『人生、一度きりよ』

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七倉 薫 /MAIL


2002年03月24日(日) そんなこと、言ってねえ

起きたらもう11時近くて、だらだらとクロワッサンを食べた。
昨日買ったくちなしととべらの苗を植木鉢に移したら、もう2時。
ラジオを聞きながら先週書いた小説の手直しをした。さいきんは何を書いてもどうしてこう後味の悪いものになってしまうんだろう。最初に考えた話とはまるっきり違ってしまった。
まあいいや。また違う話を書けばいい。

どうして気分が暗いのかと思ったら、日曜の夜だから、か。
どうにかこうにか目標を立てた。ぼんやりする時間をぜんぶそれにつぎ込んで、ネガティブな想像をぶっとばそう、などと思う。

きゃっほう。
なんて楽しげに叫んでみると、案外解決する問題はたくさんある。

あ、シーマンのこと、忘れてた。やるか。



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2002年03月23日(土)

ゆうべの雨はあがったけれど、まだ曇り空が広がっている。
千鳥ケ淵の桜もぼやけた空との境界線をなくしている。
お堀にはたくさんの青いボート。乗り場には長い行列。あきらめて北の丸公園に戻ろうか。

武道館の前にはたくさんの袴姿の女学生とスーツを着た男子学生。大学の卒業式が終わったばかりのようだ。花束を持って笑いさざめきながら流れ出てくる。

そのうちにぽつぽつとアスファルトに黒い染み。
雨だ。
売店のスナックコーナーでお茶を飲んでいるあいだに強さを増していく。
ぼんやりと窓の外を眺める。折り畳み傘を開くひと。ハンカチを頭に載せて走るひと。屋根の下に退避するひと。
ボートの上の人々のことを考える。私たちは売店で透明な傘を買った。

30分ほどで雨は小降りになり、買った傘は途端に荷物になる。
その空に響く大きな雷鳴。


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