僕があんまりあっちで間違い、こっちを間違いしているから、それをどうにか消そうとしたら、消しゴムはあっという間にちびてしまった。小さくなった消しゴムは、いつも最後まできちんと使えずに、それでも僕は捨てられなくて、机の中で小さないびつな消しゴムがコロコロ貯まってゆく。いつか机の引き出しは、もう使わない消しゴムたちで埋まるのだろう。僕はそれを見て、苦い顔で笑うのだろう。