2025年09月09日(火) |
テーマソングは銭形平次 |
大学受験に向けて高校3年生の時に予備校に通った。
父親が仕事関係で知り合った人に高校一年の弟に今から予備校で勉強すれば、東大入学も夢でない。 と言われた。 弟は予備校の入塾試験に合格したけど、高校3年の私は落ちた。 その予備校の夏期講習は試験なしで受講できることができて、夏期講習を受けた人はそのまま9月からの普通のクラスに入塾できた。 4月に試験に落ちてる私からしたら、周りは他校の進学校の勉強熱心な子ばかりでかなり厳しい環境だった。 私の通ってた高校では勉強できる女子=おしゃれに興味なく勉強一筋 だったのに 予備校に来てる女子、特に私立高校の女子は可愛くておしゃれでコミュ力も高い子たちが多かった。 予備校に来てる男子もかっこよくてコミュ力も高く勉強も親切に教えてくれた。
何よりも学校の授業よりも勉強が楽しかった。塾の講師の先生も質問に行ったら丁寧に教えてくれた。 数学の先生が特に素敵で文系なのに私はこの塾で数学にはまった。 チューター制度というのがあってアルバイトの大学生も何人かいて質問や進路について相談にのってくれた。私の担当はKさんという女性で進路についての悩みや勉強のわからない事色々と力になってくれた。 そのチューターがステイしてる部屋がチューター室でKさんの他にも大学生の人が数人いた。
4月の入塾試験の時に試験監督をしてた大学生のお兄さんが、勉強なんてできんでも気にしなくていい。それが人生の全てじゃないから みたいな話をして、 え?塾の試験なのにこの人何言ってるの?と思ってたら そのお兄さんは銭形平次の歌を歌いながらゆっくりと退場して行った。 あまりにもインパクトが強すぎて、夏期講習の時も9月に入塾できた時に私はこのお兄さんにもう一度会いたいと思ってた。一度しか会ってないし覚えてるのは銭形平次の歌だけ。
その後、私は二度目の大学受験のしんどい時に銭形平次の歌を歌って戦った。 今でも一番は歌える。二番は歌えないけど 笑
ある日チューター室で勉強を教えてもらってる時に その人は登場した。銭形平次の歌を歌いながら! これは間違いないとその人Jさんに私は夢中になった。 勉強の質問を口実にほぼ毎日チューター室に入り浸っていた。
いつも迎えに来てくれる母親は素敵な人だけど、モテそうだしあの人はかなり遊んでそうだから、私みたいな高校生は相手にしてもらえない。と 実際、そうだった。勉強は教えてくれるけど、あくまで生徒ととしてだった。 でも別のチューターの男の人は可愛い私立高校女子にはプライベートでもデートしたり、車で自宅まで送っていったりしてた。 Jさんには彼女がいる。とJさんが自分で言ってた。 それを知ってたけど受験が終わってから私は訳のわからない告白した。
私には好きな人がいるけどJさんが好きだ。
わしに彼女おるの知っとるじゃろ?
それでも好きだ。
わしが彼女とおるところ見たらどうするんじゃ。
陰からじっと見てる(今でいうストーカーやん)
それはわしが困る 大学入って世界が拡がったらたくさん出会いがあるけーがんばりんしゃい。
おぼろげな記憶と曖昧な広島弁だから、会話は正確ではないがこんな感じでちゃんとふられた。
その後、私は大学生になり、私の担当だったKさんと会った時にJさんは大手損保会社に就職した。と聞いた。 もうJさんに対して気持ちがあったわけではないが、自分が就職する時に損保という選択肢が会った時に損保を選らんだ。私が就職した会社にはJさんはいなかった。仲良くなった他社の社員の子にもJさんの名前を出して聞いたけどJさんはいなかった。 Jさんのことはすっかり忘れてたのだけど、この間、ふと検索してみたら いました。Jさん。 年齢を重ねてもあの大学生の時と変わってなかった。 でも、損保じゃなくて全く違う業界だった。
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