- different corner -
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長い間、「こうじゃなきゃ」の枠に 押し込められつづけて やっと解放されたかと思ったら、 今度は他の人から別の 「こうじゃなきゃ」の枠を押し付けられた
仕方がないなあと思っていたら、 今度はその枠にはまる資格はないと けがらわしいもののように枠をひきはがされた
最初から枠にはまるつもりも 押し付けを許容していたわけでもなかった ただ、枠を押し付けられたから 押し付けられたままにしていただけ 歩いているうちにいつかはがれて落ちるだろうと 思っていたから
仕方がないので枠で傷ついた場所を 治そうとしたらそのキズは変だと笑われた 笑われるのは好きじゃないので 隠すことにしたら隠すことがあるのは よくない部分がある証拠だと 無理やり覆っていた手をはがされて やっぱり笑われた
静かな場所に逃げて座ろうとしたら そんなところに座るなと罵倒され、 ため息をついたら元気がないと怒鳴られた
つらいので手招きしてくれる人のところへ いってはみるけど、一番つらいことや 悲しいことは話すことができないまま ただ作り笑いをして作り笑いをして
そのうち作り笑いが辛くなってきて 自分の住処に帰ってひざを抱えて眠った
いつものようにいやな夢で目覚めると、 また遠くから枠にはまるようにと声がして 胃がキリキリと痛み出した
一番がとれなくてもいい ただ、誰の邪魔にもならないように 静かに日々を過ごせればと願っているだけなのに、 おきるのは笑顔と逆のことばかり
食べたくないものを食べたくないというと せっかく持ってきてくれた人が泣いてしまうし その泣き声を聞いた人達に 私がとても意地悪をしていると思われてしまうから 意思を殺して減ってもいないおなかに 無理やり食べたくないものを詰め込むことにする
言われたとおりに生きていればいい 枠にあわないなら自分の身体を削ればいい
枠は作ったものがちなのよ 先に枠を作って押し付けなかった あなたが悪いんだから 早く枠に自分をあわせなさい
はい先生、わかりました。
BGM : Roll with it - Steve Winwood
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