凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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ショッピングモールのイベントスペースで ハンドメイドフェアをやっていた。
手作りアクセサリーだの、リネン生地のポーチだのトートバッグだの。 小さなキラキラちまちました可愛らしい作品が並んでた。
すごいなーと感心しながらも、気軽には見れない。 作り手さんが目の前に座って接客しているわけだから。 じっくり見るとすかさず声をかけてくれる。 当然だ。接客なんだから。 でもただの販売員じゃなく、製作者なわけで。 作品に対する思い入れは相当なわけで。 この作品に関心がないという事は、 製作者であるこの人にも当然無関心で、 この作品が好みじゃないという事は、 この人の存在も否定したような罪悪感に苛まれる。
反対に、興味を持った作品を見つけても 目の前の製作者が、ちょっと合わない雰囲気の人だと この人が一つ一つ一所懸命作ったものを 自分のモノとして、使用するのに抵抗が。
そもそも見ず知らずの人が手作りしたものを 自分が持ち歩く気になれない。 生理的に駄目。
作り手さんが見えない大量生産品の方が気分的に楽かも。 それか、作り手さんと売り子さんが別人の方が。
ってなんだろうなぁ私のこの感覚。 変なのかなぁ。 「よそのおかんが握ったおにぎりは食べられない」って 言ってた芸人さんがいたけど それと感覚似てるのかな。
あぁ違うかな。 私は手作り品の「念」が気持ち悪いんだ。 おにぎりに「念」はこもってない。 いや、母親が作るからこもっているのかな。 でも私は他人の作る料理は美味しい。 じゃああの芸人さんは「お母さんのじゃなきゃイヤだ」って マザコンとか?
あれこれ考えるのは、要はちょっと気に入った作品があったから。
明日、気が向いたらまた行って、作品と製作者を前に 自分と戦ってみよう。
暁
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