皇帝の日記
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2002年06月04日(火) 帰る準備着々

入寮する時に押金として500元余分に払ったので、卒業時にレシートを持っていくとその500元が返金される仕組みになっている。

ここまで熱心にこの日記を読まれて、すっかり中国通になられた方々、もうお分かりですね。これはそう、



です。
はなからその500元は

獲る気

で来てます。
ええ、奴ら。

こちらにレシートのコピーがあるということは、向こうに本物があるということに他ならないはず。
ところが、こちらがコピーを持っていかないと、確認さえしてくれずに返金されないシステムになっているらしい。
しかも留学生達は、卒業と同時に帰国してしまうので、いつかの電気代のように何週間も言い争いをするということも不可能。
ある意味踏み倒し。

罠は二重三重に張り巡らされている。

まず第一に、入寮時には大概の人が中国語、特に聞き取りが全くできない状態。
その上、獲る気でいるので小さな声で一度きり、
「このレシート無くさないでね」
というのみ。
多くの人は、聞いた記憶すらないという・・・。

更にこの、「卒業時」に返金と言うのがミソ。
「退寮時」にではない。
二年以上在学している人は、大抵半年以降は退寮して外に住んでしまう。
そこでこのレシートを無くしてしまうのだ。

ついでに、この時期は入学手続き等のイベント盛りだくさんで、貰うレシートは星の数。
どれが重要だかわからなくなってしまうのだ。

私の場合、伯父が入学時に一緒に来てくれていて通訳してくれていたので、レシートを無くしてはいけないと、しっかりと封筒に入れて取って置いたのでなくしてはいない。
レシートを探してうろたえる人々を尻目に、余裕綽々である。
しかしうっかり第三の罠にはまってしまった。

そう、それらしいレシートが五枚もある。
さあどれだろうか。
全部持っていってみよう。

あ、今思い出したけど、これを払った時中国元にまだ両替していなかったので、伯父さんが出してくれたのだ。
覚えておられるだろうか。
一年後のお小遣いということで・・・。


皇帝