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『人生、一度きりよ』
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2ヶ月ほど放っておいたらエンジンのかからなくなった菊(リトルカブ・6ヶ月)を復活させるため、午後からキック大会を開催した。参加者はもちろん私ひとりだ。 しかし午前中は暖かかったのに、どうして午後になったらこんなに寒いのか。
まずはバイク置き場から菊を移動させようと思ったら・・・動かない。 タイヤが回転しないんスけど。 なぜだ、なぜなんだ。 つーか、キーをひねってもニュートラルのランプが点かないし。 バッテリの問題?
青ざめつつチョークを引きキックをかけてみる。 アクセルを開けると、わ、なんで前に進むの?
・・・わかった。この前ギアをニュートラルに戻すの忘れてたんだ。 す、すまん、菊。 こんな状態で放置されててだいじょうぶなんだろうか。
ところが2〜3回のキックでエンジンはあっけなくかかってしまった。 先週はぜんぜん駄目だったのに。まさかギアを戻さなかったことが良かったのか?(いや、ぜったいに違う)
とりあえずエンジンを温めようと、あたりをぐるぐる走り回った。 うひゃあ、楽しい。寒いけど愉快だ。
部屋に戻って手を洗うと、指先がじんじんした。鏡を見ると、頬が真っ赤になっていた。
昼休み、村上春樹の話になった。 「村上春樹って、全ての作品の主人公が村上春樹なんだよね」と、わし。 するとU野が 「オレブブチョーだね」
は? 「オレブブチョー?」 「そう、俺部、部長。「自分(オレ)」にしか興味がないひとのこと」
うーん、なるほど。 「じゃあ、村上龍もそうだね。フィッツジェラルドや三島由紀夫も」 「タレントでいうと、hitomiもそれっぽい」
とかなんとか。そんな会話で1時間が過ぎた。
なってみたいな、俺部部長。 だって楽しそうじゃん、と思っていたら、家人がかなりの「俺部部長」であることに気がついた。 世界で一番好きなひとは自分、と常に言い切るその姿は、ある意味美しい。
いや、ある意味ね。
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