皇帝の日記
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のところに行ってきた。 上海は魯迅が晩年住んでいたところで、墓とかデスマスクとかある。
魯迅公園と、その中にある魯迅墓、魯迅記念館、少し離れたところにある魯迅故居にも行ってきた。
紹興で魯迅は人生の三分の二を過ごしたらしいが、それはともかく、紹興で魯迅故居の近所に住んでいた人たちはもう魯迅で生計を立てていて、魯迅魯迅魯迅といった感じだった。魯迅関係のグッズを売ったり、魯迅関係の名所を回る個人ガイドとかであふれ返っていた。
しかし上海の人間はそんなことはどうでも良いらしい。 魯迅公園はただの広い公園として、市民の憩いのばになっているし、墓の前の石畳は正方形なせいか老人達がバケツに水を張ってそれに筆をつけてせっせと習字の練習をしているし、魯迅記念館は明らかに日本人向けに作られている。 魯迅故居に至っては、同じアパートに普通に人が暮らしていて、写真を取ったら隣の部屋の洗濯物がばっちり写ってしまった。 この人のうちの洗濯物は何度日本人観光客のカメラに収まったことか。
そういえば魯迅公園には老人向けの健康器具が大量に設置してあって、人民達が滑車を回すネズミのように一心不乱にぐるぐる動かしていた。 なんか騙されているのではないだろうか。 たとえば、健康器具の回転によって生み出された電力が魯迅記念館の薄暗い照明に転用されているとか。
魯迅故居の周辺ではトイレを使わずにその辺で用を足す人が続出らしく、「大便禁止」とか「小便禁止」とかいたるところに書いてある。 おまわりさんに「そんなに皆その辺でするのか」と聞いたら、「小便したら5元、大便したら10元罰金。気をつけて」と言われた。 中国語、いまいち通じない。
行く前に「魯迅公園と魯迅の家に行ってきます」と伝えておいたアメリカ人(日本語可)は、私が「老人ホーム」にいくと思っていたらしい。
帰ってこなかったところで捜索はあらぬ所で展開されることに。
皇帝

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