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| 2003年05月04日(日) |
太陽を見つめて/endless game |
約束されるはずのない幸せと 希望に満ちた夢に怯える日々 早く目を覚まさなければ、と 一日が始まるたびに思う
あまりにも不幸なことが多すぎて 感覚が麻痺してしまったのだろうか? ときどき、希望のある未来が 開けているように感じる時がある
否定しても 否定しても なかなか夢が覚めない これは一体なんの冗談? それとも罰? この不安の終わりはどこにあるの?
手にしたバラを握ってみても トゲでできた手のひらの傷から 出てくる血すら信じられない
きっと、あの太陽が美しすぎたせい
あまりに長く見つめすぎて 私の目はうまく機能しなくなってしまったのだろう まるで光に満ちた未来が あるように感じる時がある
私の目は光で満たされたまま 本当は前なんて見えていない 前に進めているのかすらわからない
もしここが本当は崖なら お願いだから、誰か背中を押してほしい それがだめなら、崖のふちまで 手をひいてほしい
不幸な未来と 不安な未来 どちらかしか選べないのなら
未来なんて、もういらない
目の前にスイッチがある 今度こそは絶対に押してはいけない、と思うのに 手を後ろに引き戻そうとしても動かない 破壊へのスイッチ
黒い翼の者がささやいた
なぜ 自分の欲望を抑えようとする? お前は欲望のままに動く血筋の人間じゃないか 誰を突き落とす時も 笑いながら背中を押すことができる
落とされる相手はお前の幻影に騙されて 自分が落ちていくことすら気づかない
今度こそはその手にはのらない そう叫んだ瞬間 黒い翼の者が私の手の上からスイッチを押した
ゲームは開始された このゲームは、お前が気づくまで続けられる
誰もお前を必要としていないこと お前も誰も必要としていないこと
安心しろ お前には勝利が用意されている いつものように 苦い勝利がな
黒い翼の者は 私をなめるように見て笑いながら言った
安心しろ 誰もお前の瞳なんて見ない 真実を言ったところで無駄でしかない
無理に苦しんだりなんてするな せいぜい楽しんでこい 引き返す術なんてない
ゲームはもう開始されてしまったんだから
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