凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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朝、ベランダに出て、登校していく子供達を眺めつつ、洗濯物を干す。 ベランダの前は細い脇道で、小学校の指定した通学路でないので小学生は通らない。 何人か、中学生が通っていく。
いつも通るのは、二人連れの女子中学生と二人連れの男子中学生。 他も通っているのかもしれないけれど、私は洗濯物を干しているのであって、別に見張っているわけではないので一人無言で通る子には気がつかない。 会話が聞こえるので気がつく程度。 テスト前は「勉強した?」とか言葉少な目だったり、昨夜のテレビの話だったり、今日の学校行事の事であったり。 とぎれとぎれに耳に入る彼らの他愛ない会話は朝からほっこり心があたたかくなる。
「ごめんーまった?」「いや、大丈夫」「ごめんー」
おや?聞き覚えの無い男女の声。 中学生のカップルがここを通る事にしたのかな? 女の子の方がちょっと待ち合わせ時間に遅れたのかな。 それにしても朝、一緒に登校するって微笑ましいけど、中学生としては勇気あるなぁ。 下校ならともかく、一緒に登校って勇気いるよね。 それも厭わないくらい、熱々の初々しいカップルなのかなぁ
ほんわかした気分でチラリと道に目をやると、男子中学生が二人、歩いていた。
……あ、いつもの二人連れの男子中学生? あれ?カップルは? え?あ? ボーイソプラノだった二人のうちの一人が声変わりしたってこと? そういうこと?
なんかなんにせよ、一緒に楽しく登校する姿は微笑ましい。 色々と今日も朝からほんわかした気分。 今日も学校頑張ってね。
暁
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