moonshine  エミ




2006年08月19日(土)  「道中」て言葉がぴったりだ。

(ブログより)

雨は降ったりやんだり。今日はエッチラオッチラ、福岡まで帰らなければなりません。

本で見たラーメン屋さんにどうしても行きたい、と彼が言う。「だって都城なんて、こんなときでもないと来んやろ!」 でも私はトンカツが食べたい。「だって南九州に来たのに、まだトンカツ食べてないやん!」 さあ、こんなときにジャンケンで決めたりしたら、どっちかがブーとむくれて、のちのちまで禍根が残ってしまいます。

結論、「よし、両方行こう。」 ケンカ両成敗、の逆です(?)。

で、まずは「三幸ラーメン」へ。そんなに新しくもない、ごく普通なつくりのラーメン屋さん、しかもすごく辺鄙なところにある。しかし、人もまばらな都城で、これが次々にお客さんが入ってくる。高まる期待。う、うまーい! 主人が久留米ラーメンで修行したらしく、そういう味なんだけど、博多っ子の私には、たいそう馴染みました。しかも量が多い! (さすがに次に備えて、3分の1ほど食べて、あとは、かれっしんぐにさしあげました。)

次、本屋さんで地元の本を見、おいしそうなとんかつ屋さん「一休」を発見して、そこへ向かう。おお、こちからも盛況。そしてトンカツ・・・キャー、旨い! とろけそうです。しかもすごいボリューム! これで1500円とは、安いではありませんか。これもさすがに食べすぎを憂慮して、3分の2くらいしか食べずに、かれっしんぐにさしあげました。要するにかれっしんぐときたら、ラーメン1.7杯と、トンカツ定食1.3人分くらいを立て続けに食べたわけで。どちらも1人前でも普通よりボリュームあったことを考えると、食欲大魔神の本領発揮、といえるでしょう。

膨らんだ胃を抱えて、i-podで尽きない音楽を聴きながら帰途につく。道の駅でソフトクリームを食べたり(まだ食べるか)、植木温泉に入ったりしながら、ええ、都城から福岡まで、いっさい高速に乗らず帰ってきました。2泊3日の旅だったのに、ふたりで5万円しか使わなかった。学生か?みたいな旅行でありました、はい。


朝、ホテルを出たのが10時で、福岡に帰り着いたのが22時。その間、こうやってラーメンとかトンカツとか食べたり、温泉に入ったり道の駅で寄り道したりはしたけれど、半日にわたって運転しつづけた賢ちゃんに拍手。

さすがの彼も疲れた様子だったが、
「こないだ天草に釣りにいったときよりは、全然マシよ。夜中に家を出て、朝5時に着いて6時まで寝て、それから夜6時まで延々と釣ったあげくに、下道で福岡まで帰ってくるの、俺ひとりで運転したけんな。友だちは助手席で爆睡やし。あのときはほんと、限界を超えそうだったな、うん。」
・・・・・。経験値が違うのね。
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2006年08月18日(金)  きっと一度きりの夜

(ブログより)

のろのろ台風は、一晩経ってもまだ遠ざかっていないらしい。雨が降っている。風もそこそこ。

ホテルで朝食を食べ、かごしま水族館 「いおワールド」へ行く。考えてみたら、水族館って10年ぶりだったもので、楽しいのなんのって。海の中に、あんなにいろんな肴、いえ、魚たちがいて、あんなにたくさんの草とか生えてるなんて! 子供たちにまじって発見の連続。「いるかの時間」(ショーとは違うんですよ、とあらかじめ説明があった)も素晴らしかった。解説するお姉さんが、すごく優しくてそのうえ全編、手話つきなのだ。そしてお姉さんに負けず劣らず、釣り人・かれっしんぐの解説もすばらしかった。ひらめとカレイの見分け方・・・みなさん、知ってます?

