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| 2003年05月11日(日) |
回し車/keep out |
好き。嫌い。ごめんね。いいよ。 好き。嫌い。ごめんね。いいよ。
あと何回、これを続けるのか。
どんなに早く走っても、見えてくるのは さっき自分の後ろ足が蹴った部分。 何度も、何度も、後ろに蹴りつづける。
こっちにこいよ。だめ。そうか。ごめん。 こっちにこいよ。だめ。そうか。ごめん。
あと何回、これに耐えられる?
前に進んでみても、見えてくるのは さっき自分の後ろ足が蹴った部分。 ただひたすら、何度も回しつづける。
爆発しそうなもどかしさを抑えながら、 できるだけ何もかわらないように 必死になっている。
自分が望んでいるものに手がふれたとたん、 全てが壊れることを知っているから 見ないふりをしようとしている。
私はたぶん、この回し車からは 降りられない。 そう遠くないうちにいつもどおりに なるだろう。
きっと最後に残るのは、 それがあったという感触だけ。 それがわかっているから、 できるならもう触れたくない。
「どうするのが一番いいのかは 自分でよくわかっているはず」
頭に浮かんでは消えるその言葉をやり過ごし、 私はまた、回し車を回し始める。
告げられることのない言葉を 心の中で叫びながら。
願ってはいけないことを願ったことを 後悔しながら。
何人もの手を振り払っては
逃げ回ってきた
ここまでくればもう大丈夫、と気を緩めると
他の人が私の手をつかむ
かかわりをもった理由は違うけど
なぜ、この手をつかもうとするのかわからない
今朝メールチェックをしたら
古い知り合いからメールがきていた
この人は、私が彼らを忘れようとするたびに
自分たちがずっと私を覚えていることを示そうとする
私にとっては彼等は忘れたい過去の一つなのに
友情という名で私を包み込もうとし、
私はそれを拒絶した
なのに、彼等は私を忘れない
忘れたいのに
忘れればいいのに
なぜ、振り返らせようとする?
なぜ、私なんかと関わろうとする?
お願いだから消えてくれ そう叫んではみるけれど
彼等は境界線のむこうでじっと私が戻るのを待っている
彼らは境界線からこちらには入ろうとしない
でも、私の手を掴んだまま離そうとしない
なぜ。。。?
本当は戻りたくないわけじゃない
でも、彼らの中には
私に死んで欲しいと思っている人もいる
それがわかっていて戻れというの?
だとしたら、
この手をつかんでいる理由は、
復讐なのかもしれない
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