| moonshine エミ |
| 2007年07月22日(日) コッペパン+ジャム=ジャムパンのはずだけど。 | ||||
| やる気になれば、お休みの一日は濃い。 もちろん、日ごろの睡眠不足を解消した。 繁忙期は帰宅が23時を過ぎることも多いし、そうなると必然、寝るのは深夜1時を過ぎ、2時近くになるのも珍しくないので。 と、言い訳をしつつ、正午過ぎにようやく起き出し、「風林火山」の過去放送など見返しながら、思う存分、掃除。冷蔵庫にあった食材を使ってパスタを作成し、食べる。 夕方、ゆうきちゃんと天神で待ち合わせ。イムズ内の三菱地所アルティアムで「飛び出す絵本展」を見た。久しぶりのその会場に入って、たぶん3,4年前にゆうきちゃんと一緒にここで見た写真展のことを急に思い出した。おおっ、と自分の中で感動があった。あれからもうけっこうな時が経ったのに、今もこうして一緒に遊べるって、うれしいことだ。 まあ、そんな感傷の入り込む隙もないほど、すぐに今回の絵本展に熱中。「すごい凝ってるー!」「見て、かわいー!」「アリスー!」「こ、これ、まわしたら『2』に見えるぅぅ(←細かい説明は省きます)」、などなど、やたら時間をかけてじっくり見回る。 「ていうか、ここまで飛び出しといて、元通りにたたむことはできるのだろうか。。。。」という心配が頭をもたげ続ける、小市民な私たちでした。 さあ、それじゃあ、ごはんを食べよう、とチャリに乗って薬院に移動。通勤にも日々の買い物にもチャリを愛用してはおりますが、友だちと併走するのは何だか久しぶりで、妙に自分の中で盛り上がる。「ゆうきちゃん、今度、遠くまでサイクリングしようよ!」などと意気揚々と言う。 蚊に刺されつつ、ようやっと腰をおちつけて飲む。薬院「ゆるり」。 アボガドと納豆のピリ辛サラダ、トマトとオクラのおひたし、スナップえんどうの塩ゆで。 夏らしいメニューをつまみつつ、語る語るー。ゆうきちゃんの宮崎での苦闘が、わたくしにも、身に沁みました。そうよね、仕事って、なかなか、やおいかんよね。でも仕事はいいよね。シーガイアでのきつーい仕事について彼女が熱く語っているそのとき、お店のBGMでスティングが流れていたのは、あえて突っ込まなかった。「If I ever lose・・・」とかい歌、確かシーガイアのCMで、スティングが歌ってたよね。 帰って、録画しておいた『風林火山』をさっそく鑑賞。うう、戦後処理的な今回、派手さはなかったけど、やっぱり気持ち的に泣けた・・・。駒井、於北様、諸角、信繁、伝兵衛、それぞれの哀しみが・・・・。久しぶりに三条夫人が登場して、夫・晴信さま(お館さま)と心通わせていたのもうれしかった。あ、それはそうと、勘助が主人公だったね。この人はもしかして、狂言まわしで終わってしまうのではないかとすら危惧する最近だ。や、実は全然危惧してない。晴信さまが主人公で、まったく異存ない・・・! そう、もちろんお館さま! 自らの増長の招いた敗戦、父と慕う板垣の討ち死にに苦悩するお館さまは、まことに涙そそられるものでした。でもお館さまは涙演技は苦手で、すべて目薬らしいんだけどね・・・(笑)。 先週がまんしたらしい演出家の方が、今週、思う存分CGを使って板垣・甘利を登場させてた。ちょっと笑った。 それにしても、「人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方、仇は敵なり。」の信念にいきつくお館さまの心情に、ひきこまれた。頭を抱えて板垣の死にあらためて慟哭するお館さま・・・抱きしめてさしあげたい(←もはや、ヲタに打つ手なし。) そういえば今朝は、出光興産スポンサーの「題名のない音楽会」にて、風林火山の音楽を担当されている千住明さんが出演されていた。もちろんDVDに録ってみましたよ、繰り返して2回も。しかし・・・生演奏は、ちょっとぐだぐだだった。やっぱりN響じゃないと、なのかしら? 風林火山のテーマ曲は、ものすごくかっこいい。最初に出る、著名な書家の方による揮毫や、武田の騎馬隊、武田菱の旗が揚がる映像なども含めて、ほんとに毎回、見るたびに昂揚する。しかし某巨大掲示板では、その高尚なテーマに詞がつけられているのである。いわく、『♪コッペパーン! ジャム塗ったらあーんぱーん!・・・(以下延々と続く)』ああ、なんてくだらない。けど、私ももう、かの曲が心の中で流れるたびに、コッペパン☆と親しみをこめて謳っています。 しっかし、毎回ながら、NHK大河ドラマ班?の作る予告の見事さよ。ハリウッド映画の予告編にも劣らない、刺激的なものを毎度おつくりになる。来週の予告も、「長尾景虎」「長尾景虎」「長尾景虎」と、主要人物がばかのひとつ覚えのように連呼する予告編だったが、それで心を打ちぬかれるんだから、たいしたもの。それに緒形拳が来週から登場だ! 10年前の大河『毛利元就』にて彼が演じた尼子経久のかっこよさを覚えているわたくしとしては、いやがおうにも期待が高まります。ちなみに、噂の(?)長尾景虎つまり、のちの上杉謙信役は、あろうことか、あのガックン、Gacktなのです。 |
