雑感
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昨日、来年より実施される懸案の外国人同化政策の内容が明らかに なった。
ちらっと読んだところでは、1998年以降移住してきたEU 加盟国以外の外国人は、100時間のドイツ語コースを受けて 試験に合格したら滞在許可がおりるらしい。 授業料は半分は国が負担するが、あとの半分は自己負担(400 ユーロ程度)あるいは雇用側の負担となる。 試験は2度、3度と受けられるが、落ちたら滞在許可はもらえない。 季節労働者や越境労働者にも該当する。
年内中に法制化されるけれど、外国人排斥が衣の下からよく見える 政策だと思う。70過ぎて呼び寄せられたおじいちゃんやおばあ ちゃんもいるだろうし、日本人もアメリカ人も該当する。こんな 法案ができれば、きっと、対墺投資も減るだろう。
政府や一般のオーストリア人からすれば、至極当然の処置、 ドイツ語を学ぶのは生きるための最低限のテクニックだと言う。 でも自分から習おうとするのと強制されるのとは雲泥の差がある と思う。試験が苦手な人だっているし・・
Integration policy(同化政策)を進めるのは外国人のためにも なるという論旨だけれど、ドイツ語が彼らと同じように話せても 就職機会や社会的立場が平等になるというわけではない。 外国人は、この国においては、縁の下の力持ち的役割を担うだけ で、民族差別はずっと残るだろう。
この法案、どうなるかずっと注目していきたい。
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