2005年01月20日(木) |
君に出会えたこと、それは運命。 |
ひとこと。 たった一言が、人を生かしも殺しもする。 ほんと、最近そう思う。 あたしは、あんまり泣くことがありません。 泣くことは、悪いことだからです。 泣くことは、負けだからです。 感動とかでみんなだーだー泣くけど、そゆなん見るとちょっと、いやだいぶ冷静になります。 そんで、自分てほんと心が汚いんだなぁって思うのです。 なんて、無感動で不感症な人でなしなんやろう、って思うのです。 別に、泣くことがかっこ悪いってカッコつけてるわけじゃなくて。 本当に、泣けないんです。 だから、みんなが羨ましかった。 素直に感動できる人が羨ましかった。 なんて綺麗な涙を流すんやろうってずっとずっと思ってた。 できることならあんな綺麗な涙を流したかった。 できることならあんな純粋な心になりたかった。 あたしは、汚れてる。 あたしが泣くのは、悔しいとき。 あたしが泣くのは自分の無力を思い知ったとき。 追い詰めて追い詰めて、自分の居場所がなくなったとき。 その時初めて、もうだめだって泣くんです。 自分の力では、もうどうにもならないから泣くんです。 そんなの、かわいくないってわかってる。 だけど、それくらい泣くことなんてないんです。 泣いてる間にできることはたくさんあるから。 どうしてあたしはこんなに冷たい人間なんだろうって。 ずっとずっと、思ってた。 ・・・『かわいそうやな』って言われました。 そうか。 あたしは、『かわいそう』なのか。 悔し泣きしかしないから? 感動で泣いたりしないから? 泣くことは悪いことだと思ってるから? 泣くことは負けだと思ってるから? でも、泣けないんだよ。 すごく嬉しいし、すごく感動してるし、ほんとは、すごくすごく・・・。 でも、泣けない人間になってしまった。 あたしが歩んできた人生は、誰かに『かわいそう』って言われるようなものだったのか。 あたしが歩んできた20年ちょっとは、そうやって簡単なひとことで、誰かに見下されるようなものだったのか。 あたしは、『かわいそう』だったのか。 『君は冷たい人でなしだ』って烙印を押されたようで、なんか。 その通りだから返す言葉もないんだけど。 でも、最近、とある友達からの手紙で学校にいるにも関わらず、泣きそうになりました。 自分でも驚いたんだけどね。 あたしも泣けるんや、って。 ずっとずっと、純粋で綺麗な光みたいな人が羨ましかった。 けど、痛みを知らない人は、他人の痛みがわからないから。 純粋な人ほど、無神経やってことにも、気付き始めた。 純粋な人ほど、びっくりするような発言をする。 悪気もなく。 だから、言われたこっちはやるせなく笑うしかない。 褒め言葉のつもりで言っているそれや、悪意なく思った素直な一言に傷つきながら、それでも笑うしかない。 だって、彼らはこっちが傷つくなんて思いもしていないのだから。 だから、『かわいそうなんて、一番好きな人に言っちゃいけないよ。それは思いやりが足らないよ。』っていう友達の言葉で、はって我に返った。 そうだ、そんなこと、言っちゃいけない。 言われてからいろいろ考えて、自分がそのひとことに傷ついてたんだって思い当たるあたしも相当鈍いけどね。 そのときは、『え・・・?・・・』って思っただけだったけど。 そんで、なんか知らんけど、昔付き合ってた人のことを思い出した。 その人は、あたしがネガティブでマイナス思考過ぎるって面と向かって言い放ったし、俺が変えてやるって言ってたけど。 でも・・・。 確かに、あたしはネガティブだし、マイナス思考だけど、それは果たして悪いことなんだろうか。 そのときはそれが悪いことだと思ってたし、彼が望むならポジティブでプラス思考なあたしになろう!って思ってたけど。 彼は確かにポジティブでプラス思考だった。 でも、それっていいことなんだろうか。 ネガティブでマイナス思考なあたしは、悪なの? そんなあたしが消え去らなきゃ、あたしはあなたに好かれないの? ネガティブでも、マイナス思考でも、あたしはあたしなんじゃないの? ネガティブでマイナス思考も、言い換えれば現実的で慎重派なんだ。 