天上天下唯我独尊

2020年08月06日(木) 武漢肺炎の感染を広めてはならない理由

吸入器の中身が無くなったので、隣町の呼吸器内科に行って来た。
武漢肺炎への恐怖が薄れて気が緩んだのか、待合室の老人達が増え始めていた。
今日の待ち時間は1時間半ぐらいかな……とスマホで時間潰し。
やっと診察に呼ばれたので、お薬が無くなったので出して欲しいという事と、安価なゾロ(後発品)でお願いしたいという事を伝えた。
しかし先生はゾロの存在を知らなかった模様。専門医なのに。
「あの薬って後発品出てるの?」
「出てるんです。そっちだと千円ぐらい安いと聞きましたので、出来ればお願いしたいのですがっ」
看護婦さんに(昭和の時代で止まったこの個人医院、いまだに「看護婦」呼び。師でもないのに「看護師」呼びなのは如何なものかと思うので、そこは好き)「今日の治療薬」を持って来させて調べ始める先生。
「へー……あるんだねえ。
 でもうちでは扱ってないから院外処方になるけど、この辺りだと薬局にも置いてないんじゃないかなあ。一寸訊いてみますね」
と、自ら近隣の代表的薬局に電話をかけてくれた。しかも2件。先生優しい!
しかしどちらの薬局でも取り扱っていないとの事で、ゾロは諦めて、先発品を買って帰宅したのだった。
所用で寄った、別の比較的大きな薬局で訊いてみたが、そこの薬剤師もゾロの存在を知らなかった。
私がその薬を処方して貰っていたのは、この春まで通っていた他県の病院で、ゾロの存在を教えてくれたのは、その地区の薬局の人だった。
そこだって都会って訳では無いけど、大学病院の近くだったから、医師も薬剤師も薬に詳しかったのだろうか。
こっちだとド田舎だから情報が入って来ないのかも知れないが、専門家なんだから少し勉強して欲しいなと思った。

ところで、先生が教えてくれたのだが、武漢肺炎の上陸以降、呼吸器系の薬は品薄なのだという。
今までの付き合いがあるので、薬屋もこれまでの扱い分は回してくれるが、それ以上はなかなか難しいのだと。
「どういう仕組みなのか、どこかに取り上げられちゃって、こっちには回って来ないんですよねえ」
と、気のせいか、先生は陰謀論を匂わせるような発言をした。

つまり、武漢ウイルスが日本で更に広まって肺炎患者が増えると、私のような喘息患者は罹患しなくても薬に困る事態になる可能性がある訳で。
あちこち移動してウイルスを広めようとしている人々はどうか、自分だけ罹って医療機関に頼らずに自力で治すか、或いは死ぬかして頂きたい。
頼むから、他人にうつさないで欲しいのだ。



2020年08月05日(水) お赤飯炊かなきゃ!(違)

夕食後、洗い物をしていると、
「シオン、一寸来てくれない?」
と風呂上がり(と言っても暑いのでお風呂ではなくシャワー)の主人から呼ばれた。
はー何だよこっちだって仕事してんのに……と洗面所に様子を見に行くと、主人が血の付いたタオルを見せて来た。
「タオル汚してごめんね。でもどっから血が出てるかわからないんで、見て欲しいんだ」
お腹側も、背中側も何とも無い。
しかし足許には点々と続く血の跡がある。
そして主人の内股に流れる血。
「取り敢えずもっかいシャワー浴びて、血を流して来て。ここで立っていても床が汚れるだけだから」
と主人を風呂場に追い遣り、ティッシュの箱を用意する。
「流したよー」
と主人が風呂場から洗面所に侵入しようとするのを押し留めて、
「上がって来ないで、そこに立ってて。はい後ろ向いて。
 脚閉じない! 開いて前屈みになって」
後ろを向かせて内腿の間に手を入れて、左右にパパン!と叩いて脚を開かせた(鬼)。
「肛門からの出血は無いわね……んじゃ裏返し。こっち向いて。
 ……あった、ここだ!」
引っ掻きでもしたのか陰嚢に傷があり、そこから出血していた。取り敢えず、悪い病気ではないらしいのでホッとした。
ティッシュで拭いてみたが、すぐに血が出て来る。
「暫くこのままおさえといて」
と股間をティッシュで押さえさせておいて、私が体を拭いてやる。
「さっきの血塗れタオルでいいわね。裏返しゃ大丈夫でしょ。
 てか何でまた肩からシャワー浴びたの? 上半身は何ともないんだから、下半身だけでいいじゃないのさ」
と主人の体を拭きながら文句を言うと、
「だって、さっき血で汚れたタオルで体を拭いちゃったから、洗って綺麗にしないとと思って」
と言うので思わず舌打ちをしてしまった。
「馬鹿なの? アンタはいつも風呂から上がったら、真っ先にケツから拭くのかね?
 掃除と同じく『上から下へ』が基本でしょうが!
 大体自分の体なのに出血箇所がわからないって、人を呼ぶ前にまずは眼鏡かけて探しなさいよね」
このタオルも洗濯機投入前に手洗いしなきゃだし、ったく面倒臭え!と思いながらなので、ついつい扱いが雑になる。
拭き終わったら、全裸のままの主人を居間に連行し、絆創膏を貼ろうと主人の手を退けたが、出血が止まっていなかった。
「このまま絆創膏を貼ったところですぐに血で濡れて剥がれて来ちゃうから、もう暫くそのまま押さえておいてね」
と忠告したのに、1分も経たないうちに様子を見ようとして手を放す主人。
そしてまた出血……人の話を聞いてないのかと。
「ねえ、なんか着たいんだけど。それに、座りたい……」
と主人に言われたので仕方なくTシャツを被せ、直では嫌だったのでタオルを敷いた椅子に座らせた。夏なんだから、全裸で立ちっ放しでいいのに。
数分後には出血がおさまって来たので、絆創膏を貼ってやった。
毛はどうする?剃る?切る?と訊いたが、そのままでいいと言うのでそのまま貼った。

翌日の風呂上がり(と言ってもシャワーだが)、絆創膏を貼り替えるために剥がそうとしたら、主人が悲鳴を上げた。
苦しみを一瞬で終わらせるために(言い方……)一気に剥がそうとしたら、自分でやると言うので任せる事に。
「こんなに抜けた……」
と涙目になりながら、主人は絆創膏を見せて来たが、見なくていいから。捨てていいから。
「出血は無いみたいだけど、念のためにまた絆創膏貼っとく?」
と訊くと、彼はぶんぶんと首を横に振った。
貼るのはいいけど、剥がすのが嫌だそうで。


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