||||
| 2007年07月21日(土) 是非も無し土曜日。 | ||||
| まぁ何と言いますか。 疲れるものですね。 今日は土曜日だなんてことものともせず、朝から会社へ。 お仕事お仕事。 こうなることを見越して、ゆうべはちょっとだけ早く(って21時半・・・)切り上げ、飲みに行ってみた。 うちの近くの『江藤家』。お気に入りのお店だ。 博多華丸・大吉とも懇意らしく、彼らが「いいとも」のテレホンショッキングに出演したときには、電報だかお花だかを送ってた。 ほっき貝のお刺身、もずく、がめ煮、塩さば、銀杏、きんぴらごぼう。 生ビール2杯プラスα(←連れの飲み残しをいただきましたってわけです)。 翌日も仕事だし、連れは合流する前にさんざん飲んでいたようなので、お酒は軽くすませてみました。 満足してお店を出たら、中年の男性に「あのぅ、今出てこられたお店って、どんな感じですか?」と聞かれる。その隣には何だか着飾った、中年の女性。 「お魚が美味しくて、焼酎がたくさんあって安くて・・・」とアピールしたら、彼らはワインが飲みたかったらしい。がくり。 「あれはやっぱりアレかね、不倫男女の旅行ってとこかね。」 「うーん人生を謳歌してるのかもね、ある意味。」 と言いながら、帰って、寝る。 で、今朝、いやいやながらに10時出社。眠いぞ。 もう時間がいくらあっても足りないほどに、複雑化している連結決算なのであった。あれよあれよという間に、今や連結子会社7社。少数株主持分、親子間での決算期のズレ、なぜか不一致な親子間取引の勘定、うんぬんかんぬん。 「どんどん大作化してきたね、まるでテレ東の新春時代劇のように。」 と、上司。 ええ、もう、ほんと、作者としても笑えません。あの人力連結精算表・・・。 なんとか改良せんとねえ。 時間切れで諦めて退社、23時過ぎ、チャリこいで帰る道すがら、どうしても合わない勘定について考えてると、仮説が2つ思い浮かぶ。 週明け思い出せるように、会社の自分のアドレスにメールしておこう。 ということで、明日は、もう、休むぞ! |
||||
| 2007年07月20日(金) 両雄死す、のト書き練習帳。 | ||||
| 著作権というものについては、及ばずながら存じておりまする。 さりながら、ネットの巣の片隅に過ぎぬ我が身、どうかお許しを。 ◆ 中略。 背を無数の矢に指されながら、甘利虎泰、単騎、先陣の板垣方に戻ってくる。 「板垣殿、退け、退けーっ!」 かすれる声で。 甘利、どう、っと落馬する。 板垣ほか、駆け寄る。 甘利「退くのじゃ」 板垣「・・・甘利どの。相わかった」 甘利「謀りごとは、やはり、不得手じゃ・・・すまぬ・・・」 口から血を流しながら、ささやくように言って、絶命。 板垣、一瞬、目を伏せる。 早馬の伝令。 「お館さま、おんみずから、本陣を押し出されまする!」 「甘利殿・・・じきに会おう」板垣、決意の表情で、微笑む。 死相あらわに、草に臥す甘利。 本陣を崩し押し出し、丘から激戦を見下ろす晴信。 「あれは何じゃ」 晴信の影武者となった伝兵衛が映る。 村上「晴信じゃ! 武田晴信はあそこぞ!!」 「あれは・・・・わしか」 晴信のつぶやきに、勘助、はっと悟る。配下に告ぐ。 「お馬印を下げよ!」 晴信の本陣を示す旗々、下がる。 「板垣じゃ!板垣を討ちとれ〜!」村上、叫びながら駆ける。 武田軍、主だった重臣が駆け出すショット。 原美濃、諸角、晴信の弟野信繁、小山田、真田、飯冨。 板垣、激戦の末、落馬しながら雑兵を討ち取る。 「板垣!」 晴信、叫ぶ。 「お退きくだされ!」 今にも駆けださんとする晴信を、勘助、おしとどめる。 「のけ! 板垣を救うのだ!」 必死の表情の晴信。 「なりませぬ、板垣様のお命を、無駄になされるおつもりか!」 晴信、泣き出しそうな顔でとどまる。 青空の下、落馬した板垣は白兵戦。 ぶんぶんと矢をふりまわし、敵を討ち取りながらも、自らも刺され、斬られる。 「旦那さまー!」 主の窮状に、たまらず、影武者の伝兵衛、叫ぶ。 「なに? 影武者・・・」 耳ざとく聞きつけ、村上、悟る。 丘の上にたたずむ真の大将、晴信のカット。 板垣、ざんばら髪で戦い続けている。 JAC仕込みの殺陣で相手をぶったぎりながら、10年前に晴信を諌めた歌を再び詠む。 「はかなくも・・・なおこのもとの、夕映えに・・・・月影やどせ、花も色そう・・・」 其の瞬間、ぶす、と槍で刺される。矢、放たれ、複数刺さる。 華々しいBGM、唐突にやむ。 濁った目で、青天を仰ぐ。輝く白雲。 「・・・・若」 微笑みと共につぶやいて、あおむけに倒れる。 「いーたーがーきーーー!」」 戦場に響き渡る晴信の絶叫。 BGM,再び荘厳に鳴り出し、板垣・甘利の両雄を屠った村上軍が、蹄の音とともに怒涛のごとく押し寄せる。 晴信、涙目で震えている。 「お館さま、お退きくだされ!」 隻眼を見開いて言う勘助の言にて、この回、終了。 |
||||
| << | □ | >> | ||||