雑感
DiaryINDEX|past|will
隣国ドイツの労働環境がどんどん変わっていく。来年には店舗の営業時間 も大幅に緩和されるとか。
今年に入って、ジーメンスやボッシュ、ダイムラー・クライスラー等の経営側が労働時間の延長を要求して組合側は飲まざるをえなかった。でないと東欧の労働力の安い地域へ工場を移転すると脅しをかけたので・・
ドイツの動向はいずれこの国にも波及するだろう。目下、オーストリアの労働組合は相当の力を持っているので急激に変化することはないが、数年を出でずして週末も働く人が増えるのは間違いない。 日曜日は安息日というお題目は、カソリックを国教とするおかげで磐石ではあったが、その土台が経済の波にさらわれてぐらぐらしている。平日と週末の区別が水彩絵の具を混ぜたようにぼやけてきている。
EU加盟するまでは土曜の昼から日曜は働いてはいけない国だった。(交通や観光産業に含まれるものは例外) 土曜も14時になった瞬間、店店はシャッターをおろし、国民みんなが可能な限り安息に入る。個人個人の用事は月曜までお預け。 この国に来たばかりのときは、買い物ができずに手持ちぶさたで上手く週末が過ごせなかった。物を買うことで何となしに精神のバランスを取ってたように思う。夏は外に出れば何とか上手に過ごせるが、冬になるとこの週末という時間ーある人には短すぎるし、ある人には長すぎるーをいかに過ごすかは、けっこう大きな課題である。
私の場合、夏はジョギングしたり自転車に乗ったりと足りないくらいの週末を過ごしたが、寒さ厳しい冬に向かう季節になると、いまだに上手く過ごせる自信がない。 この週末は案の定、雨続きで、土曜は何度も読み返した本を読み、日曜は掃除、繕い物、ケーキを焼いて保存食を作り、サウナに行ってどうにか過ごした。 ちょっとへこたれると手強い週末なのに、平日の喧騒から解放された日曜はけっこう気にいっている。(土曜は今では18時まで買い物できるので週末の概念からはずれていると思う)
|