雑感
DiaryINDEXpastwill


2006年02月06日(月) エゴン・シーレ展

アルベルティーナでシーレ展が開催されていたので
見に行った。
シーレは1890年にオーストリアで生まれて、後にウィーンの
芸術アカデミーに入学。その頃から、独特の裸像を描き出した。
入学して間もない頃描いた人物画は、きっちりと頭蓋骨のバランスが
取れた、物差しで計ったような横顔だった。

なんてアンバランスな裸像を描くのだろうと思っていても、
初期にはしっかりデッサンを学んで、ちゃんとした絵を描くのだ
なと思った。物差しで計ったような線はあまり魅力がない。
こういう基本を押さえて、最終的に行き着くところが、誰にでも
判別できる独自のスタイルなのだなと感心する。

高校生の頃、大阪のデパートで見た、プラハ国立美術館展の
代表作も見ることができてなつかしかった。
左膝を立ててポーズを取っている絵は誰もが一度は見たことが
あると思う。
シーレの緑色を使った婦人画は、特に変哲もないのにエロチックで
一度見たら忘れられない。

シーレよりも、もっと人気のあるクリムトの絵は最近、ニュースになっているが、オーストリアギャラリー所蔵の5点が元の所有者の親族に返還されることになった。木曜に閣議決定されて、修復点検作業に入るため、昨日の日曜で
壁から外されてしまった。幸い、土曜日に見学に行って最後のお別れをしてきたところだ。いっきょに5点も大広間からなくなるのは寂しい限りだ。

egon


Aqu |MAIL

My追加