ポジティブでプラス思考でも、言い換えれば現実を見ない短絡派なんだ。 あのころは、それがわからなかった。 だから、無理してポジティブだったし、無理してプラス思考ぶってた。 それが、あたしの首を絞めた。 あたしは好かれたいがために自分に嘘をつき続けたし、一番好きな人から自己否定を受け続けた。 どんなあたしも、あたしなのにね。 でも、彼は自分の着尺であたしをはかった。 あたしもそれに沿おうとした。 あたりまえだよね、好かれたいもん。 でも、常に常に、思ってた。 彼はあたしのこと見てないって。 あたしがあたしだから、好きなんじゃないって。 自分の善悪であたしを縛り付けて、あたしを作り変えようとしてた。 それは今のあたしを好きじゃないってことだ、って。 でもさ、それ、言えなかった。 彼はとても優しい人だったし、純粋でいい人だったから。 だから、ネガティブなのも、マイナス思考なのも短所だと信じて疑わなかったし、好きだから短所は指摘してあげるべきだと思っていたし、短所を直す手助けをしてあげるのが正義だと思ってた。 悪気がないってわかってたから。 だから、あたしはあたしなんだからどんなあたしも愛してよなんて言えなかった。 そんなの、卑怯者の言うことだってわかってたから。 そんなにポジティブでプラス思考の子がタイプなら、そんな子と付き合えばいいじゃん、とも思った。 だけど、そんなかわいくないこと言えなかった。 彼は、純粋に、あたしのこと好きだから、善意で、あたしのために、って思ってるの、わかってたから。 だから、苦しくて苦しくて仕方なかった。 デートひとつ行くのにもすんごい気合が必要だった。 あたしのこと見てない人とデートするのは、まさに苦行のようだった。 だって、彼がどんな子を求めてるか、常に正解を先読みしていたし。 どんどんどんどん、あたしのこと好きになってくの、見えてた。 だけど、逆にあたしは冷めるばっかだ。 理想の女を演じてるんだから、あたりまえなんだけど。 あたしは卑怯者だから、人の顔色を読むのが得意だ。 どんなことを言って欲しいか、すぐわかる。 言葉の裏を読むのも得意だ。 嫌われないためには、常に正解を口にするしかないから。 卑怯者のあたしは、嫌われないために、間違った本音を隠して、わかりきった正解の嘘を口にする。 それで、どんどんどんどん言えない本音が心を埋めてく。 窒息しそうになる。 全部、自業自得なんだけどね。 自分から隠れといて、何で見つけてくれないのよって言ってるようなもんだから。 結局、いっぱいいっぱい相手を傷つけて、あたしの恋は終わった。 相手は飼い犬に手でもかまれたような感じだったことだろう。 相手は疑うことなく、あたしを全力で好きだったから。 あたしが自分を好きじゃなくなってるなんて、気付きもしなかったと思う。 あーあ。 なんでこんな風になっちゃったんだろ。 でも。 こんなあたしでも、友達のために泣けるんだってわかった。 てゆか、気付いた。 あたしって、やっぱ冷たい人間なんだなってこと。 自分が本当に本当に大事で大好きな人間のことは、シンクロするほど大事にするんだけど、それ以外ってほんと適当なのね。 どーでもいいっちゅうか。 でも、大事な人の一大事には、泣けるんだってわかった。 自分のためには泣けなくても、好きな人のためなら泣けました。 それでもあたしは『かわいそう』なんだろうか。 可哀相ってなんだろう。 てゆか、何年もたってやっと何故彼のことを好きになれなかったのかの理由がとけました。 ほんとあたしって鈍いな(笑) なんていうか、大事にしたい。 これから、ひとことひとことを。 あたしはかわいくないし、冷たいし、卑怯者だけど、大好きな人を傷付けたくない、大好きな人に笑ってて欲しいって気持ちは誰よりも強いから。 こんなあたしのひとことでも、誰かが幸せになるかもしれないんだから。 いっぱいいっぱい、きょうもあなたを好きでいようと、心から思った。 つたない言葉ばかりだけど。 この想いが、あなたに届きますように。
幸せに思う、めぐり合えたこと。
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