もう大晦日だよ!
今年も妹と実家の用事で振り回された年であった。 妹家族は未来があるからまだいいけれど、老親はなー。 うちの親は子供にべったり依存するタイプではないけれど、それを良い事に放置していたら、4箇月で両親の老化が劇的に悪化していた。 父親は頭が、母親が体が使い物にならない。 引き取って面倒見るのも嫌なので、施設に放り込んでしまいたい。 そちらは妹が何とかやってくれる……筈。 妹の方は、急遽応援に呼び出されたり、甥っ子を新幹線旅行(日帰り)に連れて行ったり。 まあその分見返り(\)があるからいいけれど。 あと交通事故に遭ったんだった。と言ってもコツンと軽くぶつけられた程度。 今年3度目の110番通報(1度目と2度目は他所の子の虐待疑惑)をしたのだが、同乗していた甥っ子が大興奮。 「おまわりさんよんだの? じゃあパトカーくるの?」 事故相手が吹き出しそうになるぐらいワクワクして、警察の到着を待っていた。 甥っ子はパトカーと記念写真を撮って(自分でお巡りさんに許可を取っていた)ご満悦だったが、私はというと、担当警官にブチ切れていた。 人の話を全然聞かないタイプで、勝手にストーリーを組み立てて、それを前提に話を進めようとするもんだから、そりゃ冤罪も無くならない訳だと納得した。 因みにそれは痴呆が始まった父から取り上げた車だったので、名義人(父)と運転者(私)と同乗者(甥っ子)の姓が別々だったため、お巡りさんも最初関係がわからなかったらしい。 わからないんなら当事者に訊きゃいいのにさ……自分で勝手に話を作り上げる前に。
自分の家庭では、夫婦共に喘息を発病、そのせいで私は趣味の裁縫が捗らず、在庫が片付かないと来た。 今月に入ってから主人は激務が祟って持病の内臓疾患が悪化、入院直前まで行った。いっそ入院してくれれば良いのだが、仕事に穴を空ける訳にも行かないらしい。 更に、暫く前から脚の痛みを訴えていたので無理矢理病院に連れて行ったら、骨に罅が入っていたようで、よく我慢してましたねと医者に言われたらしい。 どこかにぶつけたとかいう訳でもなく、体を支え切れずに負荷がかかり過ぎたらしい。 これだからデブは!来年こそ痩せろよ!!
私の方は、惜しい所で当たり籤を逃してしまって、臍を噛み過ぎて腹巻に血が滲むほどであった。 なので来年こそ当てる!私の時代よ来い!! でもその前に掃除しないと……明日は主人の両親を迎えてお節(当然買ったやつ)を食べるのだ。
夏休みがあったし今月は行かずに済むかと思っていたが、8月の最終週、乞われて妹の所に行って来た。 汗っかきの両親から生まれた甥っ子はやはり暑がりで、夜は冷房をかけないと眠れない。 もっと涼しくして!と言うのでエアコンをガンガンかけたら、こっちが寒くて凍えそう。 このままお部屋涼しくしとくから、一人で眠ってね……と部屋を出ようとすると、ダメ!と言う。 仕方が無いので押し入れから毛布を出して、甥っ子が寝付くまで私はそれに包まっていたが、暑がりにも程があるだろうよ。
今回の滞在中も、私が夕方少し早めに保育園に甥っ子を迎えに行って、帰宅したら2人でガツンとみかんを食べて涼むという流れだった。 無くなっちゃったから今日は帰りに買って行こうね〜と、スーパーの駐車場でチャイルドシートのベルトを外すと、甥っ子は 「ちょっとまって、くっついちゃった」 と言って、半ズボンの裾から手を突っ込んで何やらゴソゴソして、 「よし、だいじょうぶ!」 降車しようと、その手で私に縋ろうとしたので、私は、 「待て待て待て! 頼むからその手で触らないで!」 急いでウェットティッシュを取り出して甥っ子の手を拭いた。 綺麗になった手を繋いでスーパーの入り口に向かう間、甥っ子は喋り続けた。 「ぜんぜんきたなくないよ。 あのね、おしっこがでてくるあなにさわらなければだいじょうぶ。 あなにさわらないようにして、こうやって(ジェスチャー付き)はがしたから、きたなくないんだよ!」 次第に熱が入って声が大きくなっている事に、本人全く気付いていない。 丁度スーパーの出入り口からは買い物客が出て来るところだった。 「うん、わかったから。少し声のトーン下げようか……ほら皆に聞こえるよ」 と甥っ子の耳に口を寄せて言うと、甥っ子はハッとしたように口を手で覆った。 一応恥ずかしい事だというのはわかってるんだな……。
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