でやった方が効率良いのでは……と思ってしまった。
今月第1回目の子守終了。 とは言え、付きっ切りで面倒を見る事も無くなったので、最近は子守と言うより家政婦メインである。 日中は掃除と洗濯と買い出しが主な仕事で、そこだけ見れば日常生活と変わりは無いのだが、手伝いに行く度にアトピーの症状が出るので、やはり私にとっては何かが負担らしい。
今回の甥っ子 ・暫く前から、取り敢えず首を横に振って拒絶の意を示すようになった。どうやらイヤイヤ期到来らしい。魔の2歳児と言うぐらいだから2歳からなのかと思っていたら、1歳半でやって来るものだとか ・同時に歯磨きも嫌がるようになった。全力で泣いて逃げるが、磨かない訳には行かないので、歯磨きの際にはがっちり抑え付けなければならない。非常に煩くて面倒臭くて、こちらも消耗する ・ハーゲンダッツと氷が大好き。在り処がわかってしまって勝手に冷凍庫を開けるようになったので、ここにもストッパーが設置された ・自分の小さな椅子を手押し車のように押して、「ぱーち! ぷっぷー」と言いながら進む。「ぱーち」は恐らく「しゅっぱーつ」の事かと思われる。そして障害物にぶつかって進めなくなると癇癪を起こす。 また、移動させた椅子を踏み台にする事も覚えたので、うっかり流しに庖丁を置きっ放しに出来なくなってしまった ・寝室で物置き場と化しているベビーベッドに、よじ登れるようになってしまった。これまた危険 ・足場の悪い所でバランスを崩しても、自力で立て直せる。そんなに鈍臭くはない模様 ・叱られると、う?と明後日の方向を指差して、話を逸らそうとする ・トイレ・トレーニングはあまり進んでいない。というのも妹が忙しくて自宅ではなかなか出来ず、保育所に任せっ切りと言う有様。私がいる時はなるべく、朝起きてすぐにトイレに連れて行って補助便座に座らせるようにしているのだが、他の事にかまけてタイミングを逃すと、時既に遅しでおしめの中で済ませられてしまう。と言う訳で、今回は1回しか成功しなかった ・童謡「ちょうちょ」の出だしの部分だけ歌えるように。キーボードで弾いてやると、そこだけ合わせて歌える。褒めてやると照れる。 うっかり「ピタゴラスイッチ」のテーマを弾いてやったら、思い出してしまったようで、TVのリモコンを手渡して「シッチ!」(ピタゴラスイッチを見たいのでTVつけろの意)。ピタゴラが好き過ぎて、DVDを買って貰っていた ・語彙が増えた。「(す)ごいねー」「(お)わり!」など
甥っ子は面白いし相手をするのは楽しいけれど、非常に疲れる。 私が自分の体力を付ければ良いのだろうが、基本ぐうたらだからなー。なるべく楽をして生きたいのだ。 自宅に戻って暫くぐうたら過ごして体力を温存しながら回復して、また妹宅に出向いて疲れ果てる、この繰り返しになっている。 自宅の片付けもしなきゃならないってのに、全然進まないなあ。
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