天上天下唯我独尊

2017年01月14日(土) 仕事始め

今年初の子守終了。
出掛ける前は物凄く気が重くて重くて、嫌だ行きたくない……主人が入院したら行かなくて済むのにな、そうだ毒を盛ろうと思い付いた時点で、この精神状態はまずいと自分で気付いた。
そうだこの電車に飛び込めば会社に行かなくて済むんだ!という、鬱状態のサラリーマンみたいだ。
なので、何が嫌なのかを書き出した。
・行くのが面倒
・荷造りが面倒
・今週は大雪だから、雪かきが面倒
・自分の家でもないのに、掃除や洗濯や買い出しするのが面倒
・何より、夕食の支度が面倒
こんな訳で、行きたくないの……と主人に見せると、
「夕食なんて、スーパーのお惣菜でも冷凍物でもいいじゃん。雪かきだって、山間部じゃないんだから埋もれて死ぬ訳じゃないし、嫌ならしなくていいじゃん」
と言われて、目から鱗が落ちた。
そうか、嫌ならしなくていいんだ……と思ったら随分気が楽になった。
まあ結局やったんですけどね、雪かき。やるからにはきちんとやらないと気が済まないので完璧に。この性分が悪いんだろうなあと思いつつ。
そして筋肉痛。

甥っ子は2歳と少し。
身長は90cmを超え、あれだけ食べているのに変わらないって、一体どういう事なの……とずっと増えなかった体重も、やっと12kgになった。
保育園からの回収要請もめっきり減って、丈夫に育っているようで何よりだ。
きかんしゃトーマスの主題歌も何となくだが歌えるようになり、日本語版だけでなく英語版も、一緒に歌ってやると何となくだが口遊む。
雪を見るとテンションが上がる。逆にテンションが下がるのが大人である。これが両者の違い。
私が甥っ子を保育園に送り届ける日があったのだが、甥っ子は雪の積もった駐車場に付いた途端、んきゃきゃきゃと歓声を上げながら雪に突っ込んで行った。
雪ズボンじゃないからズボンが濡れちゃうよ……と思ったが、私は車の雪を払いつつ様子を見ながら放っておいたら、案の定数分でべそをかきながら戻って来た。
「ちめたい……」と手を差し出して。
冷たいでしょ、だから雪遊びする時にはちゃんと雪用の装備をしなきゃ駄目だよ、と言い聞かせながら、暫く手を握って温めてやった。

最後の夜は、妹の帰りが遅かったので私が面倒を見たのだが、風呂から上がって寝かし付けようとしたところ、
「ひとり(で寝るから)、(あっちに)いって」と言われた。
わかった、じゃあおやすみ、と甥っ子を布団に入れて、私は洗面所で歯を磨いていたのだが、何やら甥っ子の声がする。
寝室を覗いてみると、甥っ子が布団から這い出ており、私を見て「おちゃ」と言った。
そうか飲み足りなかったか、とお茶の入ったコップを渡すと、甥っ子はこくこく飲んで、私にコップを返した。
じゃあおやすみ、と寝室を出ようとすると、甥っ子が今度は
「いっしょ」と言う。
一緒に寝るの?と訊くと、「うん」と。さっきは一人で寝るって言ったのに……まあ仕方ないか。
添い寝してやると「あちい」と言うので、甥っ子の所だけ掛け布団を剥いでやると、暫くして寝息を立て始めた。
掛布団の代わりに毛布を掛けておいたが、子供ってどうしてあんなに暑がりなのだろう。
というか、年寄りが寒がりなだけなのか。



2016年12月10日(土) お金大好き

今週も甥っ子を連れて実家の世話になって来た。
天気が良かったので今回も甥っ子を拾ってからバスで駅に向かったのだが、バス賃を用意していると、甥っ子が財布を覗きこんだ。
「あっ、おかね」
「そうだよ、お金だよ」
「おかね、だいじ」
「そうだね、お金は大事だね」
「じいちゃんち、おかね、いっぱい!」
「うーん、それはどうかなあ……」
突然の事でそう言うのが精一杯だったが、甥っ子的には、じいちゃんちに行くと小銭がジャラジャラ沢山あるよね!ぐらいの意味合いだったのだ。
でもそれを知らない人には金持ちの家の子かと誤解されかねない発言である。
万一誘拐でもされると困るので、不用意な発言は慎んで頂きたい。

という訳で、甥っ子の最近のブームはお金。
最近は母親の目を盗んで、財布から小銭を取り出すという。何という不良!
実家でも、父から貰った小銭でジャラジャラと遊んでいた。
現在流通している日本の貨幣で遊ばせるのは如何なものかという事で、昔の外国の貨幣を。マルクとかフランとか、今でも使えるんだろうか。(一応洗った)
プラスチックのコップにジャラジャラとあけて、「おちゃ」「ジュース」とか言いながら一人遊びをする。
だったらお金じゃなくてもいいんじゃないかと思うのだが、何故かお金がいいらしい。

玄関に飾ってあった南天の実を欲しがるので、根負けした母が枝ごと渡していた。
それを一つずつ捥いで、「いっぴぴ、にぴぴ、さんぴぴ……」と数えるのだが、ぴぴって何?と思ったら、「一匹、二匹、三匹じゃないかしら」と母。ピタゴラスイッチの「ぴきひきびきの歌」か!(いっぴき、にひき、さんびき、と蛙を数える歌)
夢中になり過ぎて「よんぴぴ、ごぴぴ、ろっぴぴ、ごぴぴ」と行きつ戻りつするのは、ご愛嬌。
一人遊びの様子は面白いので時々動画に撮るのだが、見付かると「かーしーてー」と突進して来るのが困ったものだ。
一応1〜9まで数える事は出来るが、10をすっ飛ばして11に行くのはどうしたものか。

甥っ子のために、実家にも補助便座を導入する事になった。
主人がアマゾンで選んで実家に届くように手配してくれたのだが、開封してみて、甥っ子は「くましゃん! くましゃん!」と大喜び。
甥っ子が大好きなアンパンマンにしようか迷ったのだが、便座にしがみ付いて離れないのも困るので、リラックマの便座を選んだのだ。まあ、完全に私の好みって事で。寧ろ私が座りたいぐらいである。
「じゃあ、トイレでおしっこ出来るかな〜?」と甥っ子を座らせたところ、早速用を足していた。
「おしっこ出来たねえ、偉いねえ。後で伯父さんにお電話でありがとうって言おうね」
「うん、おじしゃ、あなと(=ありがと)」
と予行練習はばっちりだったのだが、実際電話してみると、スマホを目の前にしてもじもじする甥っ子。
促されて漸く小さな声で「おじしゃ、あなと」と言ったものの、残念ながら主人にはよく聞こえなかった模様。

実家最後の夜に、いつものように添い寝して寝かし付けようとしたら、「(あっちに)いって。ひとり」と言う。
「一人で寝るの?」と訊くと「うん」。
「そっか、じゃあおやすみ」と布団をかけて部屋を出ると、泣きもしないし追いかけても来ない。お気に入りの縫い包みと一緒に、そのまま寝てくれた。なんて楽なんだ!
でも夜中に起きると泣くんだな、これが。ジジババでは駄目みたいで、何故か私が呼び出される。
辛い。自分の家の自分の布団で誰にも邪魔されずにゆっくり寝たいです……。


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