2005年09月08日(木) |
あたしから、アナタへ。 |
あたしに、アナタは、もったいないぐらいな人だと思うの。 最初は、別に好きじゃなかった。 勿論、特別な意味でね。 今度こそ、自分から好きになった人と、って思ってた。 だけどアナタは、アナタなりのけじめをつけて、あたしに言ったの。 『あたしに、なんになって欲しいの?』って聞くのに、『彼女』って。 それで、なんだか踏ん切りがついたあたしは、『うん』て答えた。 そんな、始まり。 もう一年が過ぎて、お互いのいいところもいやなところもたくさん見てきた。 まだまだ知らないところの方が多いけれど。 喧嘩ができればよかったのに、あたしはアナタを追い詰めるばかりで、アナタは知らずのうちにあたしを傷付けるばかりだった。 人知れず涙を飲んだあたしは、『明日はきっと』、『明日こそは』って呪文みたいに唱えてた。 悪いことばかりじゃなくて、いいこともたくさん。 いっぱいいっぱいぎゅってしたよね。 いっぱいいっぱいすきって言った。 気付いたらあたしは、一生懸命、一生懸命、アナタのことを好きだったの。 アナタの気持ちを考えもしないで、あたしはあたしの『すき』を伝えるのに精一杯。 すごくすごくくだらなくて、すごくすごくちいさいこと。 例えば、笑うと印象が幼くなるところとか。 例えば、思ったより高い声とか。 例えば、膝枕をしてくれるとか。 例えば、テレビ見ながらあたしの頭をなでてくれる手とか。 例えば、あたしの話を聞いてくれて答えてくれるその仕草とか。 例えば、じーっと顔見てたら『ん?』って聞き返すクセとか。 そんなひとつひとつに、あたしはぬくくなるんだと。 じゅん、て染みてくるんだと。 あたしを甘やかすアナタはどこまでも優しくて、どこまでもいじわるで、どこまでもどこまでも、溶けるように甘いの。 だからあたしは、角砂糖の味を知った蟻みたいに、そばを離れられないのよ? それはあたしの弱さであり、アナタの責任であるはずなの。
だから、だからね。
一番にあたしのこと考えてよなんて言わないから。 忙しいの、わかってるから。 ちょっとだけ、ちょっとだけでいいから。 今きっとあたしが寂しがってるな、って。 一日に一瞬でいいから、あたしのことを考えて。 それがテレパシーみたいに通じ合うほど、シンクロ度は高くないけど。 頑張って電波、キャッチするから。 お願いだから。 あたしがいなくても生きていけるんだってこと、わからせないでよ。 あたしなんていなくても、地球は回るんだって知ってるけど。 だからこそ、余計に。 二人の世界では、あたしが全てであってね?
広い世界でたった一人の、あたしの好きなアナタへ。
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