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2003年03月09日(日) |
かけられたのは、孤独の呪い |
僕が間違っていた 壮大な計画だったのに ちょっとしたミスがあったんだ
長い付き合いだと思っている人ほど、 私のことを少しもわかっていないと思うことが多い。
そういうのは両親だけかと思っていたけれど、 彼にしても、時々連絡をくれる同級生もそう。 久しぶりに会った同級生ですら 当時の私をわかっていなかったことを知る。 そして今でも、そのわかっていなかった「私」で 今の私を解釈しようとしているので、話が全くかみあわない。 昔の私はそんなやつだったっけ?と聞いていて笑ってしまう。 まるで他の人の話を聞いているみたいだ。
昔の私は、今よりも自分をわかってもらうことに 熱心だったはずなのに、なぜこうなのだろう? 「久しぶりに会ったけど、かわってないね」っていうのは どの部分がかわっていなかったというのだろう。 あんなに一緒に話したり泣いたりしたのに、 私たちは何をわかりあっていたつもりでいたんだろう。
私もたぶん、あなたのことを誤解しているのかもしれないし、 私もうまく自分を表現していなかったから こうなってしまったのかもしれない。 たぶん、どちらかに非があるってことじゃないんだろうね。 とりあえず、私は今のあなたを理解するつもりでいるから、 あなたも今の私を知ってほしいな。
そう言おうとしたけど、あなたが今話したいのは 自分の家族のことだけなんだね。 それとも、今のあなたは夫と子供でできていて 自分ってものはどこにもないって解釈すればいいのかな。 愚痴や不満を言うなとは言わないけど、 あなたが何時間も費やすほど 私は聞きたがってたわけでもないんだよね。 それとも昔の私はただのあなたのイエスマンだったのだろうか? あなたが聞いてくれたのは、私が今独身だって ことくらいだよね。
お互い笑顔で別れたけれど、 自分の笑顔は何に対する笑顔なのかわからない。 今日は一緒に楽しむつもりで会う約束をしたのかと 思ってたのだけど。。。
あなた、一体何しにきたの?
一つだけ忘れていたことがあったんだよ
誰も僕を愛するやつがいなかったってこと 誰も 誰もいなかったってこと
毎日会う人からも、 久しぶりに会う人からも、何も得られない。 不満な気持ちと引換に、 相手が満足しそうなことを言って毎日が終わる。 それでうまくいくならもうそれでいい。
誰も私の話なんて聞いちゃいないのに 一体何を期待してたのかな。 友達ならわかってくれる、なんて 普通の人が言うセリフなのに。 今日あなたに話すつもりだったことは、 わかってもらったつもりだった時代の記憶と一緒に 燃えないゴミの日にでも捨てておくよ。 次に会うときまでに孫の愚痴でも用意しといて。
笑いながら話すあなたの言葉は、 孤独を強めるための呪文でしかなかった。
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