皇帝の日記
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両親がクモを飼っている。 飼っていると言っても別に餌をやったりしているわけではなく、ただ家に巣を張ったクモに名前をつけたりしているのだ。 大抵のクモはホウキではかれて掃除されていまうのだが、母は母の、父は父の、それぞれのお気に入りのクモを残して、その成長を観察している。
母のクモは私のバスルームの隅にいて、名をクモ助という。 母の自慢は、クモ助が赤子の頃から観察しており、初めはただの黒い点だったのが今やはっきりと肉眼で8本足が確認できるということだ。
父のクモは父のバスルームの隅にいて、名をクモ太郎という。 父の自慢はクモ太郎がもともとクモ助よりも大きいということ。
両者成長を競い合っている割には、とりたてて餌をやったりはしていない。 そのせいかちっともなついていなので、人が来ると身を縮めておびえている。 いちいち見に来る母なんか、はっきりってクモ助にとっては迷惑なのではないかと思う。
ふたりとも花福がいなくて寂しいのだな・・・。 しんみり。 でも何故クモ・・・。
皇帝

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