昼は、天文館に戻って、さつまラーメン「くろいわ 本店」でラーメン。700円もして高いんだけど、すごいボリュームに納得。おいしかった〜。さて、その後も雨がやまないので、仙厳園も外から見るにとどめる。「しかしさー、現代でもこんなに遠いのに、幕末、こんなとこで反乱が起きても、江戸から討伐に行くの、やだよな。」 「参勤交代も楽じゃないよね。」なんて言いながら、宮崎に向かうことにする。海沿いの道を走り、けぶる桜島を満喫。途中でBOOK OFFに寄ったりする(やってることが福岡と変わんない。)

それで宮崎まで行けばよかったんだけど、さすがに遠いかなーと思って、都城でストップ。これが、なかなかにさびれた町でして・・・ホテルの周りにもほとんどお店がないの。空き店舗もたくさん。実は都会っ子の私、驚き、ちょっと打ちのめされる。かれっしんぐは、「俺、飯塚で働いてるからこんなの普通やわー。だって、飯塚、バスセンターの隣の店さえ全部閉まってんだもん」と。

てなわけで、イオンショッピングセンターに行って(・・・やってることが福岡と変わんない。)、日向名物地鶏の炭火焼、とかいうお惣菜など買って、ビール大量に買い込み、女子バレーを見ながらホテルで宴会。その後、ホテルから徒歩圏内にある焼き鳥屋に飲みに行く。この焼き鳥屋ったら、「はかた一番鶏 あらい」です。ええ、福岡においても愛用してる店です。笑える。しかし大繁盛。宮崎の焼酎飲む。


出発前、二泊目の宿を決めていなかった。天気の具合を見て、どこに滞在するか考えよう、ということにしていたのだが、果たして、雨は降りやまず。鹿児島のアーケード街の本屋さんで「じゃらん」を立ち読みして、めぼしいホテルを見つけてメモり、店を出て急いで電話して予約した。「なんか、逃亡者みたいやねー」なんつって。

まさか都城に宿泊することになるなんて思いもしなかったが、一生に一度ではないかと思えば、それもまた楽しいものだった。そして都城グリーンホテルは、前夜の宿よりももっと安かった(二人で6000円)のに、もっときれいで広かったので、気持ちよく泊まれたのでした。
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2006年08月17日(木)  南へ行こうよ

(ブログより)

11時ごろから出発。熊本で昼ごはんを食べることにする。上通り商店街で「こむらさき」本店。博多っ子の私には、熊本の麺は極太に思える。

かれっしんぐは中学の途中から・高校・予備校時代まで熊本に住んでいたので、いろいろ教えてくれる。「ほら、あれが熊本城よ。お、加藤清正像の向きが変わっとうな。」 しれっと嘘をつかれることもあるので注意が必要。

八代ICからまた高速に乗る。「高速は景色がつまらんから、これでも見てな。」と始まったのが、なんと『魔女の宅急便』です。おお、ちょっとしたサプライズ。「魔女宅」が見たいみたいと前に言っていたのを覚えていてか、DVDを借りてきてくれたらしい。そう、今の車にはDVDがついてます。クルマ屋さんの営業マンとかけあって、値引きのかわりにこれをタダでつけてもらったのだ。

5時ごろ鹿児島着。雨が降り出して桜島がかすんでいます。ホテルのフロントで「台風ってもう過ぎましたか?」と聞くと、「いえいえ、これからですよ。」と苦笑される。ちぇーっちぇーっ。天文間で激シブな小料理屋に入る。時間が早いため、最初はお客さんがほかに一組しかいなくて、すごい関西弁の屈強な男たち。しかも、「(小声で)・・・ねぇねぇ、あの人たち、話聞いてると、どう考えても借金とりに来てるよね。」 「うん、間違いない」(←同業者)

そんな中、小料理屋は突き出しからして超旨い。黒豚の溶岩焼き、きびなごのお刺身、さつまあげなどを肴に飲む。きびなごのお刺身って、お醤油じゃなくて、酢味噌で食べるんですね、すごく新鮮でした。BGMが「箱根の山」だったりするのでさらに激シブ。2軒目、またまた渋めの居酒屋に入る。ここでは、鰹の腹皮なるものを初めて食べる。これがまた、激ウマで焼酎に合いますこと。ビール買ってホテルに帰る。


せっかく夏休みを一緒にとった日に、ばっちり台風がやってきたのでした。数日前から、ヒマさえあれば天気予報とにらめっこしては気に病む私に、「いいやん、雨が降ってもきっと楽しいよ。のんびり行こう」と賢ちゃんが言った。
南九州一日目。見知らぬ土地で好きな人と二人きり、てシチュエーションは、特に何をしなくても、やっぱり楽しいものだ。
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