雑感
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2001年10月20日(土) 施しをすることについて

路上にはお金を乞う人が多い。そういうとき、どうしたら
いいものかいつも迷いながら、財布を出すのがおっくなのを
理由に避けていた。(でも、赤ちゃんを抱いた、ジプシーの女性に
あげようという気はしない。)パートナーはやるなっていうし、
友人にもやっていけないと言われた。一本気の彼は、若いんだから
働いて金をかせげという。(彼は無一文のときも、誰にも助けを求め
なかったからだと語ってくれたことがある。)

お金を乞うのは、貧しいひとだけでなく、若者も子どもも多い。
たばこ代が50円、100円足らないと、見知らぬ人に頂戴って
気軽にいう。心やさしい人が多いのか、そういうときは融通しあって
るのをよく見かける。
高校生の男の子が我家に逗留していたときも、「僕もやるよ、
電話代頂戴って!」と聞いた。

ウィーンではホームレスでお金が全然なくても飢え死にすることは
ない。カトリックの組織「カリタス」が毎晩、巡回して食事をふる
まって、夜だけ暖かい宿舎を提供している。

こんなことを考えながら昼寝をして、夢をみた。
側溝で着替えをしているときに、若い日本人のお姉ちゃんが
「金よこせ!」と脅かした。怖くなかったので、「いくら欲しいの?」
て聞いたら、お姉ちゃんが私の財布を取り上げるのだが、そこには
円は全然なくて、シリングだった!お姉ちゃん「もう、いいわ」と
去る・・・オチまでついた内容だった。

施しについてのスタンスが決まっていないから、こんな夢をみたのかな。
でも、道行くひとに全部施しを与えていたら、私が無一文になってしま
う・・ちょこっと融通するだけなのに、むずかしいことである。


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